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トイジェクター 

プリンストンテクノロジー ぷちプロジェクター トイジェクター(ホワイト) PPR-QT1WH
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doggieさんブログで紹介された「プリンストンテクノロジー OPPR-QT1WH」に触発されて衝動買いしてしまいました。

プリンストンの直売、製品箱なしアウトレット品です。doggieさんには白ですが、匝がサイトに見に行った時は赤しかなく、今は売り切れです。
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さて衝動買いですから、手にとってみて「あれ?」と思うのはお約束。

まず、映像入力がコンポジット(RCA)しかない。PCとの接続をイメージしていたのでかなりショック。
それでもデジカメやビデオカメラなどは標準で変換コネクタがついているのでそういう用途では問題なし。

スピーカ内蔵でデジカメを接続してもちゃんとプロジェクタから音は出ますが、なんと音量調節ができない。デジカメとかの本体で音量調節できるのかな。

天井に映す場合、三脚は倒れます。足の向きを考えてあればなぁ。
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さてDVDデッキと接続し「コスモス」のボイジャーの旅を観てみた。
かなり暗い。それでも大きさ的には満足。カール・セーガン先生の顔が天井いっぱいに広がります。
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続いて「はやぶさ」を観ます。通常の字幕の大きさは文字がつぶれてしまい、漢字などは判読しにくいです。決して涙で字幕が滲んでいるわけではありません。
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さらに「イヴの時間」を観る。ナギさんがこっち向いてますよ。ちょっと暗いけれど。

コストパフォーマンス的に及第点。楽天ポイントつかって2000円だったのでこんな評価かな。定価近くでは反省レベルが高かったかと。意外と工夫すれば楽しめることは間違いなさそう。

あと寝転んで天井投影を楽しむのはいいのですが、やや睡魔に襲われます。

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チータのしっぽ 

多摩動物公園に行った時の話だ。

昆虫館からアフリカエリアに入る。展示を順番にみていると、チーターの番だ。
屋内に何頭かのチータがいて記念撮影。小雨降る中だったけれど、屋外にも1頭いた。

そして山の方から下ってくる。
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ふと、目の前には「メンバー紹介」のパネルがあった。
顔はみんな似た者同士だが、見分け方は尻尾の柄なんだそうだ。

そんなわけで姪っ子と甥っ子で目の前のチータがどなたか、見つけることになった。
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「シップの先が線で、あとは点々」
いやはや、たしかに尻尾の柄は違うんだな。

「あっ、スミレだぁ!」

姪っ子の声であった。おぉ、たしかに。
2003年生まれ、姪っ子によれば甥っ子と同じらしい。メスだけれどね。
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チーターは尻尾で見分ける、ということで。


イオンエンジンTシャツ 

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いま、悩んでいる。
イオンエンジンTシャツの購入ボタンをクリックするかどうか....(まだ衝動買いしていないぞ)

保存用、鑑賞用、普段着用と必要かな(そんなことはない)。
なんだかこれを着ていると、常に前に進んで行けそうだ。60億キロくらい(笑)

イオンエンジンがプリントしてある方が背で、表の胸のあたりには「はやぶさ」のシルエットがプリントしてあります。

姪っ子らにも買ってあげようかな。

小惑星探査機 はやぶさ イオンエンジンTシャツ 4タイプ (キッズ) size:80.90.100.110.120.130
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忘れないように「ガラスのうさぎ」 

前に書いた「はだしのゲン」と同じく苦難の戦中、戦後をくぐりぬけていく印象があった。これは匝が小学生時代の読書感想文の課題図書だったような気がする。

疎開準備をしている時、東京に残っていた母と妹が3月10日の東京大空襲に合う。家はガラス細工工場だったが全焼しており、父が作ったガラスのうさぎの置物が熱で変形しているのを発見する。これを遺骨と共に大切に疎開先に持ち帰る。父との生活がこれからという矢先、二宮の駅で米軍戦闘機による機銃掃射を受け、目の前で父を失ってしまう。

もう記憶がほとんどないが、父が駅で機銃掃射を受けるシーンだけはしっかりと覚えている。ものすごく印象的だったのだろう。

お兄さんも復員してきて...云々とあったけど...覚えていないな。
記憶違いも大きいかもしれない。もう一度読み直してみようかな。


ところでガラスが溶けるのは1000℃以上だ。それだけの熱で東京の下町は焼き払われた。空襲の仕方も関東大震災での火災を参考にし、下町の外側を焼き逃げ場をなくしてから中央部に焼夷弾を落とした。軍事施設や軍需工場を狙ったわけではない。もちろん当時から町工場もたくさんあったが普通に一般の人が住んでいる地域で、東京大空襲という作戦自体が許されるものではなかった。

もっとも日本の戦争指導者も帝都に易々と大編隊が飛来し、さらに信じられない低空飛行でありながら阻止できなかったわけで、この時点で負けは決まったことを認められなかった愚かさもある。

一度始めた戦争はなかなか止められないようだ。


例によってアニメの予告。

ガラスのうさぎ
http://www.youtube.com/watch?v=UoLsU7Fm4ao

ガラスのうさぎ
ガラスのうさぎ高木 敏子 武部 本一郎

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stars戦争の悲惨さよりも、戦争中の人々の親切さに感動
stars忘れられない本
stars今この瞬間にこそ
starsノンフィクション
stars戦争を知らない人たちへ

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元気なコアラ (多摩動物公園) 

コアラとは、一日をほとんど眠っていて貴重な起きている時間はmogmogユーカリの葉を食べているものだとばかり思っていた。実際に多摩動物公園でコアラ公開の時は、ものすごく並んだ上に眠っていて残念だったのだが...

しかし、今では元気はつらつ動き回っているではないか!
さらにコアラ館はあまり人がいないのでした。13:30はお食事タイム。コアラ...食いしん坊のコウちゃんというらしいが、つつつと木を降りて戸の前に5分くらい前からじっと待っていると、新鮮なユーカリの葉を持ったお兄さんやおじさんがやってくるのです。これが後を付いてくるぬいぐるみって感じで...

