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海苔の一生 

海苔といえば浅草海苔が有名ですが、いま日本中で食べられているそのほとんどがスサビノリで作られた海苔です。もちろん浅草海苔も。

以前はアサクサノリという生き物で作られていたのですが、病気に強く生育が早くて養殖しやすいスサビノリに変わっていきました。そのためアサクサノリは生活する場を追われ、日本で数か所にしか生息していません。
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(図をクリックすると大きくなります)

さてこの養殖も戦後になってからはじまりました。
あれ?って思いますよね。戦前まではヒビとよぶ木の棒を海中に立てて自然に胞子がつくのを待って海苔を作っていたのです。戦後はこの胞子を人工的に増やして種付けすることができるようになり、効率よく養殖できるようになったわけです。

なぜ養殖できなかったかというと胞子がヒビ木につく前の季節。つまり春と夏にノリはどこで何をやっているのか知られていなかったのです。

1949年にキャサリン・ドリュー(Kathleen Mary Drew-Baker)というイギリスの海藻学者によって、貝殻の中で糸状の身体(糸状体)となって暑い夏を過ごしていることが発見されました。

これによって貝殻、特に牡蠣殻に胞子をかけて糸状体が殻につきやすくします。翌年の秋にはこの牡蠣殻を入れた箱をヒビ木や網にぶら下げておくだけで殻から出てきた胞子が網に付着して葉体となって海藻としてのノリが養殖できるのです。

ノリは大きくなった葉体では有性生殖を行い果胞子となって貝殻に付着、糸状体となって過ごします。
糸状体は水温が低くなる9~10月に殻胞子を放出。網などに付着すると発芽して無性生殖でどんどん増えます。
その後は冷たい水の中どんどん成長して葉体になるという一生を繰り返しているそうです。

さて、ノリの糸状体の発見はドリュー先生によるものでしたが、その発見はすぐに日本の九州大学瀬川宗吉先生に伝えられ、熊本県水産試験場で人工採苗に成功しノリ養殖への実用化が実現する。

ところで東京湾は江戸時代からノリ養殖が盛んだった。
浅草海苔は有名で、明治以降は品川や大森、浦安など湾内のいたるところで海苔漁が行われた。

浦安では1959年あたりから人工採苗による海苔養殖がはじまり、海苔養殖も安定生産できるようになる。その間に機械化も進み労力もずいぶん軽くなった。

しかし高度成長期、宅地化と河川や海の汚れもあって生産もできなくなり1971年にアサリ漁も含め漁業権を放棄。浦安の干潟は埋め立てられ宅地化とディズニーランドへと変わった。
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ノリ養殖が全盛の頃の浦安の写真。海苔の干し台がたくさん並んでいる。四角いノリは紙を漉くようにした後、海苔簀というものに乗せて乾かしている。

今では浦安市郷土博物館で観ることができる。
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浦安の海苔干し台や海苔簾は浦安のヨシ原から取ってきたものでした。つまり海苔も道具もすべて地場産。
海苔簾は子供たちが一生懸命編んでいたようで、郷土博物館にはその時代の写真が、そして道具も展示されていました。道具も使われなくなったら意味はないんですよね。寂しいです。
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海苔よもやま:ドゥルー女史
http://www.j-nori.com/yomoyama1.html

海苔(ノリ)養殖教室:のり養殖
http://ww71.tiki.ne.jp/~anbusho/newpage2.htm


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懐かしの小学校の校歌 

匝が東京時代に入学した目黒区立原町小学校の校歌。
かろうじて1番だけ憶えています。まさかニコニコ動画にあるとは思いませんでした(苦笑)。



桜は春の光に咲き
すずかけは夏の緑にそよぐよ
希望の空に 富士を仰いで
正しく学び たゆまず励む
秋も霜踏む雪(?)の日も

結構、好きな歌だったんですけれどね。2番を忘れてしまった。
この動画からはよくわからない。

そもそも1番の最後の“秋の~”部分は“目黒 原町小学校”と間違って憶えていたし(^^;;

どなたかご存知の方あれば教えてくださいませ<(_ _)>

東京湾の誘発地震 その2 

東京湾の地震はいまだ続いているようだ。
前回4月17日にブログアップした東京湾の誘発地震(3/11-3/21)に続き、3/22-5/26までの震源マップを描いてみた。
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使用したデータは、
防災科学技術研究所にある気象庁一元化処理 震源リスト:2011/3/22-5/26
マップは、Googleマップ(地形)
処理条件:北緯35.333-35.745/東経139.625-140.125/深さ30km以浅

3/11-3/21までの震源から扇状に東側、市原から習志野方面に広がっている。
西側は活動が少なく杉並や川崎などであるくらい。
深さは20kmあたりを中心にしている。
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3/11-3/21までの震源から扇状に東側、市原から習志野方面に広がっている。
西側は活動が少なく杉並や川崎などであるくらい。
深さは20kmあたりを中心にしている。

地震回数は、前回3/26あたりで終息したと思っていたのだが、発生回数グラフにしてみると周期的に地震が起こっているように見える。3/11以降活発になったため東北地方太平洋沖地震の誘発地震であることは間違いないと思われるが、その後の地震は余震に呼応しているのかも知れない。であれば今後しばらく続くと推測する。

なぜ千葉側に震源が広がっているのか。時系列では詳しく見ていないのだが西側に移動しているのではなく、この震源域を面として散発的に地震が発生しているようだ…むむむ。
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防災科学技術研究所にある気象庁一元化処理 震源リスト:2011/3/11-5/26
マップは、Googleマップ(地形)
処理条件:北緯35.333-35.745/東経139.625-140.125/深さ80km以浅

東北地方太平洋沖地震以前から時々揺れていた千葉県北西部(習志野付近)の地震。東北地方太平洋沖地震後やはり活発になっている。マップは3/11以降の震源を載せた。千葉県北西部の地震全体はマップ外になっているが東京湾の地震と比べると震源エリアは隣合わせ。でも震源深さがまったく違うことがわかるだろう。

千葉県北西部の地震は60kmより深い。東京湾の地震は20kmあたり。これは何を意味するかというと東京湾の地震を起こしているあたりはフィリピン海プレート上面で、千葉県北西部の地震はフィリピン海プレート下面で太平洋プレートに接しているであろうあたり。

