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日暮れに集う惑星 

5月下旬、太陽が沈む西の空にうっすらと浮かぶ3つの惑星。
太陽の光のベールに包まれていた惑星たちが夜の帳のわずかな間、私たちに姿を現します。

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27日の前後数日。3つの惑星がその位置を毎日替えて行くのが観察できることでしょう。

3つの惑星は太陽のすぐ左側に並んでいます。
太陽系を上からみると次のように惑星たちは並んでいるのです。
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水星の位置がなんとなく違う?
少し横から、地球の背後から3惑星をみてみると、水星の軌道が少し傾いていることがわかるでしょう。

地平線に浮かぶ3惑星ははじめ上から木星、金星、水星と並んでいますが、水星の公転速度は速いので日毎に水星が上にずれていきます。金星も上りますが水星には追いつけません。木星はどんどん地平線へと下りていきます。
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太陽系の惑星と地球の動きを頭に入れて想像するとこの動きがとてもおもしろいと思います。


プラネタリウム画像はフリーのPCプラネタリウム、Stellariumを使いました。
太陽系図はSTUDIO KAMADAさんのページのJavaスクリプトを使いました。

Stellarium
http://www.stellarium.org/ja/

STUDIO KAMADA:JavaScriptで太陽系の天体の位置を表示する
http://homepage2.nifty.com/m_kamada/javascript/solarsystem/

ベテルギウスが爆発する夜空 

ベテルギウス、オリオン座の右肩(向かって左)にある恒星だ。

しばらく前から近い将来、そう今の人間が生きているうちにこのベテルギウスが爆発するだろうとも予測されている。この爆発は超新星爆発だ。新星というが、その星の最後。
(一説には今すぐ~100万年以内に爆発するとも言われる)

ベテルギウスは地球から640光年と、天文的な距離としてはかなり近い星。
そして今の太陽の位置にベテルギウスがあれば、その表面は木星軌道にまで達するほどの巨大な星。

そんなベテルギウスが爆発すると言われるのは、ここ最近の観測で加速的に収縮しているからだ。これが赤色巨星の最後を意味するだろうと。

爆発すれば(もっとも地球で爆発が見えても実際には640年前のできごとなのだが…)、地球ではどのように見えるのか。そんな動画を見つけた。



オリオン座の赤っぽい星、ベテルギウスは爆発から青い光に変わる。
見た目の明るさは満月と同じで(番組中の100倍は見た目の面積当たりの明るさ)、夜空を明るく、昼でも見える。それが3ヶ月も続くというのだ。その後ベテルギウスは徐々に暗くなり、オリオン座を形作っていた星のひとつがなくなる。

爆発は地球に対して距離的にほとんど影響はない。
距離的に可能性があるとすればガンマ線バーストという強力な放射線の到来だが、これは爆発する星の自転軸(北極と南極)からビームのように放射される。幸いにして地球の方には向いていないことはわかっているのでひとまずは安心だ。

もし地球に向いていれば地球のオゾン層を消滅させ、太陽や宇宙からの強力な放射線が地表に降り注ぎ、多くの生物が絶滅に追い込まれることになったかもしれない。

今回はそのような恐れもほとんどないので、人類史上最大とも言われる天文ショーを見られるのを楽しみにしよう。明日かもしれないが100万年後かもしれないが…。

ちなみに爆発は事前に分かるとされる。
超新星爆発直前には大量のニュートリノが放出され、日本のカミオカンデをはじめとする世界のニュートリノ観測施設でそれを捕らえることができるだろう。きっとニュースで教えてくれる。


アストロアーツ:ベテルギウスの爆発に備えるMAXI
http://www.astroarts.co.jp/news/2012/02/02maxi/index-j.shtml