カワイイッ!!



探査機はやぶさ7年の全軌跡 

探査機はやぶさ7年の全軌跡―世界初の快挙を成し遂げた研究者たちのドラマ (ニュートンムック Newton別冊)
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starsはやぶさは一つの大きなプロジェクトだった
stars終わりは次の始まり
stars面白いです!!はやぶさに興味のある人は必読(特に自分のような初心者)

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「はやぶさ」の旅路や各機器がイラストもりだくさんで解説されている。
インタビューはISAS(宇宙研)の方たちに行われている。
読んでいくと「はやぶさ」は、世界ではじめてのことをたくさん詰め込んだ野心的な探査機であったことが伝わってくるだろう。最低目標が電気推進(イオンエンジン)での稼働1000時間達成で100点であり、その後に続く地球スイングバイ成功(150点)やイトカワ・ランデブー成功(200点)であり、地球帰還成功(400点)、サンプル回収に至っては500点と出発する段階から帰還はかなり難しい見通しだったことがわかる。

ムックで取り上げる「はやぶさ」の機器は
1)カメラ
2)近赤外分光器
3)ターゲットマーカー
4)ローバー(ミネルバ)
5)サンプラーホーン
6)イオンエンジン
である。個人的に興味を覚えたのはターゲットマーカーとローバーだ。

ターゲットマーカーとローバーは、いずれも微小重力である小惑星でいかにうまく機能させるか、世界に前例がないところから構想されている(もちろんサンプラーホーンも同じではあるが)。

ターゲットマーカーは高いところから落下させても反発して飛んでいかないような工夫として「おてだま」を参考にしたというのが実に日本的だ。

ローバーは、いわゆる地べたを走り回る探査機はNASAなどで実際に使われていることもあり、日本独自のアイデアで微小重力下で素早く動ける方法として跳ね回るタイプを選択したことがおもしろい。残念ながら「はやぶさ」からの着陸に失敗してしまったが。

「はやぶさ」自体が本来、実験工学衛星なので世界にない独創性のあることにチャレンジしてきたことがわかるだろう。そしていくつもの初めての試みの中で地球まで帰還できたことは工学的な技術力の高さとソフトなどの運用面が優れていた証拠だと思う。

読んでいて何回か同じ言葉ができてきた。それは小惑星イトカワが到着するまで想像していたクレータばかりの一つの岩みたいなイメージが、実際はクレータはほとんどなく石や砂が寄り集まった星だった、というところだ。世界中の科学者の常識をひっくり返す出来事だったらしく、それだけでも大発見だったのだろう。

後半には「はやぶさ2」やさらに後継の「はやぶさMk2」のこと。
金星探査機「あかつき」やソーラーセイル「イカロス」の解説もあり、現時点で注目される日本の科学衛星が詰まっている。

これを読むと「はやぶさ」は終りでなく序章であることがわかる。「はやぶさ2」は本当の惑星探査機として出発することだろう。




宇宙研特別公開2010 月面探査とイカロス編  

いくつかに分けて書いてきたが、いよいよ最後。
第1会場に入る。ここは常時展示のところでもある。
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(JAXA提供:クリックすると大きくなります)

第1会場には月周回衛星「かぐや」、ソーラーセイル「イカロス」に天文科学衛星などの紹介が行われていた。常設展示となっている「はやぶさ」の実寸模型もある。
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まずは「かぐや」だ。日本の科学衛星としては最大級の3トンもの大きさ。計画では月面着陸のための着陸船があったのだがリスクが高いとして中止され、代わりにハイビジョンカメラが搭載された。また子衛星2機(「おきな」と「おうな」)も搭載された。

「かぐや」の目的は月のまわりをぐるぐると回り、詳細な月面地図の作成、地下構造や鉱物の調査、磁場やプラズマ観測などだ。これらにより科学的には月の生い立ちの研究や技術的には月面基地計画の基礎データを得ることができる。

月の生い立ちについては謎に包まれている。いくつかの説があって
1)地球からの分裂説
2)地球と同時にできた兄弟説
3)たまたまやってきた星(月)が地球の引力で捕らえられた捕獲説
4)地球に大きな星がぶつかった時の破片でできた巨大衝突説
というのがある。どれも決め手に欠けているが「かぐや」の観測で、どの説がもっとも可能性が高いかわかるかもしれない。

今のところもっとも可能性の高い説は4)の巨大衝突説(ジャイアント・インパクト説)だ。国立天文台では、この巨大衝突説でどのように月ができたか動画があるので見てみよう。

国立天文台:月の形成

『かぐや』(pdf)
『SELENE後継月探査計画』(pdf)

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ここからはJAXAの未来が見えてくる。
「かぐや」後継機(SELENE-2)ではいよいよ月面への着陸を計画している。これはさらに将来的に月面基地建設の目的の基礎データを集めることであり、別途進めている有人飛行ともからんでくることだろう。科学技術というのはすぐに実用化できるわけはないため、いつでも先手先手で基礎研究がなされるものなのだ。

そんなわけで無人探査ロボット。いわゆる「ローバー」である。
「はやぶさ」にも「ミネルバ」という無人探査ロボットがあったが着地に失敗したのは残念。「ローバー」は“走り回る者”の意が濃いので「ミネルバ」は“ホッパー”(跳ね回る者)の方が言い得ているかもとどこかで読んだっけ。

この探査ロボットをよくみるとキャタピラ部分は金網に金属棒(金色)を留めた構造になっている。またキャタピラの向きを変える部分はかさ歯車が使われていた。意外と単純だが、結構奥深いこと考えているのだろう。カメラが二つ並んでいるのはステレオ画像を得て距離を調べたりするのだと思う。

ロボットは日本のお家芸的なところもあるので、ぜひ宇宙で活躍していただきたい。
100731_53.jpg 100731_54.jpg

『有人月探査計画』(pdf)