東京湾の地震に関心を持っているのはフィリピン海プレート上面、つまり関東地震(関東大震災)を起こしたプレートであるから。関東地震自体の震源は相模湾から三浦半島だが、このへんでは大きな余震があったところ。

今回、東京湾の地震を誘発しているのはこの60km付近の地震が下から揺らしているからではないか。
それともまったく違うメカニズムなのか。もう少し関心を持って観察していきたい。


ネムルバカ 

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このマンガ、なんと言っても『駄サイクル』から抜け出すのがテーマだろう。

お話は大学生活をモラトリアムとして過ごしているであろう、二人の女子大生の日常の話だ。

口が悪いがバンド活動を通して夢にむかっている先輩と、特に目標もなくバイトして酒を飲む後輩の入巣。ふたりともそれなりに怠惰な時間を過ごしている。
まさに、いま連載中の「それでも町は回っている」の紺先輩と歩鳥の大学生版だ。

どちらかというと成長する先輩を後輩が眺めているような感じだろうか。そこかしこに思わず笑ってしまう石黒先生のギャグも健在だ。特に一番最初の入巣が先輩のためにつくった天丼が傑作。

さて作中に出てくる『駄サイクル』は、先輩も活動をする中で感じていることかもしれない。

『駄サイクル』
ぐるぐる廻り続けるだけで一歩も前進しない駄目なサイクルのこと
自称ア~チストが何人か集まってそいつら同士で
見る→ホメる→作る→ホメられる→(見る)
を繰り返しているんだ。


これ、自称アーチストだけの問題ではないです。
仲間内だけで褒め合っているようなことはいくらでもあると思いませんか。
それが悪いとはいいません。

でも…
匝は地震予知で付き合った人の中で、そういう風にみえるグループがありました。
評価されることを恐れるんですね。そしていい訳をする。
仲良しクラブでそのグループの中でしか通用しない予知なんて意味ない。
そう思います。

科学とは自分の研究を広く発表し、反証可能性がある限りいろいろと指摘を受け、それについて再度実験などを通し反論や修正をしていく。ある程度信頼がおければ追試する人たちも増える。そうやって評価されながら科学というのは進歩していくのだと思っている。

以前、漫画家になるという孫について悩めるおばあちゃんの相談が話題になった。

悩みのるつぼ:漫画家になりたい孫
http://blog.livedoor.jp/otakingex/archives/51248257.html

「ナルナル詐欺」という言葉に笑いましたが、「駄サイクル」と同じで楽しいと思える程度のことしかせずに本当になるための辛い努力はしない。つまりマンガが楽しいからマンガを描くだけで、漫画家になる努力はしていない。これが集団になればクルクルと回り始めて「駄サイクル」してしまうのでしょう。

大切な青春時代にこれに気づいていれば…気づいていてもできたかどうかは…。

私ァ 何もしないでゴタク並べるヤツが一番ムカつくんだッ

先輩の叫びもわかる。そして先輩はどうなったのか…。
それは読み終わった読者の心の中にあるんだと思います。

実体顕微鏡をもらいました 

ツイッターで知り合った方から不要になった実体顕微鏡をいただきました。
実体顕微鏡を持つことが夢でもありましたので喜んでおります。

あちこち清掃や調整が必要かなと、とりあえず接眼レンズのほこりを飛ばすなどしてみました。
するとやはり覗きたくなりますよね。
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そこで会社の庭にあったオノマンネングサと思われる植物。この花を見てみよう。
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20倍くらいかな。ズームもあり、さらに照明がないため自分で持ちながらの撮影。
手ぶれと光量不足でこんな感じに。それでも自分の中では十分満足です。

譲っていただきありがとうございました。
今後いろいろ覗いて写真やビデオを撮っていきたいな。



緑のカーテン ゴーヤを植える 

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5月25日、今年も会社ではゴーヤを植えました。

電力不足の夏を少しでも涼しくするために多くの人が緑のカーテンをつくるためか苗の入手に手間取ったそうだ。

今年は各家でゴーヤ料理がたくさん作られるのだろうか。ゴーヤ農家は大丈夫?


足利工大 風と光の広場 

行こう行こうと思いつつ2年くらい経ってしまいました。
栃木県の足利工業大学敷地内にある“風と光の広場”。
ここは風=風力発電と、光=太陽発電の設備が展示されているのです。

横浜から湘南新宿ラインと両毛線を乗り継いで3時間。山前という小さな駅で降り、足利工業大学循環バス(無料)を利用して向かいました。
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原発震災となった今回の地震で世間が風力など自然エネルギーの関心があがっているようなのでいい機会だと思っての訪問。学内で停車したバスを降り、しばらく歩いて広場へと向かう。
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敷地内に入ると何やら貼り紙が…
立ち入り禁止ですと!
今回の大震災の揺れで隣接するグリーンセンターの煙突の一部が倒壊。その直下にある施設は見ることができないと。火、木、土しか開いていないミニミニ博物館は柵の中。
何しに来たんだ…
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とはいえ、敷地全体が立ち入り禁止ではないので風力発電施設のところはほとんど見ることができた。
風力発電装置の一部には照明がついていて、風と光の広場というだけあって太陽光パネルもついていた。

これだけ各種風力発電装置がありながら、すべて動いているわけではない。
ブーンという音をたてて猛然と回っているモノ、ヒュンヒュンとマイペースなのもあれば、時折回ったり、
微動だにしないモノとある。それぞれに特徴があるのだろう。
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実は池もあったりする。
インディアン風車は水の汲み上げ用。
しょんべん小僧は太陽光パネルと連動で、照度によっておしっこの出が変わる。
噴水があったり、日時計があったり、水撃ポンプがあったり。
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続きを読む

イモリ走る、イモリ鳴く 

うちのイモリのカルボさん(メス)を水槽から出してみました。

みどころは…
1)歩き方(横からの腹をこするかどうか)
2)顎を鳴らすところ(この他「キュッ」と鳴く時がある)
3)喉元を膨らませる行動
4)なぜか窓(明るい方)に進む行動


