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深海に四〇億年前の世界を見た! 地球微生物学 

爆笑問題のニッポンの教養 深海に四〇億年前の世界を見た! 地球微生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 17)爆笑問題のニッポンの教養 深海に四〇億年前の世界を見た! 地球微生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 17)
高井 研 太田 光 田中 裕二

講談社 2008-04-24
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熱い!とにかく熱い1冊。

NHKで放映されている“爆笑問題のニッポンの教養”という番組が書籍になったものだそうで、番組での会話が文字にされている。そのシリーズの我が国稀代の微生物学者 高井研氏の本。

4つの章に分けられていて、前の2章が微生物を通してみた生命のはじまりの話。
後の2章はなぜだか「科学」について語っている。

高井氏は“先生”と呼ばれるのがお嫌いで、実際twitterでフォローし合った時も“先生”はダメと言われた。高井さんというのも何ですし1031(天才と読む)と自称されているので、あえて“提督”と呼んでいます(笑)。そう高井提督はJAMSTECで研究をされているのです。

微生物が生命のはじまりっていうのは、進化の歴史を習ったのでおぼろげながらそうなんだろうなって思います。しかしその最初の生命といえる微生物が深海の、それも海底から噴き出す360℃もある熱水から生まれたって聞くと驚きますよね。

高井提督は、酸素もなく地球の磁場もない時代にどうやって生命が生まれたのか。その生まれた環境はどういうところだったのかを研究し仮説を立てた。そこが深海の熱水孔だと考えると、しんかい2000やしんかい6500に乗り込んで深海底へと自ら赴く。

そこで気づいたことは、熱水孔ならどこでもよいということではなかった。水素を大量に含み熱水孔で、水素を発生させるには岩石に違いが、さらには熱水孔のある海嶺の生い立ちの違いがあることがわかったというあたりは読んでいて、とても楽しい。まるで自分もその発見に立ち会っているかのようだ。その辺を高井提督は熱く語る。

生命はどこに生まれるのか…。
『ひとつのエネルギーを別のエネルギーになる時の変換点のようなところに生まれる』

さて、ここから田中氏が暴走する後半。

匝は、科学は手法であって目的ではないと考えている。つまり科学でできることとできないことがあるのだ。

しかし田中氏はここをわかっていない。
『エネルギーをかき回している』というところにひっかかった。暗い深海で生命がうまれたのは、地球の熱エネルギーがあったからで太陽はなくても生まれるだろう。地球がエネルギーをかきまわしているってことは、ビッグバンからかき回しているのか?というところから「なぜ、かき回しているの?」という疑問。

これは科学では解明できない。どういう原理や方法でエネルギーが循環しているかは説明できるだろうが、どういう目的でかき回しているかは、宇宙さんに聞いてみないとわからない。科学の領域ではないのだ。

これはこれでおもしろいのだが、本筋から脱線しているのが残念。クオリアの問題まででてくると子供と論争しているのを見ているようだが、実際に科学は万能とか思っている人もいるだろうから仕方がないのかもしれない。こういう見方をする人も多く、それについて研究者がどう考えているのかを垣間見ることはできるだろう。尻切れトンボになって終わった感じはするが。

読みやすく、深海や生命、科学の限界を知るにはよい一冊だと思う。

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