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イオンエンジンを駆る「はやぶさ」小惑星探査機の宇宙往復航海 

“おおた工業フェア”の最終日2月5日に行われた基調講演は「イオンエンジンを駆る「はやぶさ」小惑星探査機の宇宙往復航海」で國中均先生が講演された。
110205a.jpg
講演の中身は次の通り。
通常は1時間程度だが今回は2時間あるので普段より多くお話しできると冒頭喜んでおられたが、残念ながら時間はオーバー気味で6番目の「大航海時代」は飛ばされた。
110205b.jpg
1の電気ロケットはイオンエンジンの概略説明
2.小惑星からの標本採取ではその意義を、
3.はやぶさ小惑星探査でははやぶさによる往復の旅をイオンエンジンメインのお話。
4.小惑星のなにが分かったのか?は5の雑感にもつながるのだが、エンジニアの立場から地球からの光学や電波望遠鏡で知り得た以上の成果、それこそ持ち帰ったのはわずかな量の砂なったが望遠鏡ではぜったいに見ることのできない原子レベルの観測もできた、と力説。これは実際にそこへ行って持ち帰らないとできない。
7は「はやぶさ2」の話以外に木星探査の話をされた。
110205c.jpg
上の写真はイトカワの大きさをわかりやすく大田区に当てはめたもの。
イトカワの長手方向の長さは約530メートル。ほぼJR蒲田駅から京急蒲田駅の間にすっぽり入る程度であることを示していて分かりやすかった。

イオンエンジンの研究と開発には実に10年以上の歳月を費やしたそうだ。
“はやぶさ”の推進にイオンエンジンを搭載するかどうかの時にはまだ完全にはできておらず、まだまだ開発を続けなければならない時期。最低でも2万時間の耐久試験が必要で、当時はデータもなくシミュレーションや何らかの加速試験方法もなかったので実際に2万時間の試験が必要だったそうだ。1年は8760時間だから実に約2年の試験をしなければならない。

研究自体は5年が過ぎたがまだ完全ではない。予算の都合もあってなかなかチャンスが回ってこない中“はやぶさ”の計画に手を挙げないと次のチャンスがあるかどうかわからない。できるかできないか。やるかやらないか。國中先生は腹を決めハッタリをかましたそうだ。

そう“ここぞ”という時のハッタリ。これはとても大切なことです、というのが匝が得た最高の収穫(笑)

知識も技術も予算もNASAと比べて2ケタの差(だったかな、予算だけだと10倍(1桁)は違う)。この差の中、成果をあげること、モチベーションを維持することについても語っていた。

帰宅する道で聞いておけばよかったなと思ったこと。
「はやぶさ2」については先生も「はやぶさ」と同じように頑張りますってお話されていたが、おそらくは木星探査に目を向けているのだろう。エンジニアや研究者は次のステップに進みたいものだ。

木星探査ではイカロスのような太陽帆に薄膜太陽電池を貼ったようなイメージだそうだ。これにイオンエンジンを搭載するのかどうか、先生はこの計画でもハッタリをかますつもりかどうか…。

先生も時代へ技術とモチベーションをどうつないでいくか、というテーマがあるらしい。ここは中小企業と同じで日本全体の問題なのかもしれない。

JAXA:ソーラー電力セイル技術を生かした木星・トロヤ群探査計画の初期検討(pdf)
https://ssl.tksc.jaxa.jp/sss/sss10/pdf/P2-92.pdf

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