窓辺にむかったのはたまたまだったのかな。

そんなわけでカルボさんは今でも元気でやっています。

綱島サブセンターでミジンコ三昧 

今日は久しぶりに綱島サブセンターを覗いてきた。
相変わらずテナガエビやカニ、ウナギなどいろいろ川の生き物がいる。

そんな中、意味ありげに水の入った容器と実体顕微鏡がある。
覗きたくなるよね。ちなみに容器にはオタマジャクシもいたが、目指すはミジンコだ。
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ちょこまかと泳いでいたのはこのケンミジンコと思われるミジンコ。
この段階ではカメラと顕微鏡の調整がうまくいっておらず、鮮明さに欠けますな。
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次のミジンコは同定がままならなかったのですが、どうもオカメミジンコらしきミジンコ。
背中に卵を背負っています。下の写真で顔にあたる部分の黒い点は目ではないので念のため。
たぶんゴミです。
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以上は20倍の実体顕微鏡で見たんですが、同定のために係の人に書籍を借りたり100倍の顕微鏡に変えてみてみました。
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まずはお顔。黒いのは目。実体顕微鏡では不鮮明だった触角が見えます。
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背中からお尻にかけて、体内の卵も見てとれます。殻刺などはみつかりませんでした。
このため同定が難しくなってしまったのです。
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ここでメガネをはずして覗いたり、メガネをかけ直した後デジカメで撮影したりしていたのが匝です。
最後にミジンコ動画も!





フランス山の井戸風車 

横浜にある港の見える丘のふもとが整備されてフランス山公園。

行ったのは5月8日なんですが…

ここで目に飛び込んできたのは井戸水汲み上げ用の風車。
フランス領事公邸があった時代に使われていたであろう風車を復元した物。

風車の形式としては多翼型といわれ、通称インディアン風車と呼ばれています。
アメリカ西部劇に出てくる風車がこの形式が多いからでしょうか。
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見ていて不思議に思える点が2つ。

ひとつは、風車の2枚の青い羽ですが、風向きに合わせるためのものだと思うんですけど、横に出ている1枚の羽は何のためにあるのか。

もうひとつは井戸を汲み上げる方法。
これは後日わかりましたので、その時に。

この日は残念ながら風がなく、水を汲み上げていませんでした。
というか、井戸は生きているのかしら?
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下は解説文。当時の記録は何もないのでいろいろ参考にして風車を復元したそうです。
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1896(明治29)年にフランス領事館とその官邸が建設された時、このフランス山には井戸水を汲み上げるための風車が設置されました。風車が設置されたのは、レンガ造り井戸の遺構が残されている場所です。

残念ながら、フランス領事公邸で使用されていた風車の形は、写真などの資料が残されていないため判りません。しかし、同時代に使われていた「フェリス女学院の赤い風車」や「ヴィラ・サクソニアの風車」の写真から、多翼型の風車であったろうと思われます。なおフランス山の風車は、フランスに残されている資料から、1909(明治42)年頃までは存在していたようです。

今回、フランス山の公園整備に際し、かつてのフランス山をしのぶモニュメントとして、多翼型の風車を設置しました。風車の色は、フランス国旗の色にちなんでトリコロール(青・白・赤)に塗り分けられています。また、風車が回ると水を汲み上げるようになっています。

今回の工苑整備に伴う工事の際に、風車のレンガ造り基礎が見つかりました。井戸の北側斜面に2基、南側にやや小さめに基礎が2基の合計4基です。北側の基礎は、斜面の整備に支障をきたすため、掘り上げて新たに設置した風車を中心に、元の位置に合わせて展示しました。また南側の1基はそのままで、もう1基は遠路の下に現状保存しています。





生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る 

生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)
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海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究員で微生物学者である著者が、生物の起源を求めて深海へ、地殻内の熱水鉱床へ、そして想いは宇宙へと“海”の広さと生命誕生の奥深さを感じさせてくれた本だ。

しかしもっとも印象深く感じたところは“あとがき”である。

著者に言わせると今は「空前の理科ブーム到来、キター」だそうである。
今、世間がいう「理科離れ」とは、進学や就職での理系分野への志望が減少しているのであって「理科(自然科学)への興味、関心が失われている」わけではないと述べている。

著者自身、研究者として「科学の価値は唯一科学論文のみで評価されるべき」と考えていた。ではなぜ一般向けの本を書くようになったか。

「この生命に溢れる稀有な地球において、どのように生命が誕生し、その存在、繁栄、進化の基盤を作り上げたのか?」に挑む、研究者の生き様やその研究の衝撃や興奮、躍動感を、その渦中にいる現役研究者として伝えたいと思ったから
だそうである。

本書は中盤から少し難しくなるが、わからなければさっと流すだけでもいいだろう。

第1章では深海への旅。深海は暗黒ではあるが生物が溢れる世界だったことが、著者自らが乗り込んだ深海探査艇“しんかい6500”を通して知ることができる。いや著者の目を通して“しんかい6500”での臨場感が伝わって疑似体験になるかも知れない。

第2章からは深海から地底へ、そして宇宙へと話は膨らむ。地球誕生以後の生命らしきものが生まれ、それらがどのように生命圏を広げていったか。そもそも生命とは何か、仮説も交えながら壮大に書き綴っている。

著者は微生物学者ではあるが自称“宇宙生物学者”というだけのことはある。

読み進めるにつれひとつのことに気付かされた。
微生物の研究のためにどれほどの知識が必要なのかと。

地質、岩石、化学、生物、天文学、プレートテクトニクスなど本書ではこれくらいのことをベースに書かれている。実際の研究活動ではさらに多くの知識と実験のための知識やノウハウもあるだろう。そしてその地味と思われる研究の合間に世界で自分だけが最初に見つけた発見の興奮や想像をはるかに超えた研究対象への衝撃。

読む続ける文章の行間に溢れる躍動感が非常に楽しかった。

恐らく多くの人、特に大人が理科への関心を示すのは、この“発見”や“想像とは違う衝撃”、実際に体験する臨場感を求めているのではないだろうか。裏を返せば日常の刺激が少ないということだろうか。

子供も科学が好きだろうが、常に身の回りで起こること見たこと聞いたことは新鮮なので、科学だけにはこだわっていないのだと思う。

これを読んで、自分は書籍やインターネットだけでなく現場に近づきたい。
そう思えるようになった。そう現場の臨場感を感じること。そしてそこで何かを見つけること。

そう思わせてくれた本でした。


ホームの自然採光 

先日、足利に行く際にJR武蔵小杉駅で延々と横須賀線ホームの連絡通路を歩いていて気付いたこと。

屋根の一部が透明な屋根に張り替えられていた。
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東京電力管内は目下節電中。どこの駅も暗い。建物が密集していることもあって昼間も照明をつけていることがあるのだが、なるほど。これは自然採光という意味で今まであってもいいアイデアだったのでは?
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もっとも南武線のホームはこのようになっていない。汚れとかデメリットもあるのだろうが、工夫できるところはがんばって日頃から省エネに努められるような社会にしたいものだ。