天岩戸と皆既日食 

昨日11月14日早朝、オーストラリアの北部で皆既日食が見られた。5月に日本で金環日食が見られて半年ぶりだ。

金環日食と違い、太陽のすべてが月に隠れる皆既日食は地平線のまわりを除いて暗くなり、天にはコロナだけが白く光る黒い太陽が現れる。

日本神話では天岩戸の話がある。
太陽の神である天照大神がスサノオの悪行に怒り天岩戸に引きこもる。それとともに高天原と葦原中国は闇に包まれる。

神々は知恵を出し合い、天照大神に岩戸を開けさせることに成功する。すると世界は光を取り戻す。

こんなお話を頭の隅に置いて皆既の寸前の様子をみると、まさにいま太陽神が岩戸に隠れようとしている感じに見えるではないか。


卑弥呼の時代、247年と248年にも北九州で皆既日食が起こっており、これと関連付ける説もあって古代と天文のロマンを感じさせる。

皆既最大継続時間は短めの2分9秒。
雲もあるなかでも、現地では黒い太陽を堪能したようだ。


日本で次に皆既日食が見られるのは2035年9月2日。23年後。


2013年、二つの彗星 

来年の夜空はほうき星、いわゆる彗星が賑わしてくれそうだ。

今年は金環日食や金星日面通過など「金」がらみで賑わったが、いずれも短い時間の天文ショー。
来年の彗星は日の出直前の短い時間しかみれないけれど、数日はみることができそうだ。

来年3月はパンスターズ彗星、11月にはアイソン彗星。いずれも北半球でみることができ、アイソン彗星は今世紀最大級の大彗星かもっていう話もある。

まだ太陽系内のはるか遠くにあり、天文台による軌道計算も今後変わるかもしれない。
パンスターズ彗星は朝方薄明中に見えるらしく条件はよくないようだ。
アイソン彗星は薄明前から見える予想。その後、どんどん太陽に近づく。太陽最接近で消滅しなければまた戻ってくるだろう。その時はより明るい彗星になる予想もある。

昨年、南半球で大彗星の話題になったラブジョイ彗星。
ラブジョイ彗星も太陽最接近時に消滅する予想だったが見事に裏切り、大彗星となって戻ってきた。アイソン彗星にも期待したい。

動画はチリで撮影された日の出前のラブジョイ彗星。


ニュージーランドで撮影されたラブジョイ彗星。


太陽がまぶしかった… 



あの日、ボクが聞いた地球からの声は、
今まで聞いたことのない、不思議な声でした。

太陽系の星々にできるだけ近づいてみることが、
ボクの仕事だったはずなのに。

あの日は、
「遠くから振り返ってみてごらん」っていうのです。

ボクは、恐々振り返って、シャッターを切りました。

太陽がまぶしかった…


あの日からボクは、
自分がどうして旅してるんだろうって、
真剣に考え始めたのです。



過去の記事:「ボイジャー、がんばれー! 」

現在の距離(2012年10月4日)
ボイジャー1号:光の速さで、約16時間57分
ボイジャー2号:光の速さで、約13時間48分

火星の青い夕日、そして日食 

今月末は中秋だ。中秋といえばお月見。
そんなことを考えていたら、そうだ、火星に人類が到達した時に見る月はどんなだろう…などと思いついてググってしまった。火星で月をみたなんて聞いたことがなかったので。

すると火星探査機オポチュニティが2004年に6回の日食を撮影していた。
残念ながら衛星(火星の月)単体ではなかったものの、これはこれで興味深い。



フォボスは7時間半くらいで火星を一周しているため、1週間程度(6回)連続するように日食をみることができるのだそうだ。日食動画はほぼ等倍速。

ところで日食の背景が青いのにお気づきだろうか。火星は赤い空のイメージだが、夕焼けは青い。これは一時話題になりました。

火星での日没動画は17分の映像を30秒に編集したもの。
なかなか幻想的です。



京大、中串さんのサイト:火星の夕焼けはなぜ青いのか
http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~kushio/scientist/faq/13.html


参考
NASA:Mars Movie - I'm Dreaming of a Blue Sunset

http://www.nasa.gov/mission_pages/mer/news/mer20101222.html

西の空、火星の動き 

8月1日夜、ようやく空一面をおおうモヤもなくなり、西の空には明るい3つの星をみることができた。
右下は火星、左下はスピカ、三角形の頂点にあたるところには土星が輝いている。
(下の写真はクリックすると大きくなります)
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毎日観察していると右下の火星がどんどん左…、つまり東に移動するのがわかるでしょう。
2週間経った8月14日には土星とスピカの間に火星が位置し、直列に並びます。
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スピカを基準にして土星、火星の位置に移り変わりを調べる自由研究もおもしろそうですね。
日没後から観察できるので、小学生の自由研究にもなるでしょう。
問題はお天気に左右されますが。

これからも注目していきます。