100731_55.jpg
さぁ、今回の特別公開で楽しみにしていたイカロス。帆の1/4は第4会場にあったが、残りは第1会場にあったのだ。
上の写真は太陽帆を1次展開しているところ。手前が先端部でここに錘となる先端マスが取り付けられる。先端マスの中には応援キャンペーンに参加された方のネームプレートがある。つまり応援したみなさんがひっぱっていく感じかな。

イカロスは円筒の本体に巻きつけるように帆が収納されていて、これを伸ばしていくのが1次展開。そして広げるのが2次展開という。

イカロスの概要は動画で確認していただこう。

さて下の写真。円筒上部には先端マス取り付け部と回転ガイド(左の黒い部分)をワイヤーで留めている。あまり詳しく聞けなかったが、打ち上げ時の衝撃などで開かないように単純確実な方法ということであった。1次展開が終了し2次展開時には回転ガイドを開放することで帆を開く。これは電気的な方法でなく火工品つまり火薬によって開放させるとのこと。
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内側からのぞくとモータが付いている。さらに円筒下部にはぐるりとギアがついている。1次展開では本体の回転数を上げ帆をピンと伸ばす遠心力を与えるが、帆を少しずつ伸ばしていくのはこのモータで帆の収納部を回転させることで帆を送り出すみたいだ。
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『宇宙帆船 ソーラーセイル』(pdf)

この日、向かいにある相模原市立博物館では帰還カプセルの公開。2時間待ちというのはさすがに時間がもったいないので見に行かなかったが、こちらの「はやぶさ」も大人気でした。いや、「はやぶさ」もすてきですが「あかつき」とか「イカロス」とかも応援してあげてくださいね。
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『「はやぶさ」と後継始原天体探査』(pdf)

忘れないように「対馬丸」 

リズムをとるようなエンジン音。
ゆったりとした揺れ。
そして鮨詰めで蒸し暑い船の中。
夜の真っ暗やみの中うつらうつらしていた、疎開船。

ハッと目を覚まさせる喧騒が聞こえる。魚雷が当たったのだ。

昭和19年8月22日、沖縄からの疎開船「対馬丸」は米軍潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け沈没した。

匝が小学高学年か中学生の頃に本になり話題になったので読んだような気がする。

内容の詳細は忘れてしまったが「勝っている」とする軍の発表に対する民間人の疑いは本土以上のものだったに違いない。昭和19年8月とは敗戦の1年前、全国で学童疎開が始まる。

台湾か沖縄が戦場になると想定されたことから沖縄でも疎開がはじまる。すでに帝国海軍には軍艦の余裕はなく貨物船。他の2隻の疎開船と砲艦宇治と駆逐艦蓮の5隻で長崎へ向かったが、撃沈されたのだった。護衛の艦は疎開船団全滅を恐れ他の疎開船と共に爆雷を投下しながら北上をしたという。

対馬丸でもっとも悲劇だったのは、救命いかだなどで助かった人たちだ。
何日も真夏の海の上で飲む水や食糧もなく漂い続け、さらに台風接近による迫りくる三角波。さらにサメに襲われるなど大変な苦労をされた。そんな中でも生き抜いた子供たちを支えたモノは何だったのだろう。

1997年12月に対馬丸調査のソナーで確認。同年12月12日にJAMSTECの深海探査船により「対馬丸」の船体を映像で確認された。

JAMSTEC:対馬丸調査ページ

例によって動画である。

対馬丸
http://www.youtube.com/watch?v=VNmaV7tiDvM

海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦 (岩波ジュニア新書)
海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦 (岩波ジュニア新書)早乙女 愛

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stars7人の生還者のその後
stars対馬丸沈没―七人の体験者の証言―

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宇宙研特別公開2010 風編 

少し離れたところにある第6会場へいってみる。
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(JAXA提供:クリックすると大きくなります)

こちらには超音速(マッハ1.5~4.0)と遷音速(マッハ0.3~1.3)の風速を出す設備がある。建物の裏には巨大なタンクがあり、聞いた限りでは10分くらいで満タン(規定圧力だろう)になり、実験は約30秒程度できるそうだ。

タンクの弁を開くと気圧の差からタンクから一気に圧縮された空気が配管を流れていく。途中、風の乱れをなくすために整流器を通過し、弁の開け方によって速度が決められるしくみだ。

『風洞実験設備~超高速の流れを作る~』(pdf)

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この高速の空気の流れで何を実験するかというと、航空機やロケットなどが飛んでいる時に空気はどのように流れるか視覚化して確認するのだ。

と、近くにへんなものが。
これは一種のパラシュート。柔軟構造エアロシェルといって、宇宙から落下させたカプセルを膜をパラシュート代わりに使う実験。かなりの高速で落下するために通常のパラシュートでは困難。
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JAXAではこれをロケットのお尻につけて、できるだけ機体を無傷で回収して往還させることや、惑星探査で探査機を惑星上(火星かな)に落下させる時に使うことを想定しているらしい。

もちろん大気球から落下させる実験も行っている。実際にはもっと大きな膜が使われるはずで、写真のサイズはあくまで風洞に入るサイズということ。
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こちらの黒いものは「はやぶさ」のカプセルの1/4実験モデル。やはりカプセルの周りの空気の流れやカプセル自体に働く空気力を調べたのだそうだ。速度はマッハ4。こうやっていろいろ実験を繰り返しカプセルの形状を決めたことで「はやぶさ」が最後の最後でちゃんとカプセルが帰ってきたんだなぁ。
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そんなことを思いふけりながらも小腹が減ったので食堂へ。
この食堂入口に大学との連携展示がしてあった。目を引いたのは写真の「超音速複葉旅客機」。
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東北大学:大林・鄭・下山研究室

