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忘れないように「はだしのゲン」 

匝の小中学生の頃は冷戦真っただ中で、第三次世界大戦とか核戦争、その後の核の冬というのを本気で語られていた時代だった。世界的な反戦運動、日本でも年配者による戦争体験が語られていた。今回、いくつか思い出深い作品について書いてみたい。

小学生の頃、私設図書館みたいなところで「はだしのゲン」を読んだのが最初だった。

お父さんが反戦の声を上げていたため一家そろって非国民と差別され、その後原爆投下、終戦の混乱でやるせないことがたくさん描かれていた。

ゲンが瞼を開けた瞬間、街が灰燼となったことにショックだったろうし、さらに父、姉と弟を目の前で死ぬのを見て、憎悪を天皇や軍そして国に向けていく。これは仕方のないことだったかもしれない。せめて親兄弟が生きていれば、憎悪が和らいだのではないかと思う。ゲンの場合は特につらいことが多すぎたんだ。

ゲンは著者の体験を基にしているのが、後半にいくほど著者の考え(思想)が色濃くなる。

時代が変わってしまったけれど、描かれていることは当時の戦時中から戦後の混乱期に至るまでの当時の一般の人が見た社会がわかる。「一般の人」というのが大切で、今でこそ語られる次の事柄...

天皇は当時どう考えていたか
軍部はどう動いていたか
政府は何をしていたか
経済界はどうだったのか
日本を取り巻く世界の情勢はどうだったのか
アメリカはどう考えていたのか

などの多くは当時の一般人には知ることができなかったことが多い。これらのことで作品を非難する人がいるのは残念だ。「はだしのゲン」を読んで一般の人がどれほど苦しんだか、またなぜこのようなことになったか疑問に思ったことをぜひ自分で調べてほしい。誰かに聞くことは後の方がいい。そして聞いてもその人の考えであって、自分でよく考えて自分なりに戦争を考えてほしい。

「はだしのゲン」はいわゆる戦争反対の本ではない。投下直後の被爆者の姿など他の戦争体験の本でも描かれないようなものだが、当時のこどもたちは生でそれを見たことを忘れてはならない。目をそむけてはならないと思うのだ。

朝鮮人の朴さんも見ていてなんともだったなぁ。いいひとなんだけれど、この人は特にいろいろあって屈折していくんだ。でもゲンに対しては最後までよき支援者だった気がする。

実際に読んでみると苦しさの中にゲンも明るく振舞っている。苦しみの中にこそ本当の喜びがあるのかもな。ユーモアなんかもあってどんどん読める作品だし、今時のグロテスクなマンガやアニメよりは表現は甘い。ただそれが架空のものか、実際のものかの違いはあるだろうが。

最後に「はだしのゲン」の動画のリンクを張っておく。
今ならGyaoで全編見ることができるだろう。
「はだしのゲン」のアニメは高校の時に学校で観た。よくあることで私語などざわついていたが、原爆投下シーンのあとはまったく私語がなくなった印象深い作品。

はだしのゲン(youtube)
http://www.youtube.com/watch?v=BfJZ6nwxD38

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻
〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻中沢 啓治

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