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南極海の戦い(動画追加編) 

捕鯨反対を旗印に活動するシー・シェパードと、水産庁の捕鯨調査船団との攻防戦が2月2日から南極海で繰り広げられている。

シー・シェパードは目的のためなら手段を選ばないとされる団体で、過去の狼藉により世界的な支持は低下しているようだ。

この戦いを、日本鯨類研究所シー・シェパードのサイトから再現してみた。なお、写真はすべて日本鯨類研究所からの転載。また動画の出所はリンク上に記載。

捕鯨調査船団:調査母船・日新丸 目視採集船・勇新丸、第3勇新丸
シー・シェパード:母船・スティーブ・アーウィン号、ゴムボート2隻、ヘリ

2月2日(JST)
90208a.jpg 90208b.jpg
(財)日本鯨類研究所 提供

シー・シェパードの母船スティーブ・アーウィン号は2月1日からこの日まで執拗に付きまとう。
未明より捕鯨調査船はシー・シェパードから妨害を受ける。ボムボート2隻で、浮子付きのロープを海中に投げ入れ調査船のスクリューを絡ませて航行不能にしようとしたり、酪酸ビンも投てきされる。
捕鯨調査船団は放水と酪酸ビン投てき防御ネットで対抗。この攻防戦は約5時間続いた。

日本鯨類研究所:シーシェパードが酪酸などのガラス瓶を投げ込み勇新丸を襲撃
http://www.icrwhale.org/eng/090202SS2.wmv

2月4日
母船スティーブ・アーウィン号と捕鯨調査船団との間で攻防戦続く。

2月5日(JST)
この日もシー・シェパードのゴムボート2隻による妨害活動。
10:30 母船・日新丸へ酪酸ビンの投てき。
11:30 勇新丸に対しゴムボート2隻による酪酸ビンの投てき及びロープによるスクリュー不動化攻撃
12:30及び14時頃 勇新丸及び第2勇新丸に対し母船・スティーブ・アーウィン号から信号弾らしきものが発射される。
90208g.jpg 90208h.jpg
(財)日本鯨類研究所 提供
この信号弾と思われたものは、もやい綱を飛ばすラインランチャロケット弾というもの。

日本鯨類研究所:採集船に向かって信号弾のような発射物が撃たれた
http://www.icrwhale.org/eng/090205SS.wmv

13時頃 第3勇新丸に対しゴムボートから酪酸ビンの投てき及びロープ襲撃。これにより第3勇新丸は一時、舵にロープが絡まる。
これらの攻撃は15時まで続く。

2月6日(JST)
午前、調査捕鯨船団は、スティーブ・アーウィン号と再遭遇。執拗な追跡を受ける。母船・日新丸に対し異常な接近を行い、酪酸ビンの投てきを繰り返す。
第2勇新丸が捕獲したクジラを母船・日新丸へ引き渡す際、それを妨害しようとスティーブ・アーウィン号が接近し、第2勇新丸の右舷船尾に接触。
90208e.jpg(財)日本鯨類研究所 提供

日本鯨類研究所から“スティーブ・アーウィン号は、目視調査船が捕獲した鯨を調査母船に渡す際に妨害を試みようとし、母船付近にいた採集船第2勇新丸の右舷船尾に接触した。またスティーブ・アーウィン号はロープを曳航し、日新丸のプロペラの不動化を狙っている。このような行為は船体の大きな破壊や沈没という事態すら招きかねない、きわめて危険で悪質な攻撃である。”と発表。

日本鯨類研究所:スティーブ・アーウィン号が第2勇新丸に意図的に衝突した
http://www.icrwhale.org/eng/090206SS.wmv

seashepherd:ビデオ1(捕鯨、日新丸への進路妨害、第2勇新丸との接触)
http://www.seashepherd.org/images/stories/video/2009-02-06_Sea_Shepherd_Tries_to_Prevent_the_Japanese_Whaling_Fleet_from_Whaling_public.wmv

これに対しシー・シェパードは、“「第二勇新丸はスティーブ・アーウィン号の船首にぶつかってきた。日新丸にクジラを搬送する勇新丸を止めようとした時だった」とキャプテンワトソンは述べた。「勇新丸が右舷にいたので(右舷には)方向転換できなかった。衝突を避けるために後退しようとしたが、第二勇新丸の存在が回避を困難にした。」”と発表。さらに“「勇新丸は今朝二頭目のクジラを搬送しようとしていた。まるで我々を試すかのように・・・」と一等航海士のピーター・ハマステッドは語る。「捕鯨船団の行動はクジラの保護活動に真剣な我々を試すためにますますエスカレートしている。我々は海の番人であるから、残忍な密猟者からクジラを守るために出来る限りのことはする。」”とのコメントも発表。