連携している大学紹介の中で匝が目を引いた航空機である。

超音速旅客機といえば英仏共同で開発した「コンコルド」が有名だ。もちろん西側に負けじと開発したソ連のツポレフ「Tu-144」もある。もっともアメリカは開発中止に追い込まれたらしいが。

超音速旅客機が世界で活躍すれば、アメリカへの日帰り旅行も不可能ではない。
しかし21世紀の現在、なんと超音速旅客機は飛んでいない。科学の世紀と期待されていたのにである。

最大の問題は
1)ソニックブーム(衝撃波)による地上への悪影響(窓ガラスの割れなど)
2)高高度飛行によるオゾン層の破壊
3)燃費の悪さ
などが挙げられる。

特に1は解決しないと陸の上空を超音速で飛行できない。なにせ高度5000mでもソニックブームが地上へ達してしまうらしいのだ。

このソニックブームをはじめとして欠点を解決する方法が複葉機なのだそうだ。
これは翼で生じる衝撃波を、もう一枚翼を設けることでうまく相殺させてしまおうという考えなのだそうだ。

東北大はJAXAと共同で研究しているが、JAXAはより多くの大学や企業とも連携して研究開発を行っている。

大がかりな実験が資金面と環境面でむずかしい我が国は、コンピュータによるシミュレーション技術や風洞実験で多くの検証が行われている。そのため実機による実験は失敗が少ないと感じる。資金が少ないからこそ創意工夫で乗り切っているのだろうか。


JAXA:静かな超音速旅客機を実現するために

JAXA:「静粛超音速機技術の研究開発」の進捗状況と今後の進め方について


忘れないように「はだしのゲン」 

匝の小中学生の頃は冷戦真っただ中で、第三次世界大戦とか核戦争、その後の核の冬というのを本気で語られていた時代だった。世界的な反戦運動、日本でも年配者による戦争体験が語られていた。今回、いくつか思い出深い作品について書いてみたい。

小学生の頃、私設図書館みたいなところで「はだしのゲン」を読んだのが最初だった。

お父さんが反戦の声を上げていたため一家そろって非国民と差別され、その後原爆投下、終戦の混乱でやるせないことがたくさん描かれていた。

ゲンが瞼を開けた瞬間、街が灰燼となったことにショックだったろうし、さらに父、姉と弟を目の前で死ぬのを見て、憎悪を天皇や軍そして国に向けていく。これは仕方のないことだったかもしれない。せめて親兄弟が生きていれば、憎悪が和らいだのではないかと思う。ゲンの場合は特につらいことが多すぎたんだ。

ゲンは著者の体験を基にしているのが、後半にいくほど著者の考え(思想)が色濃くなる。

時代が変わってしまったけれど、描かれていることは当時の戦時中から戦後の混乱期に至るまでの当時の一般の人が見た社会がわかる。「一般の人」というのが大切で、今でこそ語られる次の事柄...

天皇は当時どう考えていたか
軍部はどう動いていたか
政府は何をしていたか
経済界はどうだったのか
日本を取り巻く世界の情勢はどうだったのか
アメリカはどう考えていたのか

などの多くは当時の一般人には知ることができなかったことが多い。これらのことで作品を非難する人がいるのは残念だ。「はだしのゲン」を読んで一般の人がどれほど苦しんだか、またなぜこのようなことになったか疑問に思ったことをぜひ自分で調べてほしい。誰かに聞くことは後の方がいい。そして聞いてもその人の考えであって、自分でよく考えて自分なりに戦争を考えてほしい。

「はだしのゲン」はいわゆる戦争反対の本ではない。投下直後の被爆者の姿など他の戦争体験の本でも描かれないようなものだが、当時のこどもたちは生でそれを見たことを忘れてはならない。目をそむけてはならないと思うのだ。

朝鮮人の朴さんも見ていてなんともだったなぁ。いいひとなんだけれど、この人は特にいろいろあって屈折していくんだ。でもゲンに対しては最後までよき支援者だった気がする。

実際に読んでみると苦しさの中にゲンも明るく振舞っている。苦しみの中にこそ本当の喜びがあるのかもな。ユーモアなんかもあってどんどん読める作品だし、今時のグロテスクなマンガやアニメよりは表現は甘い。ただそれが架空のものか、実際のものかの違いはあるだろうが。

最後に「はだしのゲン」の動画のリンクを張っておく。
今ならGyaoで全編見ることができるだろう。
「はだしのゲン」のアニメは高校の時に学校で観た。よくあることで私語などざわついていたが、原爆投下シーンのあとはまったく私語がなくなった印象深い作品。

はだしのゲン(youtube)
http://www.youtube.com/watch?v=BfJZ6nwxD38

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻
〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻中沢 啓治

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ケーブルカーの謎(黒部) 

7月下旬にいったアルペンルートをアップしていないのは非常にひっかかっているのだが、そのうちアップするでしょう。

さてアルペンルートでの出来事のうち、とても気になってしまったのがケーブルカー。
まずは延々とトンネルを下る黒部ケーブルカーの動画をご覧あれ。

これは下っているので線路の間にあるケーブルは上ってくる相手車両のケーブルです。そしてすれ違うあたり、ここのポイントを凝視する。

まず一般的な線路での切り換えではないようで、すべてレールが固定されているように見えるんです。すると車両の車輪は脱輪するだろうに当然のようにしません。

車両に車輪は複数ついていているとか?車輪の形状が違うとか??
旅先で謎に包まれました...

(ついでにトロリーバスが分岐するあたりでのトロリ線もどうなっていたのだろう?)