“スイッチ”入れれば電気がつく社会。

でもちょっと見直してもいいんじゃないかな。
(昔の人は、蛍の光や窓の雪で書物を読んでいたのだよ…本当かな)

研究者になるには(電子書籍) 

110517b.jpg http://p.booklog.jp/book/25665

小学校の頃はよく遊んでください
「何だろう」
「面白い」と思える
好奇心を持てるよういろんな物を目にしたり学んだりするのがいいですね


理系漫画家のはやのんさんが、逗子にある私設科学館“理科ハウス”のサイエンスカフェに合わせて描き下ろしたマンガ「研究者になるには?」という電子本。

その中でもっとも匝が認識新たにした部分が上述の斜体にした言葉でした。

匝は子供たちにもっともっと科学に関心を持ってもらいたい。
だから今まで小さいうちから科学なイベントとか科学な本とか、そんなものに触れた方がいいのではないか…そんなことを考えていました。

しかし小学生までは“好奇心が持てるよう”になってもらう必要があるという。
そこで匝もよく考えてみようと思ったのです。

この電子本は研究者、特に理系研究者になろうとする子供たち向け(または親向け?)に小学生、中学生、高校、大学とどのような心構えで学習し、就職先も大学教員、民間企業の研究員、公的機関の研究者の違いなど大まかに語られています。

匝が印象に残った部分がふたつあって、ひとつは上述した、
「小学生では好奇心が持てるようになってもらう」こと
もうひとつは
「総合力が問われる」ということ。

よく「文系が…」「理系が…」という話がでてきますが、理系だからといって文章や表現力が疎かでいいというわけではありません。むしろ必須項目ではないでしょうか。

匝は製造業の企業に勤めていますが、文章や表現力は研究者だけでなく一般の企業でも製造業でも必ず必要だと考えています。

それはお客様への報告書やご挨拶状。製品カタログや自社のアピール。製造業なら開発品のコンセプトなどの説明には表現力はじめいろんな能力が必要です。自分がイイと思うモノを作っても、必ず売れるわけでも理解されるわけでもありません。逆に、なんでこんなモノがというようなモノが多くの人に支持されたりします。

研究者であれば論文や成果発表の時に総合力が発揮されることでしょう。研究者でなくとも身近なところでは就職活動だってこういう総合力が問われているのではないでしょうか。

そして“好奇心”こそ総合力を身につける原動力なのかなと「研究者になるには?」を読んで感じました。

何か興味を持つこと。そして沸きあがる、なぜ?なぜ?なぜ?
この“なぜ?”の連鎖は科学だけでなく、歴史や国語、算数などへ広がっていく。
それが総合力という社会人の素地となり、ある人は研究者へ、ある人はビジネスマンへ、またある人は農業へと進んでいけると。

以上のようなことを考えていると、このはやのんさんの電子本はタイトルこそ「研究者になるには?」ですが、豊かな人生を歩むための道しるべの一冊ではないかと思えるのです。

小学生時代は何にでも好奇心を持ってチャレンジして、総合力の基礎づくりができるよう姪や甥に接していこうと思います。


JAMSTEC横浜研究所 

5月11日、通院帰りにJR根岸線の新杉田駅近くにあるJAMSTEC横浜研究所に見学に行ってきた。
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フロアには掘削船ちきゅうのかな。ヒービットくんがふたり(笑)
左はやわらか地層用、右はお固い地層用。
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貸し切りの映像展示室。ここは大スクリーンでこの脇に二部屋ある。
うち大スクリーン右側の部屋で深海映像を堪能した。3Dメガネを使う映像と普通の平面映像とがある。ここでいろいろ知ることができた。

ひとりしかいないので好きなモノを選び放題。さすが雨の平日。
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大スクリーンで地球の全球凍結を選んだら中央にある地球が真っ白になった。
そうか連動しているのか。写真撮った時は解けてカンブリア大爆発の頃。

2階ではしんかい2000を紹介するパネル展示があった。
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しんかい6500では鉄板を何枚も重ねた重り(600kg)の投棄とバラストタンクの水の出し入れで浮力を得ているが、しんかい2000ではこの鉄の重りがショットバラストという鉄の粒になる。

海洋に鉄を捨てていいのか…。一応、鉄というのはどこにでもあり、また害はないという意味で使われているのだそうだ。錆びて海水に溶けていくことになろう。

この他に図書室もある。JAMSTECの本だけでなく海洋に関するもの、いやそれ以外もロケットなんかもあるのだが、なぜだか潜水艇などについてはないのであった。どうしてだ。

ビデオなども結構揃っていたな。また覗いてみよう。
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帰る際に広報誌“BlueEarth”を買う。
111号:IODP特集「海底下から未来を拓け!」
110号:地球内部ダイナミクス
108号:やってみよう 海と地球の自由研究
102号:しんかい6500
の4冊。バックナンバーはネットでも見ることができます。
買った各号(最新111号を除く)は上記クリック。(何かチェックが入っているようでリンクが無効になってしまいました。)

その他はこちらからどうぞ。
また今度行ってみよう。平日と毎週第3土曜日の開館です。

JAMSTEC横浜研究所
http://www.jamstec.go.jp/j/about/bases/yokohama.html



今年もアサザが咲きました 

会社のビオトープ。ちょっと汚れも多いからきれいにしないとと思っているうちにアサザの葉が増え、息絶えたかと思ったウィステリアも伸びてきた。

そんな5月13日、社員の一人が花が咲いていると!あらら、今年初めてのアサザの花だ。
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昨年の“アサザが咲きました”は、5月12日でした。ちょうど1年で咲いた。季節はちゃんと廻っているんですね。
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これからどんどん咲いていくことでしょう。
また微速度撮影してみようかな。(デジタル一眼には機能がないんだよね)

