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2色カラー(追記版) 

人間の目は、赤、緑、青の三色を知覚することで、頭の中で三原色カラーの世界を見ている。
ところが過去、まだテレビがモノクロ時代に二色カラーテレビというのがブームになったのをご存じだろうか。

1961年、モノクロブラウン管2台を使った2色法カラーテレビの発売発表会をオリコカラーテレビ株式会社が行ったのだ。これは雑誌“ラジオ技術”はじめ興味深く取り上げられ、価格も12万9千円と安いこともあって技術者だけでなく、消費者や投資家にも関心がもたれたらしい。

さて、この技術は1955年にポラロイド社長のランド博士が三原色投影の実験中に発見したものだ。

その実験は、モノクロ写真をそれぞれ赤、緑、青のフィルターを付けて撮影し、そのフィルムを同じく色のついたフィルタ装着のプロジェクタで三つを重ねるように投影してカラー化する実験だった。プロジェクタのうち青を消して、赤と緑のプロジェクタだけでどう見えるかを実験中、ランド博士が誤って緑のフィルタを外してしまった。この結果、赤色フィルタの画像とフィルタなしのモノクロ画像(つまり白色)の映像が重なって見えた時、助手の女性が「色が付いて見えるがなぜか?」と質問したそうだ。

ランド博士はそんなわけがないとその場では「目が疲れているせいだろう」とはいったものの、何かひっかかるものがあって夜に自分で実験したところ、赤とモノクロの2色でカラーに見えることを発見した。この時の論文がオリコカラーなどの技術へとつながったのだ。

【教訓】
疑問に思ったこと、気になったことは報告せよ。またそれを聞き流さずに確認せよ。

この辺の詳しい記事(原理など含め)は下記サイトに書かれている。

いちもん 第55号 掲載作品:カラーテレビ事始め
http://www.bekkoame.ne.jp/~hujino/no55/55_009.htm

匝は2006年にこの話を、小田原の会社に眠る古い“ラジオ技術”を読んで知った。処分される本だったので興味深い記事についてはpdf化していた。その当時もいろいろ調べたが見つからず、先々ひょんなことから知ることができるかと思って保存していた。

そしてひょんなこととは、今度甥っ子と姪っ子を連れて洋光台の“はまぎん こども科学館”に行こうかと展示案内を見ている時に発見してしまったのだ。

はまぎん こども科学館:2色法カラー写真(リンクがズレていたので修正/2009-9-9)
http://www.ysc.go.jp/ysc/info/g4460.html
http://www.ysc.go.jp/ysc/info/tenji2.html

人間の目は三色を知覚して頭の中でカラー映像化しているのだが、反対色としての補色というものがあって、この2色カラー法は人間の目の持つ補色という生理現象を使った映像方なのだ。つまり映っていない色が、頭の中で見えてしまい、実際の色と仮想の補色の色が混じりあってカラー化されるというもの。いわゆる一種の錯覚ですね。

補色といえば、ビデオにはRGBの三色を使ったものと、CMYGの補色(4色だが2つは反対色)を使ったものの2種類がある。ま、この辺はまた機会あれば調べておこう。

オリコカラーのテレビは放送博物館に保存されているらしい。

2色でカラーというのは実験でできそうな気もします。
といって、前に不十分な文献で実験して失敗しましたが、今回はいけるんじゃないかな。だって原理がわかったのだもの。

ところでこの2色法の場合、色弱の人はどのようにみえるのだろう?2色しか使わないから1色が知覚できなくても頭の中でカラー化されるのだろうか?色弱の人でも三原色のうち一部が欠損しても補色の部分が判別できる人もいるようなことをどこかで読んだのだが…むむむむ、であります。


2009-9-9 21:45
NHKの“ためしてガッテン”で2色法について放送されたようです。
たくさんの検索ありがとうございます(大したことは書いてありませんが…)。

NHK:ためしてガッテン「使える!照明で健康になる法」
http://cgi2.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20090909

2009-9-10 6:45
“テレビの影響”の記事をアップ

2009-9-20
“ランド2色法(とりあえず解答編)”をアップしました。

2010-12-24
オリコカラーのリンクが変更になっていたので修正

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