宇宙研特別公開2010 伸縮自在編(追記) 

第4会場で実物大イカロス(1/4だけだったが)を見学したあと、隣の第5会場へ。
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(JAXA提供:クリックすると大きくなります)
中に入ると人々の熱気に包まれる。
入口から左手に科学関連の図書と軽食の販売。右手では小展示。中央左手にはロケット打ち上げシミュレーションとかあって、奥にはM-Vやイプシロンロケットと気球コーナーがあった。

ロケットのところはちょうどイプシロンロケットの話が行われていたが満員立ち見で近寄れず。大気球のコーナーでは先着2500名様小型気球プレゼント中でした。

『イプシロンロケット』(pdf)
『大気球』(pdf)
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この小型気球...というより風船の素材は大気球と同じ極薄ポリエチレン製。少しべたつくような感じだけれど、とても軽くクモの巣でできているのではないかと思える。ふくらませてから触るとモチモチ感がなんとも。

こいつにヘリウムを入れて放球すると高度30~50kmの成層圏にまで達するのだそうだ。
そこで高層大気の観測(オゾン層とか温暖化ガス)や宇宙の観測(高層からの天体観測や宇宙粒子線)、宇宙工学実験(高高度からの落下実験など)が行われる。
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子供たちは風船を手に入れて大喜び。ふくらませるのは扇風機であっという間。
そしてとにかく軽いので、一旦上にあげると実にゆっくりと降りてくる。そんなわけで会場内は邪魔なほどの風船小僧でいっぱい。
「これ、どうやって持って帰る気?車に入らないわよ」
とか親は大変だ。

会場外でも何人か風船小僧はいた。しかし正門付近にはいなかったので穴が開いて縮んでしまったのだろう。とにかくやわらかく穴が開きやすい。途中、穴が開いたお子さんたちも何人かいたし。ゴム風船と違うので穴が開いたといっても割れたり、急速に縮むことはないようだ。
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パネルがいっぱい並んでいるコーナーへやってきた。
なにやらくるくる回る模型飛行機とその下にある怪しいホーン。

これはホーンから照射されるマイクロ波をエネルギーにして模型飛行機がプロペラが回っていたはず。
エネルギーのマイクロ波は電子レンジと同じイメージでいいだろう。電子レンジは水分子を直接動かすが、あくまでこれは電気エネルギー源。

JAXAがなんで模型飛行機なんぞ飛ばしてるかというと、遠隔地のロボットや高高度の気球などへのエネルギー供給の構想のため。さらにシムシティーよろしく、軌道上の太陽光発電衛星から地上へ送電する技術開発のためでもある、らしい。あまり真面目に読んでなかった!

『太陽発電衛星』(pdf)

さて次のコーナーは宇宙構造物。
宇宙に何か運ぶときはロケットを使うがどうしても重さや大きさに制限があるため、小型・軽量にしなければならない。しかし宇宙では宇宙ステーションや衛星などどんどん大型化している。そこで運ぶときにはコンパクトに、宇宙で使うときは大きく展開できることが望まれる。
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↑これなんかは、上に手をかけ右回りにひねる。

↓すると歪みながらも折りたたまれるようになり...
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↑パタリとコンパクトになってしまう。
こういうのなんかグッズとか使えそうだよなぁ。折り畳むという意味では「ミウラ折り」が有名です。どうやって太陽パネルを折り畳みつつ、展開するときに簡単に広げるか。折り紙の国だからこそのアイデアだったのかもしれません。

ほかにもワイヤーを緩めるとスルスルと伸びるマストなんかもあった。
↓これもパタパタと伸縮自在でしたよ。
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『宇宙構造物』(pdf)

工場虫  

工場虫
工場虫見ル野 栄司

おすすめ平均
starsちょっと・・・・
starsより現場に接近
starsあー、こんな切り口もあったのか
stars面白おかしくてちょっと切ない現場の話

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あぁ、あるある!
以前紹介した「シブすぎ技術に男泣き!」 で笑い泣きした感動をもう一度...と、書店で見かけたら購入していた。

中小企業にありがちなエピソードが散りばめられている。この内容がわかるにはモノづくりの現場に数年はいないと、ただ面白いだけ...いや、つまらないかも知れない。とにかく中小零細企業は人間ドラマであり、この本を読むことで自分自身も実際の会社での登場人物の大切なひとりであることに気づかされるだろう。

とある横浜(郊外)のメカトロ商社系中小企業の工場。工場の経営を支えるのは量産品を製造するパートさんたち。その中にあって開発部というのがあり、ここから夢ならぬ妄想の製品が開発される。が、どれもこれもいろんな意味で間違った開発品だ。

会社の成長期を支えた職人や管理職になった当時の鉄人エンジニアが工場をひっぱっていく。しかし彼らにも寄る年波やリストラが待ち受ける。

そして工場も閉鎖される方向となるが、主人公たちは無謀にも社長に立ち向かう。

匝が楽しんだのはなんといっても前半にあった駄作な試作品たち。モノづくりだけのひとにありがちな思い込みや自信のほかに、試作品たちがどうダメだったのかわかりやすい。むしろモノづくりとは無縁な人たちが読むと馬鹿に見えるかもしれないが、実際本人たちは真剣なことが多い。そして失敗する。中小企業のアイデア商品にあるがちな展開だ。

匝も勤めた会社で社長がいいアイデアだということで新製品を作ったことがあるのだが、マーケティングや企画自体に詰めが甘く、行け行けドンドンがいずれ「逝け逝けドンドン」になってしまう。技術に惚れ「こんな素晴らしい製品が売れないわけがない」という思い込みが危ないんだな。

そういう意味ではこのマンガの社長はドライだが会社を大きくする可能性のある人かもしれない。

ところで後半はモノづくりからも、悲哀はリストラ話とも離れ話が飛んでいきすぎだ。
「シブすぎ技術に男泣き!」を読んでいるから、オチがなおのこと残念でならなかった。

タコ墨、イカ墨 

イカスミのスパゲティを食べて「舌が黒くなった」と騒いだ方もおられるだろう。

ふっと気付く。イカスミ料理は他にも塩辛とかあるのに、タコスミを使った料理はとんと聞かない。

イカとタコのスミの使い方を確認してみる。
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タコは何者かに襲われるとスミを吐くが、これは煙幕のように水中を広がり自分の姿を一時的に隠し、あとはお得意の隠遁の術で周りに風景に溶け込んでしまう。

