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U・ボート ディレクターズ・カット [DVD] 

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潜水艦をテーマにした映画としては最高峰のものだ。
匝が小学生か中学生の頃にみたのではなかったか。手に汗握る緊張感と最後の無力感がとても印象的だった。そんな映画をひょんなことから思い出し、衝動買いしてしまったのだ。

時は第二次世界大戦中のドイツ。各地から欧州へ物資輸送を阻止するため、商船の撃沈を目的として出航したUボート。艦長はあまりナチスを好んでおらず、お偉いさんへの不満を漏らし、現場のことを分かっていないとぼす。

敵発見までの長い船旅。駆逐艦に遭遇し何も見えない海の中で爆雷から逃げ惑う。ある時は、爆雷を避けるため限界を超える深度にまで潜り、船体のきしむ音におびえ、気の狂う者も。商船を魚雷で撃沈しても、商船が沈む際の船体のきしむ音が海中にあるUボートの中に不気味に響きわたる。海上で炎をあげる商船にとどめを撃つ時は、商船から逃げ惑う人間をみて狼狽する。そんな中、帰還できると思っていたら、敵が封鎖しているジブラルタル海峡を抜け地中海への侵入の命令が下る。

戦争映画ではあるが、はっきりいってカッコイイところはない。もっとも製作したのが敗戦国たるドイツだから勝つわけにはいかないだろうが(それでも作中、敵船を3隻は沈めている)、反戦を訴えてるわけでもない。匝には戦争の現場とは惨めなところだという印象を強く感じた。

海軍の場合は、船対船であり、そこには人間がみえない。船を沈めることは乗員を殺すことだが、そこに人間がみえないため、陸の戦闘と違い沈めることにあまり抵抗がないのだろう。だからこそ、浮上してとどめを撃った時に人間の姿がみえて狼狽したのだと思う。今まで船を沈めていたのではなく、人間を殺していたと。

狭い閉鎖空間で長時間、駆逐艦の探索や爆雷攻撃をジッと耐えなければならないのは、人間の精神の限界への挑戦に等しい。そしてそこにはかっこよさなどないのだ。

最後、沈められた時に全員が必死に浮上のための作業をこなすが、諦めずに行ったというよりも恐怖から逃れたいためだったのではないか。そして生きるために必死に修理に働いた。すばらしかったのは艦がゆらりと海底から離れた時の表情がすばらしい。いい作品だと感じた瞬間だ。

宇宙もそうだが、孤独を感じるというのはこういうことなのかも知れない。わずか300メートルしか海面から離れていないのに、そこには無限の距離を感じる時があって、二度と戻れないかもしれないという孤独。

好みはあろうが、匝にとっては心に残る一本です。

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