その後、スティーブ・アーウィン号はロープを曳航しながら、日新丸のスクリュー不動化を狙う。

妨害活動中、捕鯨調査船団は捕鯨をしながら放水による防御を行う。
90208c.jpg 90208d.jpg
(財)日本鯨類研究所 提供

seashepherd:ビデオ3(放水)
http://www.seashepherd.org/images/stories/video/2009-02-02_Sea_Shepherd_Confronts_Japanese_Whaling_Fleet_public.wmv

16時頃、母船へクジラを引き渡し中の第3勇新丸に向けてスティーブ・アーウィン号が体当たり攻撃。これにより第3勇新丸左舷船尾の外板を損傷。けが人はなし。スティーブ・アーウィン号からは活動家の乗り込みを試みる。
90208f.jpg(財)日本鯨類研究所 提供

日本鯨類研究所:スティーブ・アーウィン号が第3勇新丸に衝突した
http://www.icrwhale.org/eng/090206SS2.wmv

【追加】日本鯨類研究所:スティーブ・アーウィン号が第3勇新丸に衝突した(Part.2)
http://www.icrwhale.org/eng/090206SS3.wmv

【追加】seashepherd:ビデオ(母船へのクジラ回収、第3勇新丸への追突)
http://www.seashepherd.org/images/stories/video/2009-02-06_Confrontation_with_Japanese_whaling_fleet_public.wmv

【追記】(捕鯨調査船団から何かを投げているのはシー・シェパードから投てきされたビン類ではないかと思われるが、シー・シェパード側はゴルフボールと金属片と主張している)

捕鯨調査船は危険を感じたのか放水の他に、はじめて長距離音響発生装置(LRAD)を使用。
シー・シェパードは、“「近距離で音響発生装置を使用されたことに驚愕した」とキャプテンワトソンは述べた。「あの装置を当てられたことにより、操舵に集中するのが大変難しくなった。」”と発表。

seashepherd:ビデオ2(ゴムボートでの妨害、進路妨害、LRADの登場)
http://www.seashepherd.org/images/stories/video/2009-02-05_Sea_Shepherd_Confronts_Japanese_Whaling_Fleet_public.wmv

LRADの効果は、シー・シェパードの発表によると“「あんな衝撃は今まで感じたことがなかった」カナダ・トロント出身のエミリー・ハンターと語る。「音響が全身を貫通し、筋肉が振動しているのが分かった。私は目まいを感じその後呆然とした。」”というものらしい。

一連の妨害について日本鯨類研究所からは“本日午後4時過ぎ(日本時間)、調査船第3勇新丸の船尾に、反捕鯨団体シーシェパードの妨害船スティーブ・アーウィン号(オランダ船籍)が舳先から体当たりした。調査船団からの報告によれば、我が方の調査船の沈没の危険すらあった意図的な体当たりであり、この結果、第3勇新丸の左舷船尾付近の外板が大きくへこんだ模様。現在のところ、怪我人の報告はない。第2勇新丸に対するものに続き、スティーブ・アーウィン号による調査船への衝突は本日2回目である。

厳しい海況の南極海上で、相手船舶の沈没をも恐れないシーシェパードの危険きわまりない活動は海上航行秩序を破壊するものであり、厳しく非難されるべきである。

海上でのこのような重大な犯罪的行為に対して、妨害船の船籍国であるオランダ政府と、スティーブ・アーウィン号に事実上の母港を提供して補給活動を許しているオーストラリア政府はそれぞれ旗国及び寄港国としての責任を果たさなければならない。 ”と発表。LRADについて、日本鯨類研究所からの発表は現在までない。


長距離音響発生装置 LRAD(エル・ラッドとよむ)とはどんなものなのか。


かなりの大音響で最大150dBまで出せるらしい。300メートル離れても100dB以上の音圧がある。非常ベルよりも大きい。
シー・シェパードのビデオ2でも聞けるがピロピロという警告音のような音。周波数は2.1k~3.1kHz。指向性が鋭いのでビームのような感じで取り扱える。

アメリカのアメリカン・テクノロジー社製。

コーンズ・ドットウェル社:長距離音響発生装置 pdf資料
http://www.cornes-dodwell.co.jp/product/pdf/atc_lrad.pdf


2009-2-9 20:30
ビデオ:スティーブ・アーウィン号が第3勇新丸に衝突した(Part.2) を追加
ビデオ(母船へのクジラ回収、第3勇新丸への追突)を追加
一部、追記
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