イカも何者かに襲われるとスミを吐くが、水に広がらず、まるでホーンのように長い円錐を描く。これによって敵にもう一匹イカがいると勘違いさせている間に逃げる。つまり変わり身の術。

このスミの広がりの違いは、粘り気の違いらしい。
粘りのあるイカスミはパスタやその他の食材によくからむのだが、水に広がるタコスミは水っぽく食材にからまないまま下に落ちてしまうようだ。

またイカは変わり身としてスミを吐くが、スミだけでは騙しきれないためか旨み成分が含まれている。敵はイカに似た黒い影を見る上においしそうな香りがするためそちらに気をとられるのでその隙に逃げ切る作戦。

そしてここから類推するに
1)イカスミは旨み成分が含まれているので、おいしい。
2)イカスミは粘り気があって食材によくからむ。
という美味しい結果になります。

タコの方は
1)旨み成分がない(それどころか微弱な毒が含まれているとか)
2)粘り気がないためムラが生じる(加熱すると固まるという説も)。
さらに、そもそもスミ袋が小さいのでそれほどスミが取れないそうだ。

宇宙研特別公開2010 マジックテープとイカロス編 

今回の特別公開で注目していたのはソーラーセイル宇宙機イカロスだ。
なんたって実物大試験モデルが展示しているというのだ。
第3会場のイオンエンジンに捕まったものの、目的の第4会場へ急ぐ。
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(JAXA提供:クリックすると大きくなります)

入口から入るとすぐに真空実験と耐熱フィルムの展示。2度目の時に耐熱フィルムをじっくり見学した。そこでどこぞの奥さんが...
「あら、マジックテープで張り付けているんですかぁ」とのコメント。
そこで匝は思いだした。先日のマジックテープネタ
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「あのぉ、マジックテープ自体はどうやってフィルムにくっつけているんですか?両面テープだと接着剤なので劣化してしまいますし...」
「それは縫ってあるんですよ、ほら」
そこにはまさに糸で縫いつけたマジックテープが!
さらに聞くと人間がミシンで縫っているそうだ。
「けっこう、アナログな部分が多いんですよ」
だそうである。
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奥の壁際右は赤外線天文衛星「あかり」のある宇宙環境試験室。
左へ行くとイカロス実物大試験モデルが展示されているフロア。
そして早速イカロスの部屋へ踏み込んでみた...あれ?小さい。
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イカロスのセイルのうち1/4が展示されていて、どうも残りは第1会場にあるらしい。
上の図に描いてみました。ここらへんがボーンと展示されていたのです。
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薄膜太陽電池や姿勢制御デバイス(簡単に言うと液晶)へのケーブルなどもリアルにみることができた。というよりこれは今宇宙にいるイカロスと同じもの。予備品というか試験品というか、複数作ったもののひとつなのだそうです。

イカロスは太陽の光(太陽風ではない)で航行する実験機なのだが、ついでにということでいろんなセンサが取り付けられている。

そのひとつにダストカウンター「アラジン(ALDN)」が張り付けられている。これは太陽系内の宇宙のチリ(宇宙塵)の分布を調べるためのもの。一見するとアルミホイルのようなシート。圧電素子の仲間で塵がアラジンにぶつかると衝撃で電気が発生するので、その回数や電気の強さでいろいろ調べられるのだろう。

アラジンはイカロスの裏側、太陽の当たらない金色の部分に貼りつけられている。
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さて建物の裏手に回ると電波暗室があるのですが、そこにもイカロス君が。
こちらはアンテナに関する説明。ツイッターのイカロス君が「なんとかの山」と言っていたのは、この矢印の示すアンテナのことだ。

このアンテナは低利得アンテナ(LGA)というもの。イカロスにはこのLGAが裏と表にひとつずつと中利得アンテナ(MGA)が表(太陽面)にひとつの3つで地球と交信している。

この写真はLGAをどの位置に取り付けると効率的か電波暗室で試験するための1/2縮尺モデル。
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イカロスの話はこの辺にして他の展示物も見てみよう。
写真はイカロス実物大モデルの奥にあった振動試験装置。ロケット打ち上げ時には大きな振動が発生するが、この振動が衛星などの固有振動数と合ってしまうと壊れてしまう恐れがあるので実際に揺らせてみる装置。このほかイカロスなど衛星は回転することが多いので重心位置を確認するための装置もあるそうだ。

『機械環境試験室』(pdf)

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こちらは6月28日、金星探査機「あかつき」の軌道修正で世界で初めて軌道上で使用されたセラミックスラスタ。スラスタとは軌道修正用の推進装置。
燃料と酸化剤の二つを燃焼させる方式は効率がいいものの高熱のため、熱に耐えられる特殊な合金(ニオブ合金:耐熱1300℃)を使う必要があったそうだが、耐熱性の高いセラミックス(窒化ケイ素:耐熱1500℃)を使うことで改善される。また特殊合金自体が輸入品で入手性に難点があるため国産化を目指したのだそうだ。

金星探査機(PLANET-C)向け500Nセラミックスラスタの開発
(三菱重工技報Vol45-No4.2008)
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/454/454046.pdf

他にも小型科学衛星シリーズなど興味深いものの紹介があったが、今回は割愛。
改めて取り上げてみたい。

『小型科学衛星1号機, 2号機』(pdf)

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こちらは電波無響室。ピラミッド型のモノたちはウレタンにカーボンが入った電波吸収材。この電波吸収材に電波があたるとピラミッドの谷に到達するまでにピラミッドの側面で熱に変わり、結果的に電波は吸収されて反射されない。

この部屋は衛星からの微弱な電波を探索し受信するなどのアンテナの試験などに使われるのだそうだ。今回は「はやぶさ」のカプセルからの電波を受信するためのアンテナ試験のデモが行われていた。

『電波無響室』(pdf)

