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宇宙研特別公開2010 月面探査とイカロス編  

いくつかに分けて書いてきたが、いよいよ最後。
第1会場に入る。ここは常時展示のところでもある。
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(JAXA提供:クリックすると大きくなります)

第1会場には月周回衛星「かぐや」、ソーラーセイル「イカロス」に天文科学衛星などの紹介が行われていた。常設展示となっている「はやぶさ」の実寸模型もある。
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まずは「かぐや」だ。日本の科学衛星としては最大級の3トンもの大きさ。計画では月面着陸のための着陸船があったのだがリスクが高いとして中止され、代わりにハイビジョンカメラが搭載された。また子衛星2機(「おきな」と「おうな」)も搭載された。

「かぐや」の目的は月のまわりをぐるぐると回り、詳細な月面地図の作成、地下構造や鉱物の調査、磁場やプラズマ観測などだ。これらにより科学的には月の生い立ちの研究や技術的には月面基地計画の基礎データを得ることができる。

月の生い立ちについては謎に包まれている。いくつかの説があって
1)地球からの分裂説
2)地球と同時にできた兄弟説
3)たまたまやってきた星(月)が地球の引力で捕らえられた捕獲説
4)地球に大きな星がぶつかった時の破片でできた巨大衝突説
というのがある。どれも決め手に欠けているが「かぐや」の観測で、どの説がもっとも可能性が高いかわかるかもしれない。

今のところもっとも可能性の高い説は4)の巨大衝突説(ジャイアント・インパクト説)だ。国立天文台では、この巨大衝突説でどのように月ができたか動画があるので見てみよう。

国立天文台:月の形成

『かぐや』(pdf)
『SELENE後継月探査計画』(pdf)

100731_52.jpg
ここからはJAXAの未来が見えてくる。
「かぐや」後継機(SELENE-2)ではいよいよ月面への着陸を計画している。これはさらに将来的に月面基地建設の目的の基礎データを集めることであり、別途進めている有人飛行ともからんでくることだろう。科学技術というのはすぐに実用化できるわけはないため、いつでも先手先手で基礎研究がなされるものなのだ。

そんなわけで無人探査ロボット。いわゆる「ローバー」である。
「はやぶさ」にも「ミネルバ」という無人探査ロボットがあったが着地に失敗したのは残念。「ローバー」は“走り回る者”の意が濃いので「ミネルバ」は“ホッパー”(跳ね回る者)の方が言い得ているかもとどこかで読んだっけ。

この探査ロボットをよくみるとキャタピラ部分は金網に金属棒(金色)を留めた構造になっている。またキャタピラの向きを変える部分はかさ歯車が使われていた。意外と単純だが、結構奥深いこと考えているのだろう。カメラが二つ並んでいるのはステレオ画像を得て距離を調べたりするのだと思う。

ロボットは日本のお家芸的なところもあるので、ぜひ宇宙で活躍していただきたい。
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『有人月探査計画』(pdf)

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さぁ、今回の特別公開で楽しみにしていたイカロス。帆の1/4は第4会場にあったが、残りは第1会場にあったのだ。
上の写真は太陽帆を1次展開しているところ。手前が先端部でここに錘となる先端マスが取り付けられる。先端マスの中には応援キャンペーンに参加された方のネームプレートがある。つまり応援したみなさんがひっぱっていく感じかな。

イカロスは円筒の本体に巻きつけるように帆が収納されていて、これを伸ばしていくのが1次展開。そして広げるのが2次展開という。

イカロスの概要は動画で確認していただこう。

さて下の写真。円筒上部には先端マス取り付け部と回転ガイド(左の黒い部分)をワイヤーで留めている。あまり詳しく聞けなかったが、打ち上げ時の衝撃などで開かないように単純確実な方法ということであった。1次展開が終了し2次展開時には回転ガイドを開放することで帆を開く。これは電気的な方法でなく火工品つまり火薬によって開放させるとのこと。
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内側からのぞくとモータが付いている。さらに円筒下部にはぐるりとギアがついている。1次展開では本体の回転数を上げ帆をピンと伸ばす遠心力を与えるが、帆を少しずつ伸ばしていくのはこのモータで帆の収納部を回転させることで帆を送り出すみたいだ。
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『宇宙帆船 ソーラーセイル』(pdf)

この日、向かいにある相模原市立博物館では帰還カプセルの公開。2時間待ちというのはさすがに時間がもったいないので見に行かなかったが、こちらの「はやぶさ」も大人気でした。いや、「はやぶさ」もすてきですが「あかつき」とか「イカロス」とかも応援してあげてくださいね。
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『「はやぶさ」と後継始原天体探査』(pdf)

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