FC2ブログ

人は石垣 

先日の高氏との飲みでの記憶が蘇ってきた。派遣についても話したんだ。

匝、高氏だけでなく、匝の知り合いも派遣制度はおかしいと考えている人が多い。
高氏曰く「(製造業では)派遣社員は人事部とかが管理するのではなく、資材部などが管理している」
とのことで、「オレ達はモノじゃない!」と声を荒げた派遣労働者達も匝も世間も認識不足だったのかも知れないな。事実上“モノ”と扱われていたんですよ。だから労働条件などがきちんと対応されず、購買契約のように簡単に切られてしまったのかも知れません。

もともと匝は前々職から派遣制度がおかしいと考えていた。だって、正社員とほぼ同じことをやって本人がもらえるのは派遣会社に支払った半額程度。その上、正社員よりまじめに働く人もいる。

研究所など、最近までは研究員の下に派遣会社からの助手がたくさんいたのですが、研究員は分析やレポートをつくり、実際の機器の調整、データ採りなどは派遣社員がやっている場合が多かった。するとノウハウが派遣社員の段階で留まり、重要な点を見落とすまたは会社にノウハウが残らない恐れがある。これについて知り合いの研究所勤務の部長さんに聞いたところ…
「派遣制度はおかしい。給料は正社員の半額以下だ。しかし人事部などの人事政策部門もコストカットなどを考えているため自分の仕事をしなければならない。そのために派遣子会社を設立し、どこの派遣会社よりも高い給料を派遣社員に提示し、人材の流出を抑えつつ、コストも抑え、また派遣会社に支払うはずのコストは子会社から取り戻すことが可能。管理部門は仕事をちゃんとしている」ということだ。

派遣制度はおかしいと思うが、その部門ごとの立場を考えればその仕事をしているだけだと。もっとも派遣社員個人には同情はしているが、正社員登用制度を使って正社員にしようとしても一旦派遣会社をやめねばならず、もし登用されない場合、困るのは現場と本人だしなぁ、とも言っていた。

派遣社員はもともと雇用機会均等法により男女別に募集がかけられなくなったため女性だけほしいという職場に応えるとか、従来からの請負偽装などから保護する意味もあったと思う。登録し待っていれば仕事がくる手軽さ(最近はどうではないだろうが)、パート感覚などあったと思う。

まさか正社員がわりにガンガン雇っていくとは思わなかったろうな。人を自分で育てずに即戦力が欲しいという会社ばかりで、結局は自分の首を絞めているのだ。

武田信玄はいいました。「人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり」。
山本五十六もいいました。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」(元は上杉鷹山?)。

江戸時代でも丁稚からちゃんと育てて一人前にしたらしいし、大東亜建設時代(苦笑)、植民地でも現地人と一緒に汗を流して指導したのは列強で日本だけだろう。

日本は資源もないので労働力だけが売りだった。そんなわけで高度成長期に利益をだすのは、人事・総務がいかに労働者を搾取するかにかかっていて、そんなわけで大会社の経営陣は総務とかの出身者が多かったといわれる。アメリカなんかは技術者がポッと会社をつくって経営してしまう。あれは経営をサポートする風習があって、社長の技術屋さんが売るネタを考え、その他の経営的なものは別の人がサポートするような体制なのだろうか。ソニーや本田技研の黎明期は似たような感じだったし、匝の理想でもある。

そうそう人の話に戻せば、資本主義の原理そのままでは駄目なのだ。愛だよ、愛(笑)。牛だって愛情いっぱいに育てていれば、たくさん乳を搾取搾乳できるわけですよ。鞭打っていたらストレスで乳は減るでしょう。マルクスの資本論読めば、労働者に気付かれずに搾取せよと書かれているでしょう…。って、ま、冗談ですがね(苦笑)。

これからの製造業は単純労働から、提案能力のある多能工が必要になると考えてますが、このためには人を育てる(技術の伝承)ことが必要だと思うんです。文書化(ISOとは違った意味で)も必要だと思うんですがねぇ。

あぁ、また、まとまらずに終わった。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://eniguma.blog85.fc2.com/tb.php/1633-ce43e0c0