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電波無響室の反対には磁気シールド室。奥にあるドームがそれだ。
衛星が持つ磁気をあらかじめ精密に測定することで惑星の磁気観測での影響を少なくすることができるのだそうだ。衛星自体の磁気を調べるには地球の磁気を除きたい。それをかなえてくれるのが磁気シールド室。

中に入ることはできなかったが、磁気シールド体験はできた。
方位磁針をゆっくりとシールドの中に入れる。中でゆっくりと振ると針はあらぬ方向を向いてしまうが、またゆっくりとシールドの外へ出していくとぴたりと北を指す。

ためしに...ということで女性が自前のiPhoneでコンパスのアプリを起動。やはりおかしくなる(電子的にやっているのだが、エラーにならずあらぬ方向を指すんだな)。
では俺も...ということでおじさんがコンパス付腕時計を入れる。やはりおかしくなる(こちらもあらぬ方向を向く)。

原理は地球の磁場が合金を伝わるために結果的に合金の内側の空間で磁気が感じないとのことだ。完全にふたをすると完璧と言われた。

あぁ、他にも衛星の姿勢制御とかネタがあったのだが、割愛。ミニミニ図鑑で楽しんでください。

『人工衛星の姿勢制御と試験設備』(pdf)





みなさんの自由研究 7/31まで 

7月21日から31日までのキーワードを加えました。

CDの仕組み
hayabusa
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アイスの作り方
アオミドロ
アカヒレの卵
アミラーゼ
アリの巣観察装置 
イトカワ 
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いろいろなボールの跳ね方
いろいろなもので作る楽器
いろいろな砂
いろいろな氷の融け方
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インスタントラーメン 
ウキクサの研究
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オカリナ
おみくじ
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お寿司

続きます
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宇宙研特別公開2010 IES兄編 

7月31日、帰還した「はやぶさ」のカプセルが公開されたJAXA相模原キャンパス特別公開にいってきた。もっともカプセルの見学待ち2時間とか尋常でないので、そのほかにも多くの展示が行われているのでそちらメインでの見学。
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(JAXA提供:クリックすると大きくなります)

イカロスの実物大試験モデルを見学に第4会場に向かっていたら、第3会場で長蛇の列。
聞いてみると「はやぶさ」搭載のイオンエンジンの試験を見学できるという。せめてこちらは覗いてみることに。

ちなみにイオンエンジンの向かいには宇宙農業。一見、宇宙とは関係のなさそうな養蚕をしていた。これまたちょっと宇宙とはかけ離れたおじさんが、火星クッキーなる蚕のサナギ入りクッキーを配布中。

「これを食えないと火星にいけないよ」とか。

宇宙での自給自足は大変だ。
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実験室までの間に張り紙による解説を読む。会場内では展示物に合わせてミニミニ図鑑というのが配布されていた。

『電気推進ロケットの研究』(pdf)

ようやく入口に差し掛かると一見工場のようだ。冷房が効いていて涼しい。長蛇の列の奥には目指すイオンエンジンがある。
この時、イオンエンジンは二つ動いていた。片方は後継機用のイオンエンジンなのだが、並んでいた時間は長いのだが、壁の解説を読むには短く、係の方の説明も注意中心で説明はときどきなので注意していないと聞きそびれるって、聞きそびれました。
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暗幕に頭を突っ込んでチャンバー内を見る。かすかに青白く光るイオンエンジン。こんなか弱い光で深宇宙を駆け抜けたんですなぁ。

と、暗幕から頭出すと幕を掴む係の肩に「はやぶさ」と「IES兄」の名札が!
「はやぶさ」ツイートの担当のひとりIES兄こと細田聡史さんではありませんか!
って、並んでいる間から知ってはいたんですけどね。だって見学者が握手したり、お話したり、一緒に写真を撮ったりしているのを見ていたので。

そんなわけで匝も一緒に写真に撮ってもらいました(^^)
(一応、肖像権とやらがあるのでアップしませんけど。匝は構わないんですがね)
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イオンエンジンが動いているところを見た後、見学者は次の展示に行ってしまうのが残念です。かたわらにイオンエンジンがおかれていました。

イオンエンジンの原理については今度調べてアップしようと考えていますが、とりあえず簡単に。

上の写真が中身なのですが、丸いのが燃料(といっても燃えるわけではない。燃料も含め推進剤というのが正しい)のキセノンが入ったタンク。手前の黒いのは制御装置。中央、グレーの薄い機械はマイクロ波装置。右にはイオンエンジンです。
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イオンエンジンの原理については今度調べてアップしようと考えていますが、とりあえず簡単に。

上の写真が中身なのですが、丸いのが燃料(といっても燃えるわけではない。燃料も含め推進剤というのが正しい)のキセノンが入ったタンク。手前の黒いのは制御装置。中央、グレーの薄い機械はマイクロ波装置。右にはイオンエンジンです。

さてイオンエンジンは丸くメッシュのようになったところからキセノンの陽イオンが放出される。丸いメッシュのすぐ横にあるのは中和器で、ここから電子を放出して中和させる。それでなんで推進できるのかというと、まず次をイメージしてほしい。

池にボートを浮かべボールを後ろに投げると作用・反作用の原理でボートは少しだけ前に進む。ボールは重ければ重いほどよく、さらに力いっぱい投げるほどボートは進む。

これと同じでなんでもいいから後ろに放出すれば作用・反作用の原理で推進できる。空気抵抗もない宇宙ならなおのことだ。放出する方法で火薬とか使う手もあるが燃料をたくさん積まなければならないし、丈夫でなければならない。ガスを直接吹くにしてもすぐに空になってしまう。そこで原子とか分子とかを連続して投げ続ければ、小さい力だけれどだんだん速くなるではないかというアイデアが生まれた。