太陽系一家のポートレート 第2回 

昨日の惑星集合“朝の惑星たち”は黄砂と思しき黄色いモヤと雲が東にかかっていたため残念な写真だったが、今日は空もクリア。撮影できるかと思ったら明るくなるにつれて地平線上の雲が気になり始めた。最初の木星が地平線をでて陽の光で消えるまで1時間余り。高度5度くらいまでは建物やモヤがあったりで目視も厳しい、短時間の天体ショー。
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(写真をクリックすると大きくなります)
3時42分に木星と金星を確認。この時間からうっすらと薄明がはじまる。
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(写真をクリックすると大きくなります)
3時55分、目視で水星がかろうじてみえたのだが火星をみることができなかった。
写真で探してどうにか火星を見つけた。これで今回の惑星集合でみることができる惑星4つを写真に収められた。

火星と水星は大きな写真で見ないとわからないかも。
この赤い雲たちが惑星たちをさえぎるのです。
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さて400mmの望遠レンズとデジタル一眼でどこまでみえるか。
木星を周回する4つのガリレオ衛星を目指して撮影してみた。

さすがに木星は縞どころが光につぶれている。
位置的にガニメデとカリストが薄らと写っている。なんといっても薄明の中の撮影だからわかりずらい。もっとも暗くてもはっきりは写らないだろうけれど。

残り2つの衛星はちょうど木星の手前にあって判別できない状態となりました。
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(写真をクリックすると大きくなります)
木星が出る前に撮影したカシオペヤ座。
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(写真をクリックすると大きくなります)
同じくカシオペヤ座の右側にあるアンドロメダ座。
Aの字になる上が頭、下が足。横棒にあたるところが腰をイメージしていて、この写真サイズではわからないが腰のあたる線を同じだけ上に伸ばしたあたりにアンドロメダ銀河がある。オリジナルサイズの写真にモヤっと写っていた。
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(写真をクリックすると大きくなります)
そして空はどんどん白地んでいく鶴見川の朝は気持ちよかった。

この天体ショーは惑星たちがどんどんとそれぞれ移動しながら今月ずっと堪能できるので休みに合わせて撮影していこう。

朝の惑星たち 第1回 

先日書いた“惑星をまとめて見よう! ”の日の出前に惑星が一度に見えるこの機会、ようやく天気も良くなってきたので早起きしてみてきました。
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(クリックすると大きくなります)
やや黄砂の影響などもあって地平線はモヤっとしていますが、金星、木星は目視で見えました。撮影したらかろうじて水星も写っていたものの左下にあるはずの火星は写っていませんでした。
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(クリックすると大きくなります)
思いのほか東側に現れたため当初の撮影場所から慌てて移動。
ヘンなところでの撮影に。橋の手前での撮影になってしまいました。
改めて撮影場所をチェックしたので明日も頑張ります。
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結構、気持ちの良い朝を迎えました。
日の出前は鶴見川で魚が跳ねていましたが、陽が差してくると鳥たちが集合です。


ソニー デジタル一眼レフ α55 

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買いました。デジタル一眼。
もともとアナログ一眼を使っていたので衝動買いってことはないんですが、メインのレンズ一体のDiMAGE A200が故障してしまい、修理するなら買った方がお得なほどデジタル一眼が安くなったため購入しました。

なぜソニーのαシリーズかというと、使っていたアナログ一眼がミノルタαシリーズでレンズに互換があるため。これで望遠などのレンズを有効に使えてお金もかからない。
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とりあえずカメラの初期不良確認や試し撮りも兼ねて撮影に出かけました。
記念すべき1枚目は鶴見川河川敷のユウゲショウ。
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ハナムグリの写真はピント位置をことごとく外してしまう。
横浜へ行き目当てのカモメは季節的にいなくなっていて、寂しくスズメで練習するもやはり失敗。

そんなわけでおっきくて動かない氷川丸をパシャリ。
広角はいいですな。
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大桟橋に行き横浜港を望む。こちらは望遠で。
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思いもかけず大桟橋には撮影したくなる鳥がいた。
上はハクセキレイ。まぁ近所の鶴見川にもいらっしゃいますが…。
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こちらは追っかけまわしたイソヒヨドリ(♂)。
虫をくわえています。色合いが美しい。あちこち追っかけまわした中でブレやボケのなかった写真。この日のお気に入りです。
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赤レンガでは“フラワーガーデン. 2011”が行われていた。
イベントの詳細はよくわからないが、花がたくさん咲いていたので練習してみる。
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花の名前はよくわかっていないので、写真だけ眺めてください(苦笑)
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夜の部。
ミノルタ・アナログ一眼時代の400mm望遠で月を撮影。
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こちらは標準レンズで撮影したISS。
問題は焦ったためISOの設定をせずに撮影してしまったこと。かなりソフト上で画質調整をしてISSの軌跡を浮かばせているため空が実際と違う明るさになってしまった…
先の月はこの写真の数時間後に撮影しISO感度を調整している。
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大きい写真はこちら

最後の写真は400mmでどれくらいまで写るのだろうと土星を狙ったもの。
ISO感度は3600。露光時間は1秒。これ以上長い露光時間だと拡大した時に星が流れてしまうと考え、感度を上げて露光時間を短くする作戦だった。
土星の環は写らなかったが驚いたことに衛星タイタンが写っていた。都会でも6等星くらいは問題なく写せるんだ。

ちょっとクセがあったり一眼を使うのにブランクがあったりと戸惑うところが多かったものの、撮るうちにだんだん楽しくなってきた。また休みに撮影に行こう!

シンフォニー オブ ユニバース 

5月7日雨の中、葛飾区にあるお花茶屋へと向かう。
なんともかわいげな駅名であるが、普通の町でお花畑も茶屋もない。

某所へ向かう遊歩道にいきなり現れた田んぼ。それもちゃんと田植えも終わっていた。
その向かいにあるのが目的地、葛飾区郷土と天文の博物館だ。
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ドーンと大きいドームはプラネタリウム。裏には太陽観測望遠鏡や普通の天体望遠鏡のドームなども見えた。

2階は郷土博物館。古墳時代から江戸時代までの歴史、特に葛西城についてのコーナーがあったり、農機具など郷土のくらしのわかる展示物がある。昭和30年代の家や工場なんかもあった。

3階は天文展示室とプラネタリウム。天文展示室はいまひとつだったかなぁ。
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1階から3階の天井まで振り子が吊ってある。フーコーの振り子だ。
振り子を振るとその方向にずっと触れ続ける。すると地球自転にも関係なく揺れるとどうなるか。我々は地球と一緒に動いているのだけれど、振り子が自転に合わせて少しずつずれていくように見えるのだ。
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少しずつずれてピンを倒していく。一周するのに41時間…あれ?24時間じゃないんだ。

