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石油タンパク(追記版) 

子供の頃は21世紀は科学の世紀だと期待していたが、実際は20世紀に比べ科学は進歩のスピードが遅くなっている気がする。輝く科学技術の未来に目を輝かせていたが、今ではある程度、進歩が遅くなっているのもいいのかなって考えている。実は後退している分野もあるのだが…。

20世紀、増え続ける世界人口で来る食糧危機を救うために、当時ふんだんにあった石油から食糧を作る技術が開発された。これが石油タンパクである。

しかしネーミングが悪かった。以上の説明だと“石油”から“食糧”を直接合成してつくるようなイメージになるだろうが、実際は違う。石油を餌とする細菌(酵母)を使い、石油を分解させてタンパク質を生成させるのだ。これは糖類を酵母に分解させてアルコールを生成させて酒を造るのと似ている。もっともそれでも食べ物からつくる酒と、食べ物ではない石油からつくる石油タンパクとを比較してはいけないのかもしれないが。

これ以降なのかどうかは知らないが、日本では食品はすべて食材から作られることになる。
味の素も石油から作る研究もされたようだが、グルタミン酸を生成する細菌の発見により食品廃材であるサトウキビ滓から作られている。同様に醸造用アルコールもサトウキビ滓から作られていて化学合成されたものではない。

もっとも海外では家畜飼料用に石油タンパクが使われている事例もあるようである。

アシモフのSF“われはロボット”(早川書房)に収録されている“災厄のとき”に、東方地区(アジア)ではセルロースなどを原料にした酵母の水耕栽培を行っているとしている。この“災厄のとき”の発表は1950年だ。1960年には石油タンパクの研究がはじまるためアシモフの先見は大したものだ。ただしアシモフはもっと先を見ている。セルロースは再生可能な有機資源であり、あらゆる植物に含まれる。このセルロースを有効に使われていない。セルロースを効率よく分解できれば、エタノール燃料からアシモフのいう酵母(セルロースタンパク質)による代替肉類まで作れてしまう。

せめて21世紀だもの。燃料用エタノールは食糧からではなく、セルロースから作れればいいな。
石油タンパクの技術転用はできないのかなぁ。分野が違うかなぁ。

それゆけ!石油探検隊:石油化学と食品
http://www.sekiyuexpedition.com/material/food.html
(ただし管理者・製作者が不明)


2009-11-1 16:30
セルロースの部分を追記した
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