FC2ブログ

GPSの補正精度 

前回の“GPSの補正方式”のつづき

まず補正方式でひとつ追記

5)OmniSTARシステム
 WAASシステムの民間版。WAASと同じように地上の観測点でGPS信号の誤差を観測し、それを各地域ごとの誤差予測を計算。補正データを衛星(AP-SAT)に送信し、衛星から地上へ再送信される。WAASシステムと違い有料。GPS周波数と違い、1535.1375kHz。

■あと、WAASについて。
最初に始まったのが米国のWAASだったのでWAASと書いているが、現在のシステムの総称はSBASという。南北アメリカではWAAS、アジア・太平洋地域は日本のMSAS(MTSAT)、欧州・アフリカ地域はEGNOSがカバーする。すべて周波数は同じだがPRNコードが違うため、受信機によりWAAS対応とあるのがMSASで使えるとは限らない。SBAS対応かMSAS対応と書いているものが日本(MSAS)でも使える。

■精度について
基本的に電子基準点に近いものが精度がよい。
日本国内での陸上であれば、国土地理院の電子基準点を使ったA-GPSの精度がよいと思われる。
ただし海上保安庁の送信所近くであれば陸海共にビーコン方式がよい。海上ではビーコン方式だが、送信所(観測点)から160Km以上になると送信所の誤差と自機の場所の誤差がだんだん異なるため誤差も大きくなる。そういう地域ではSBASやOmniSTARの方がよい。

つまりビーコン送信局近くであればSBASよりもビーコン方式の方が精度がよいということだ。
ただし中波帯受信機を併せ持つビーコン方式は受信機が重たくなる。

林業・土木などで山へ入ると木々によりSBASの電波が受かりにくくなる場合がある。携帯電話がつながればA-GPSがよく、ビーコンが受かればビーコンもよい。
ただ頭を使えばSBASが受かるところにアンテナを固定し、別途送信機でデータを移動局(自機)へ送信する方法もある。小電力の範囲外であれば免許が必要か。

■コストについて
ビーコン方式かSBAS方式。これらは無料だ。

■信頼性について
SBASは地球上で衛星が3つ。各地域ごとに1つしかないため衛星が故障すれば使用できない。
また過去に1度、神戸航空衛星センター付近の落雷により送信不能になりサービスが一時中断したこともあるらしい。
同様のシステムであるOmniSTARも同じだと思う。

同じようにビーコンも送信所のシステムが故障すれば、その地域の利用はできなくなる。

A-GPSはネット回線やサーバの故障などでサービス中断が考えられる。

■補正用アンテナの位置
GPSアンテナの他に補正用アンテナ(ビーコンでもSBASでも)が必要な場合、補正用アンテナはどこにあってもよい。タンカーの先端にGPSアンテナをつけ、船尾に補正アンテナでもいいわけだ。あくまで補正データなので位置観測には使わないためデータさえ受信できればよいため。
もっともSBASはGPSと同じ周波数なのでGPSアンテナと共用できる。

もうひとつ、SBASは電波が弱いのでGPSアンテナが大きくなる。
ビーコン方式は中波帯なので別途アンテナが必要となる。
A-GPSでは電話またはインターネット回線が必要だ。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://eniguma.blog85.fc2.com/tb.php/1240-98b96c6e