博物館:どうして振動面が24時間で1回転しないのですか?
http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/permanent/foucault/

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外には日時計が…

ん?何しに行ったのかって?
それはプラネタリウムを見に行ったのさ。
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ここのプラネタリウムはすべて博物館オリジナル。
全天球デジタル画像の迫力はすごく、音楽や解説など交えて迫力ある映像が楽しめる。

この日観たのは「シンフォニー オブ ユニバース」

ボイジャーはじめ惑星探査機と共にクラッシックを聴きながら太陽系の惑星を巡る旅を体験できる。


意外と空いているのでお近くなら一度見るのもいいかもしれない。

葛飾区郷土と天文の博物館
http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/index.php

スクリュー式エレベーター 

5月7日、所用で葛飾に向かったところ、押上駅のホームで聞きなれないウィーンという音が聞こえた。そちらをみるとエレベータがあった。このエレベータは1~3階のホームを連絡するものだ。ガラス張りのエレベータの中は2本のガイドと長いネジしかみえない。

過去、油圧式空気式エレベータについてブログで紹介したが、これは何か新しい仕掛けかと近付くとカゴがやってきた。なんとネジ部を覆うように推進装置らしきものがあるではないか!
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よくみるとカゴと入れちがいに釣り合い重りがあることに気付く。
2本のロープが釣り合い重りにつながっているのだ。かごはネジだけで支えているのかな。
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そこで調べてみた。
するとスクリュー式エレベータという方式とのことだ。

近鉄電気エンジニアリング:スクリュー式エレベーター
http://www.kee-net.co.jp/elevator.htm

ここによるとスクリュー式エレベータの特徴は
1)機械室不要で省スペース
2)既存建物改修費用の低減
3)駆動機構がシンプルで安全性が高い

油圧式も機械室がエレベータ自体になくてもいいメリットがあるものの、離れたところにはどうしても必要。最近は電動モータでも薄型などがあるが、このスクリュー式は駆動部がかごに搭載されているのでまったく機械室がいらない。

つまり後から設置する際に建物のスペースがなくてもエレベータを設けやすいということが最大のメリットだろう。

ネジ部は直径が41mmもあるそうだ。停電になってもネジに引っ掛かって落下することはない。また両側にあるガイドはブレーキも兼ねていると思われる。

問題点としては、モータ回転時に長いネジをよじる力が発生するため、カゴの回転を両側のガイドで押さえていると考えられる。しかしそのために長いネジ自体にねじれの力が働くためネジやネジの締結部の強度をアップする必要があるかもしれない。長ければ長いほどねじれやたわみが生じるだろうから3階くらいが限度なのだろうか。


でもこれだけシンプルな構造ならメンテナンスも行いやすいだろうし、おもしろいです。
もうちょっと調べてみようかな。


世界一小さな科学館(追記版) 

場所は逗子。三浦半島の付け根、丘陵の合間にその科学館はありました。
私設科学館“LiCa-HOUSe(理科ハウス)”だ。

この名称を見て何かに気づく。
これはきっと元素記号だ。
Li=リチウム Ca=カルシウム H=水素 O=酸素 U=ウラン Se=セレン
なのだろう。ちょっとおしゃれかな。
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玄関にはサイエンス・カフェのポスターが貼ってあった。満員御礼。
理系漫画家のはやのんさんが語るカガクとマンガ。はやのんさんからお誘いを受けていたのだが、定員20人までだったので今回はちびっこに譲ることに。しかし参加者は大きなお友達ばかりだったようだ(苦笑)。

サイエンス・カフェは5月7日だったが、匝は5月4日に一足早く訪問した。
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建物は3階建て。3階ではサイエンスカフェなどが行えるスペースらしい。
1、2階が展示スペースだが、こどもがワイワイ遊んでいる。そう、ここはただ展示しているだけではなくひとつひとつは小さい科学ネタなのだが、意外に大きな驚きが待ち構えている。展示はクイズ形式や体験ものだがやり方も答えも特に書かれておらず、学芸員さんのお話を聞きながら“考える”ことができるのがとても気に入った。
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展示内容を話して種明かししたい衝動に駆られるがそれはやめておこう。ぜひ一度訪れて体験してほしい。十分に楽しめるし科学的好奇心を満たされるに違いない。

大きな科学館や博物館とは違う人間味溢れる科学館。
世界で一番小さな科学館となっているが、大きな驚きと発見のある科学館だ。

入場料は100円以上(笑) 特に1円玉は忘れずに。

理科ハウス
http://licahouse.com/index.html


惑星をまとめて見よう! 

知っていましたか?

明け方前に東の空を眺めると、惑星たちが並んでいるのを。

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図は国立天文台から転載

国立天文台のサイトを見ていたら、なんと「明け方の空の惑星を見よう」というページがあった。
すると今月いっぱい、東の空に惑星が並んでいると書いてある。まして月末は月も共演!これは見るしかありません。

カメラも新調したので練習も兼ねて撮影しますよ。できたらアップしますね。

問題は夏至も近くなり日の出が4時30分頃になり、その30分以上前でないと薄明で惑星たちはみえないので…早起きしないと。さらに晴れても雲があるかどうかはわからない!特に地平線近くだと結構大変だぞ。


国立天文台:「明け方の空の惑星を見よう」
http://www.nao.ac.jp/hoshizora/topics.html#topics2


宇宙が詰まった瓶詰 

宇宙は一般の人の手の届かない、科学者や技術者の世界。
そんなことない。文系の人も宇宙に手が届くんだ。JAXAは芸術表現を通じた宇宙の驚きや感動を目的とした実験ミッションが行われていた。

JAXA:文化・人文社会科学利用パイロットミッション
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/field/epo/pilot/

いくつかあるが水球墨流しとかおもしろい。
その中でも松井紫朗先生の「手に取る宇宙」に興味を持った。

高校野球で球児たちが記念に甲子園の土を持ち帰る。どこかに旅行に行った時にその土地の空気を詰めて持って帰るとか、何かしら記念に持って帰ろうとする人もいるだろう。

松井先生はなんと“宇宙”をビンに詰めて持ち帰る計画を立てた!
こんな発想、科学者や技術者では思いつかない。いや、思いついもやらない。だってビンの中に宇宙なんて詰まってない。真空なだけだ。

