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地磁気逆転X年 

地磁気逆転X年 (岩波ジュニア新書)
地磁気逆転X年 (岩波ジュニア新書)綱川 秀夫

おすすめ平均
stars赤道でオーロラが !?

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方位磁針は北(南)を指し示すものだとみんなが思っている。
しかし磁北はどんどん移動していることをご存じだろうか。地学や地図などに興味を持っている人は知っていただろうが、長い地球の歴史の中で磁北が赤道を越えて南半球へ移動したこと、さらには地磁気自体が消滅したことがあったらしい、という話はあまり知られていないのではないかと思う。

少なくとも匝は知らなかった。

本書は地磁気の源となる地球内部のダイナモ作用や過去の地磁気が地層に記録されていること。そして磁北が南北逆転したり複数発生したりした研究内容が、大学生と高校生の会話として書かれている。

地磁気発生のメカニズムとしてダイナモ作用については、地球内部の液体金属(主に鉄)が密度による対流や自転によるコリオリ力によって動き、電磁誘導によって電流が流れ始め磁場が発生するというもの。電磁誘導には磁場が必要だが、それは地磁気の磁場が作用し…と、ニワトリが先かタマゴが先かの話になってしまいそうだが、そうはならなかった。

匝が興味を持ったのは地磁気消失。
地磁気は地球全体を磁気圏という形で取り巻いていて、強力な放射線である銀河宇宙線や太陽風などから地上の生物を結果的に守っている。太陽風などの宇宙線は磁気圏の磁気に絡め取られ、磁北や磁南へと引っ張られてオーロラなどの原因となる。

地磁気が弱まれば磁気圏も縮まり人工衛星が故障したりする。さらに弱まれば強力な宇宙線が大気圏に侵入を始め、生物の遺伝子を損傷させる確率が大きくなる。結果、生物の絶滅の危機や新たな進化の引き金になったかもしれないとのことだ。

現在は、ここ数十万年の間の平均値よりも地磁気は強いらしいが、どんどん弱くなっていてこのペースだと2000年後には地磁気は消失してしまうらしい。これは地球温暖化のように人為的(匝はこれについては100%人為的とは考えていないが)なものではなく、地球自体の営みでもあるので対処のしようがない。人類はこの時にどのような対策を持って宇宙線から人類と文明を守るのか、その辺は最後にSFチックに対策が語られている。

地球のダイナミックさと人間がいかにちっぽけな存在かがわかります。
ただそのちっぽけな存在の人間も知恵によって危機を乗り越えようとするパワーが秘められているのかもしれないと、自分が到達できない未来に少し期待するところです。

最後に、この本は数年前に読んで蔵書となったものです。
当時、地震前の地電流変化を調べている時に、地電流の原因は何か、ということに興味を抱きました。地震や地すべりに伴うものは地中での地下水の大規模な移動などで、地下水に含まれる塩水やイオンなどの影響で発生することがあることはわかってきたのですが、常にいつも流れている原因が知りたいと考えました。

すると地球を取り巻く電離層の影響が鏡のように地表にも表れているという説、その逆の説、電離層は磁気圏の影響を受けるので結局は地球内部のダイナモ作用の影響を受けている可能性など、かなり複雑かつ詳細はよくわからないということに匝の中ではなっています。

そんな過程で本書のタイトルは非常に興味を持ってしまったといえるでしょう。
地電流がどの方向に流れているのか、またその変化に興味ありますね。都会ではノイズが多くてなかなか難しいですが。
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