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H-IIAロケットで相乗り衛星打ち上げへ 

既にニュースでご存じの通り“まいど1号(SOHLA-1)”を搭載したH-IIAロケットが21日に種子島宇宙センターから打ち上げられる。って、本当は温室効果ガス観測衛星“いぶき”がメインなんですよ。

さて“いぶき”には、まいど1号を含め7機の衛星が相乗りする。ここで匝が注目しているのは東北大学のスプライト観測衛星“SPRITE-SAT”だ。スプライトと言っても清涼飲料水ではないので念のため。

90115_TLEs.gif
東北大学SPRITE-SATサイトより転載(クリックで大きくなります)

スプライトとは雷雲の上空で発生する放電現象のことで、1989年に偶然発見された。
発見されたと言っても既にパイロットの間では目撃されていたらしいが、見間違いとか勘違いという形で相手にされていなかったのだ。たまたま高感度カメラのテストをしていて偶然撮影されてから、あれよあれよと撮影に成功して、いまではアマチュア観測家もいます。

なぜ1989年まで目撃されなかったかというと…
放電時間が長くても0.1秒と短いこと
雷雲が邪魔で雲上の放電が見えないこと
明るさがそれほど明るくないこと
が、挙げられるでしょう。

観測するには高感度カメラで数十キロ離れた場所の雷雲上空を撮影することです。こんな時、東京電力の雨量・雷観測情報が役に立ちますし、なんであれば落雷観測機を買う手もありますね。

雷雲雲底部ではマイナスの電気が帯電し、地上に落雷という形で放電します。正しくはプラスの電気の雷もありますが、概ねマイナスの電気による落雷が多いと思ってよいでしょう。

逆に雷雲雲上部ではプラスの電気が帯電します。雲底ではマイナスの電気は地上に放電しているのですが、雲上のプラスの電気は電離層まで一気に放電するというのがわかってきました。その形状もいろいろとありますが、なんといっても巨大なエルブスの撮影が待たれますね。エルブスの直径は300kmに及びますが、なぜか薄暗くなかなか撮影されないのです。

今は宇宙からも観測されているので撮影されているのかな。数年前は結構熱中して、観測のために星夜用カメラまで買おうかと思ったくらいです。今でも研究者は少ないので、記録写真を撮るだけでもそれなりの研究になると思うな。

発見されて10年あまり。数少ない研究者の中で気合いを入れているのが東北大学なわけです。とうとう衛星も打ち上げるとは大したものです。ぜひ、スプライト、そして雷雲の秘密を明かしていただきたい。

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