しかしよく考えてみてほしい。
一般の人が宇宙に行く機会はない。宇宙でビンのフタを閉めたものはたしかに真空なのだが、“宇宙空間”を持ちかえった手に取る宇宙だと思えば感慨深くないだろうか。

少なくとも匝は手に持ってみたい。手のひらに宇宙空間の一部が入ったビンを持ってみたい。

宇宙をビンに詰める作業は3月1日6時43分から国際宇宙ステーション船外で15分かけて行われたそうだ。

4月19日に筑波宇宙センターへ輸送され梱包を開いたところ…
“宇宙空間”が漏れてしまったそうである。

実に残念だ。

壊れてしまったビンは、6月11日~8月末まで、豊田市立美術館(愛知県)で公開されるとのこと。

ん~、ちょっとショックです。


JAXA:「手に取る宇宙 ~Message in a Bottle~」(pdf)
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/first/epo_mib.pdf


2013-4-27 リンク切れを修正

江ノ島 

5月4日、黄砂飛ぶ中、気晴らしに海を見ようと江ノ島へ。
本当は三浦に行きたかったんですけどゴールデンウィーク渋滞かなと思ってこちらに。
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江ノ電江ノ島駅前にある“ふなぜん”さん。
のれんがすてきでしょ。左はエビふなぜん、中央が魚ふなぜん、右はさざえふなぜん。
“ふなぜん”の文字で魚介を表すとは。
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江ノ島駅前の柵のスズメは相変わらず着せかえ中。もはや名物ですよね。これと同じものは他の町にもあるんですが、着衣するのはここだけかも。
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江ノ島への道の途中にある香水瓶美術館の看板犬。
ちょっと貴婦人ぽいですがメスなのかどうか…。むしろ立ち入り禁止みたい。
人だかりにはなっても中に入る人はみかけませんでした。
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えのしまーッ!!
すごい人と渋滞の車。島にはいかず浜辺でまったりすることに。
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浜辺では未来の海洋土木建築家たちが思い思いに構造物を建築中。
中には海に突撃掛ける少年少女たちも。
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思い思いに海を眺めながらまったりする人々。
上では人々が食べ物を出すのを虎視眈々と狙うトビ。
ひとたび出せば急降下で次々に奪っていく…おそろしい。
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どこも飲食店は行列ができているので、お腹を減らした匝は焼き魚などほおばる。
魚は各種いろいろあった。
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江ノ電キャラも営業中。


綱島の桃も… 

最近、ブログもおろそかになってしまっています。
5月1日に撮影したものをいまさらアップ。
綱島の桃です。
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花が咲いていたのは4月上旬。ひと月でぷっくりしてきました。
今年は桃を買おうかな。


お菓子教室と3Dプリント造形(追記編) 

5月3日、上永谷にある横浜ミサリングファクトリーさんの4周年記念にお邪魔しました。
お菓子教室なんですがなんでそんなところに匝が顔を出すのかというと、ツイッターで美佐先生と知りあいまして4周年のイベントをやるという情報を得て行ってまいりました。
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オリジナルのバンダナ・バックルを甥っ子と姪っ子に買うのも目的。

お菓子教室なので、カフェでは生徒さんが匝のために作ってくれた(違うだろ!)モンブランを食べる。これが…
「おいしい(^^)」
甘さはほどよく、舌触りがとてもよい。スポンジはないタイプなんですが、とても好みにあっておいしかったです。たぶん、今日しか食べられない逸品。
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おみやげにお菓子も買っていこうかと思い焼き菓子を見ていると、小学生の生徒さんがいたのでお勧めは何ですかと聞いてみた。
「このメレンゲです。口に入れるとフワーッと広がって、シュワーってなります」と身体いっぱいで表現していただきました。

帰宅後口に入れたらたしかに、ピンクではイチゴが、白ではオレンヂが口いっぱいにちょっと過激にひろがり、シュワーって感じるのはクエン酸なんだろうな。もう表現してもらった通り!

ちょっと匝には香りが強かったかな。目が覚める元気なメレンゲでした。
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さて、目的はこのバンダナ・バックル。バックルのみも販売されていましたが、バンダナもないと不便なのでバンダナも付いているものを購入。

ツイッターでバックルの中心にあるポチは滑り止めですかと先生に聞いたら、デザイナーさんからツイッターで回答があった。ツイッター恐るべし。

滑り止めと裏表の目印を兼ねているのだそうで…
というところで、教室に行ったらそのデザイナーさんもいらっしゃってついついモノづくりとデザインについて話が盛り上がってしまいました。先生とは挨拶だけになったのが残念。
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実際に聞いたところ裏表の目印については、大人は湾曲している外側が表だと判断するが子供にはわからないため「突起のある方を上にして」との説明で理解しやすくしたとのこと。

あと樹脂成型品だと思っていたのだが、金型を使わない光造形に似た3次元プリンティングサービスらしい(実際には名称を聞いたかもしれないが覚えていない)。ヨーロッパの技術で複雑な形状も立体化できるということで匝の知っていることを話したら大体あっていたようなのでこれということにしよう(確認しないのかッ)。

製作の仕方は次のサイトを見ていただきたい。

imaterialise:3Dプリンティングってなに?

なんか掘り出したり、上に生長した…(笑)

デザイナーさんとお話した中で
1)中量生産に適していること
2)金型が不要
3)ある程度販売した後でのモデルチェンジが容易であること
4)初期費が安いこと(大量生産だと製作単価は高くなる)
とのことである。

またモノづくりの中で金型を作ってまで大々的に販売できない中小企業や個人・グループなどに適している。あとはデザイナーという職業の存在。

どうも匝も含めデザイナーに依頼するというのは敷居が高いように感じるが、素人がイメージしたものをあらゆる角度からデザイン(意匠・製作方法など)してもらった方がやはり売れるモノになると思った。

それから最近思っていることは、これからのモノづくりにコンサルトではなくコーディネータが必要かなってとこ。これは今度書いてみたい。

話が脱線してしまったけれど、4周年おめでとうございました。今後の益々の発展を祈願します!

