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発酵する夜 

発酵する夜 (光文社知恵の森文庫)
発酵する夜 (光文社知恵の森文庫)小泉 武夫

おすすめ平均
starsいつもながら、こ洒落たグルメ談義が色あせる。

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漫画“もやしもん”に出てくる樹先生のモデル。樹先生の語る話がそのまんまに語られている。
この本は対談集なので当然相手がいるわけだが、荒俣さんとか談志師匠、南伸坊など一癖ある方たちとの語らいがおもしろい。

いろいろとおもしろい話はあったけれど、なるほどなと思ったのは江戸文化研究家だった杉浦日向子さんの言葉。
「世間で流行っているから、地位の高い人が勧めているからいいんだということで、自分はどのへんにいるのかなということばかり気にしている。偏差値的です。そして何か都合の悪いことがあると、責任転嫁する。江戸の人たちは自分の第六感を信じていましたし、嘘か本当かを聞き分ける能力があった。嘘を鵜呑みにしていたら明日からの生活がなくなってしまうわけですから、人の言葉の言葉尻までしっかり聞き取り、裏の裏まで読み取りました。情報に踊らされないんです。今は食べることひとつとっても、自分が何を食べたいのか、何を飲みたいのか、自分の身欠くとか五感を信用していないんですよね」
「江戸の人はきっぱりしている分、お上に何も期待していないんです。(中略)「お上がやってくれない」と文句を言うのは、近代以降の庶民です」

なるほどなぁ。テレビで放映されたとか、国のせいにしたりとか、何かとマスコミに左右される人も多いから、もっともっと自分で調べて考えてっていうことの大切さを思い返すべきなのでしょう。

ところで小泉教授は発酵学の先生だが、いろいろ読むと決してグルメではない。結構、虫などヘンなものも食べているし、さすが食の冒険家である。談志師匠とは“水かけ飯”について語っている。さらに下ネタ好きですなぁ、むむむ。

いろいろと蘊蓄も語られています。関西と関東の魚の並べ方なんて有名ですよね。

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