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日航ジャンボ機墜落―朝日新聞の24時  

日航ジャンボ機墜落―朝日新聞の24時 (朝日文庫)
日航ジャンボ機墜落―朝日新聞の24時 (朝日文庫)朝日新聞社会部

おすすめ平均
stars自ら綴ったプロジェクトX
stars新聞社の視点
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また夏がやってくる。
あれは、匝が宮崎から東京へ戻る前日のことだ。田舎に遊びに来ていた匝は実家からの電話で事故を知った。母は夜行列車での帰宅を托したが、予定通り全日空で帰京したのだが、帰宅前日はテレビのニュースにくぎ付けだった。いや、日本中が釘付けだったのだ。

524人を乗せたジャンボジェットが消息を絶ち、その後墜落したとのニュースは今でも覚えている。その夏はこの事故一色だった。奇跡的に救出された4人のうち、ヘリコプターで抱きあげられる少女のシーンは印象に強い。

この後のマスコミの報道合戦は凄まじく、また日米政府の思惑もあり事故原因は明確になったとはいえないまま終了した。

この本は当時としてはボイスレコーダの記録や、大事故発生時の報道機関の動きを知る意味では参考になる一冊である。あくまで“報道機関の動きがわかる”というのがポイントであり、その視点からの事故当時のリポートだ。残念ながら救出作業をした消防団や警察、自衛隊の人々の活躍の記載は少ないが、それで出版時としては詳しい内容の本であった。事故日から事故調査の中間発表までの経過を知ることができると思う。また乗客名簿として簡単な記録が載せられている。

ところで本には
『現場に着いたのは、…。激突地点から二、三百メートル離れた機体と遺体の散乱現場だった。無残な遺体を見て、熊谷の足は小刻みにふるえた。吐き気もした。「早くここから立ち去りたい」と思った。だが同時に、死者に対して不遜かも知れないが、もっと見なければいけない、見つめてきっちり報道しなければならない、とも思った。』
とあるが、しっかりした報道の視点からの凄惨な現場の写真は収録されていない。これは現在でも戦争や紛争、大津波の凄惨な現場の写真や映像が国内で報道されず、また撮影自体、報道されないから、という理由でなされていないのではないだろうか。

この事故で凄惨な現場を掲載したのは当時の写真週刊誌であった。報道の視点はどこまでなのか、興味本意ではなかったのか…。出版側の思惑に関わらず、見たその写真はあまりにも凄惨だった。関東大震災や広島の被爆地、東京大空襲で公開されている写真よりカラーであるためか目を背けるほどだ(ネットにも各雑誌からの写真がアップされていたが、いつしか削除された…アーカイブにはあるかも)。

もう一冊、お勧めする本として、現場での遺体回収をテーマにした「墜落遺体」。写真などほとんどないのだが、その行間から見える情景はリアルすぎ、立ち読みであったのについ涙を流すとともに、失礼ではあるが読後の匝も“から揚げ”と“ごはん”はちょっと無理状態になったほどだ。

「墜落遺体」は、淡々とした文章ではあるが、写真がなくとも克明に書かれた事故の凄惨さと人間のすばらしさを文章で伝えることのできるのだという一冊である。朝日新聞社も写真を掲載できなくても、新聞という報道機関ならこの本に匹敵するほどの書籍をだしてほしかった。

ただし「墜落遺体」を読むには心してほしい。手にした時、匝は蔵書にすることができず今に至っている。

検視をする医師や警察の奮闘、赤十字社の看護婦の肉塊となった遺体の尊厳を守ったいたわりは感動せざるを得ない。本書だったかな、日赤の看護婦(現、看護師)は戦時救護の名残りについて書いてあったのは。今年は思い切って蔵書にしようか…(でも夜、こわくて眠れなくなるかも)

いずれにせよ、大事故や災害が発生するとその救出作業、遺体やけが人の対応が急がれることがわかる。多くの123便の本がその原因追究に視点が当てられる。事故原因と責任、再発防止も必要だが、救出作業などにも関心を持っていきたいと思わせる2冊であった。

墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)飯塚 訓

おすすめ平均
stars辛い、悲しみの記録
stars律儀な日本人の死との付き合い方
starsこんな事があったのかと、、初めて知る悲しみ
stars何度読んでも涙が出ます。
stars 混 沌 

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