横浜ミサリングファクトリー
http://www.misaling.net/

横浜ミサリングファクトリーブログ:『4周年感謝祭★イベント編』
http://amba.to/lLc8zK


泉平のいなり 

5月3日伊勢佐木モールから馬車道駅へと歩いていると、関内近くでおいなりさんを作っているお店の前にでた。以前から気になっていた泉平という老舗だ。
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なんてったって天保10年(1839)創業という老舗中の老舗。気になるのも無理はない。そこで初めて買ってみることに。

いなりずしは長いものを二つに切り分けるタイプ。これだけだと飽きるかなと思ってかんぴょう巻きがついたものを買ってみた。夕ご飯代わりだ。
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食べてみると揚げのお味がなかなかではあるが、うーん、ご飯はちょっとどうかなぁ。
美味しいのだが個人的には小田原のいなり屋さんが上のような感じがする。
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ま、お好みはわかれるところ。
ごちそうさまでした。

泉平ホームページ
http://izuhei.net/


東京消防庁 消防博物館 

4月23日、四谷二丁目にある消防博物館に行ってきた。
この日は小雨ではあったものの風が強かった。

中に入ると受付でバッジとしおりをもらう。事前にしっかり確認しなかったのがいけなかったが、資料室は水・金・日のみ開いているそうで今回は土曜のため利用できず。
ちなみに館内での写真撮影は可能です。
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1階は初導入された時の消防ヘリや蒸気ポンプ式消防車。
地階はいろんな消防車。5階は江戸の消防、4階は近代消防、3階は災害や現在の消防について知ることができる。一通り見てきたが関心のあったものだけ紹介しよう。
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まずは消防ヘリの「ちどり」。説明板には…
『東京消防庁に航空隊が設置されたのは、昭和41年(1966)11月です。その翌年に、フランスのシュド・アビエーション社からヘリコプターの1号気を購入し、「ちどり」と命名して、昭和42年4月から運航を開始しました。航空隊は、空からの人命救助、消火活動、人員・資器材の搬送、現場の映像伝送、更に島しょ地域の救急患者の搬送など、広い範囲に活躍します。また、地上の活動が制限される大震災時などには、その活躍が大いに期待されています』
最高時速210km/hで7人まで搭乗できるそうだ。
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地下では消防車が並ぶ。歴史を実物でみることができるのだ。
特にはしご車は歴史的な流れが興味深い。
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このはしご車には傾斜計がついていた。ベルは何のためについていたのかな。
説明板によれば、
『大商14年(1925)に輸入され、第一消防署(現在の日本橋消防署)に配置されたものです。昭和34年(1959)にシャシが老朽化したため新車のバスシャシにカールメッツ社製の梯子を乗せかえました。路面が傾斜していても梯子を水平に伸ばせる制御装置が組みこまれており。当時から安全への工夫がされていました。また、梯子の差動はすべて機械式で、現場に到着後ただちに梯子を伸ばせる速さは、現在の油圧式に勝るとも言われています。昭和46年(1971)まで活躍しました』
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江戸時代の町火消しの歴史を見た後、近代消防の歴史をみる。
上の絵は明治三陸大津波の図。はっきりいって3月11日の大津波と同じ光景だ。
明治、昭和、平成と地震を伴わないチリ津波を除いても3回の大津波にやられている。
災害の記憶の風化が悲惨な災害を繰り返すことになっていると思える。
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上の図は火災旋風が襲う関東大震災。場所は新吉原(浅草)。
多くの遊女が四方からの火災を逃れるために池に逃げ込みそこで死んだ。
火災旋風はまさに火炎放射機のようであり、また竜巻のためすべてを巻き上げる。

その恐ろしい実力が最大限に見せたのが本所の陸軍被服廠跡の数万の避難民を襲った火災旋風だ。関東大震災の死者の約10万人のうち約4万人がこの狭いエリアでの焼死だった。
この歴史は繰り返さないようにしたい。
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上の図は関東大震災で焼失地図。赤い部分が灰燼に化したところだ。
隅田川両岸の下町地区や銀座、日本橋地区のほとんどが赤い中、神田あたりが四角く焼けずに残っている。

ここは以前ブログの“関東大震災ちょっといい話(追記版) ”に書いた神田佐久間町と神田和泉町だ。住民の必死の消火活動によって街を守り抜いた。この地図からも焼け野原の一角にポツンと街が残ったのがわかる。

災害時、消防の機能がなくなった時にいかに地域の防災活動が大きな役割を持つかもっともっと語り続けてもらいたいものだ。
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時は移り戦争の時代。
帝都の防空もままならない事態となり、空襲に備え焼夷弾消火の訓練が行われる。

焼夷弾は火災で焼き払う爆弾のことで日本への空襲では
1.油脂焼夷弾
2.黄燐焼夷弾
3.エレクトロン焼夷弾
の3種が使われた。

油脂焼夷弾は、火のついた油を撒き散らすことで特に木造の日本住宅を効率よく焼き払うことができるよう開発された。特に建物を突き破り内部から火災を起こすように工夫されていたため、大勢が逃げ惑う中、避難中の人々に刺さって燃え上がるなどかなりひどい状況だったようだ。

黄燐焼夷弾は、夏の気温程度でも発火する黄燐を使い、また有毒物質でもあるので殺傷力もある。

しかし焼夷弾消火の手引きでは延焼防止を指導している。

問題は焼夷弾のメインが油脂や黄燐ではなくテルミットというものなのだ。
テルミットは酸化鉄とアルミの混合物で、ひとたび火がつくと酸化鉄から酸素を奪いアルミが燃え上がる。つまり土や水をかぶせても酸化鉄から酸素の供給があるので燃え続ける。まさに花火を水の中に入れても燃えているのと同じだ。

こんなものに水をかけてもしょうがない。あとは燃え広がるのを防ぐために延焼防止することになる。

そして大問題なのがエレクトロンである。
エレクトロンは、マグネシウムに少量のアルミと亜鉛を混ぜた合金。こと燃えるマグネシウムに水を掛けると水から酸素を奪い燃え上がる上に水素まで発生してしまう最悪の焼夷弾だ。まさに水を掛けると激しく燃え、爆発する。

市民はこんな爆弾相手に消火活動をしなければならなかったのだ。…実際は消火するどころの爆撃ではなかったが。
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手投げ式消火弾はガラス製などで割れやすくできており、中の消火液が飛散することで消化するとのことだ。

子供向けに消防ヘリや消防車に乗ることもできるなど子連れでもそこそこ楽しめる。


消防博物館
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/museum.html


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