原子や分子を投げる方法は静電気(電場をかける)を使う。太陽電池から発電されるので電気の心配はない。静電気を使うには原子などをイオン化する必要がある。キセノンをイオン化するとマイナスの電荷を持った電子とプラスの電荷を持ったキセノン原子に分かれる。重い方が作用・反作用の効果が大きいので電子よりも重たい陽イオン、プラスの電荷をもったキセノン原子を勢いよく放出する。

中和器は放出された陽イオンに陰イオン(電子)を与えて中和させる役割だ。これは陽イオンだけ放出するとマイナスの電子が貯まってしまい、探査機本体がマイナスに帯電してしまう。するとせっかく放出した陽イオンがうまく飛ばされなかったり、放出した陽イオンが探査機を電気の力でひっぱることで推進しなくなってしまう。そういうのを防止しているわけだ。

イオンエンジン自体はアメリカなどでも使われているのだが、構造が簡単な電極式というのを使っている。欠点は電極がどんどんなくなってしまうため長時間の運転はできないが、我が国のイオンエンジンはマイクロ波放電式で長時間運転を可能にしたことが評価されているのだ。

最後にIES兄のご紹介(「はやぶさ」ツイートから


2010/04/16 12:40 JST: 三人目の書き手です。
Category: Misc_jp Posted by: HayabusaLive
はじめまして。はやぶさ特設サイトブログ担当スタッフの一人、IES兄です。「IES」とはIon Engine System(イオンエンジンシステム)の略語です。「兄」は「お兄さん(※1)」の略なので、IES兄=イオンエンジンのお兄さん、と読み替えて頂けると嬉しいです。
「はやぶさ」では名前の通りイオンエンジンのオペレーションを担当しています。
「はやぶさ」の宇宙動力航行の主推進機として搭載された「ミュー10」イオンエンジンですが、姿勢制御や精密誘導などの役割も担いつつ、その舵を着実に地球に向けてきり続けており、「ミュー10」イオンエンジンのロバストネス(※2)と信頼性の高さを世界に示すことになりました。
というわけで、このエンジンなどの宇宙機の機器にスポットを当てて、わかりやすく、時には専門的に紹介していきたいと思います。宜しくお願いします。

(IES兄)

※注1:妹が12~19人いるわけではありません。
※注2:頑強性とか堅牢性の意味です。




筑波宇宙センター見学 その2 

前回からの続き
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JAXAの展示室奥には国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」がある。
写真の左側円筒のものが二つ組み合わさるようになっているものが「きぼう」のモジュール。円筒上が保管室で、下の大きな円筒が本体である。さらに本体からアームがでているあたりは船外実験プラットフォームとよばれ、宇宙空間に実験装置や実験材料をおいて各種試験をするところだ。
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中に入ると撹拌装置や冷凍・冷蔵庫などが並んだ室内実験設備。冷凍・冷蔵庫は薬品や材料などを冷やすもので食糧が入っているわけではないので念のため。
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「ハロー!」
アームを操縦する辺りで上を向くと保管室からおじさんが顔を出していました。
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「きぼう」の隣には、宇宙ステーション補給機「HTV」。
これはその名の通り国際宇宙ステーションに食糧や実験装置などを送る宇宙機で、かなり大きい。下は宇宙空間を飛んでいるイメージ図。
100718_P-024-12064.jpg(JAXA提供)
日本は自前の有人ロケットもなく輸送手段もなかったため、アメリカの都合に振り回されても文句が言えなかった。それがまもなくスペースシャトルが退役するとアメリカがISSに荷物を送る手段が格段に少なくなることになった。アメリカはスペースシャトルの開発と維持に予算を使い、使い捨て型やその他の輸送手段の開発がほぼ止まっていたのだ。

ここで立場が逆転...というわけにはいかないが、HTVはアメリカにとっても実用的なISSへの輸送手段の一つになったと思う。まだ1回しか打ち上げられていないけれども。

しばらくはロシアのプログレス補給船と日本のHTVが輸送を担当するのかな(欧州はどうなった?)。
もっとも人間の往還はロシアのソユーズだけになってしまうけれど。
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HTVはかなり大きい。これはプログレス補給船が約2.2トンの貨物を運ぶのにHTVは約6トンの貨物が運べる。またプログレス補給船はドッキングのハッチの大きさより小さいものしか積めないが、HTVは開口部が大きいこともあって大きな船外用実験装置なども運ぶことができる。

前回も書いたが、ドッキングがソユーズやプログレスのような体当たり的でなく、アームで掴まえる方式のためISS自体への悪影響も少ない。

ただしプログレス補給船はそのエンジンでISSを押し上げることができるが、HTVはそういうことはできない。

あと最新鋭であることの一つに照明が挙げられる。
ISSは設計は20世紀後半だったこともあり蛍光灯が使われている。破損時のことを考え専用ケースに入っていくつもの安全対策がなされているため1本の価格がものすごく高い。その上、建設時にまとめてつくったために保管品も点灯しなくなってきている。

次回打ち上げのHTV2号機ではLED(パナソニック製)照明になる。ここで実績を積んでいくと我が国のLEDが世界の宇宙機の照明に使われるかもですよ。

ところで上のHTVの中で足がみえるような(笑)。HTVは与圧室があるため、誰かが(誰だ!)その気になって指示すれば人間をISSへ送ることも短期間で実現できるらしい。つまりHTVは日本が宇宙へ人間を送ることもできる可能性があるということだ。
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甥っ子らが腹が減ったというので買いました、宇宙食のパン(630円)。
筑波宇宙センターは食堂とコンビニもあるのですが、11時からの営業で通行許可証が必要です。許可証はもらえるのですが、この時はまだ10時半にもなっていない。君たちは朝抜きだったのかい?
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左がチョコレート味、右はミルク味。
以前食べた宇宙食は軒並みはずれであったが、これは食べられる!

ミルク味はイマイチとか言っていたが(匝は食べていない)、チョコレート味はいいです。ただ、何やら若干の違和感があるのはなんだろう?

この後はエキスポセンターで遊んで帰った、暑い夏の日だった。

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