FC2ブログ

ダンゴムシに心はあるのか  

ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)
森山 徹

PHP研究所 2011-03-19
売り上げランキング : 2006

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人に心はあるだろう。犬や猫にもありそうだ。トカゲやカエルに心があるだろうか。ましてダンゴムシに心だって!?

ダンゴムシに究極の選択を迫り、その行動を観察する。すると普段の機械的な行動パターンとは違う、想像の斜め上を行くような行動に出る。なぜなのか。それも普段はみんな同じ行動をするのに、究極の選択ではいくつかに分かれる。

この自律的に選択する“何者か”がダンゴムシの心ではないか。

本書は読むとダンゴムシの行動について非常に興味が持てるだろう。交替性転向などはおもしろい習性だ。
まっすぐ進んだダンゴムシが壁に当たると右(または左)に曲がり、次に壁に当たると前回とは反対の左(または右)に曲がる。そうやってジグザグに進んでいくのが交替性転向だ。

実に機械的な習性に見えるが、これを延々と繰り返すようにするとダンゴムシは延々と同じことを繰り返すのだろうか。それとも異変に気づく時があるのだろうか。気づくとしたらダンゴムシはどのような行動にでるのか。

またある時は、2匹のダンゴムシのお尻同士を紐でつなぐ。ダンゴムシは身体に振動など刺激を受けると逃げるが、紐から伝わる相手の振動から逃げようとすると綱引き状態になってしまう。どうしようもなくなれば団子状に丸くなるが、果たしてどのような行動に出るか…。

これらの実験の数々がおもしろい。
そしてこれらの異常事態に対処するべく何らかの選択をする行為が“心”ではないか、そう著者は考えているようだ。

読後、若干の違和感を感じる。それがどういったものかは自分でもわからない。ダンゴムシが“心”を持ってはいけないとかではなく、それは“心”なのだろうかという違和感かもしれない。

この辺は何回か読んでみるしかないかな。

ちなみに第一章は“心とは何か”という著者の心の定義の提案であるが、読むことに挫折しそうになった。
もし本書を手にして第一章を読むのが辛いという人は、とばして第二章以降を読み、あとから第一章を読むことをお勧めする。ダンゴムシの習性など興味深いのは第二章以降に書かれているからだ。

第一章にあえて心の定義を持ってきたのは著者の意向である。しかしこれは最後の方がよかったように思えるのだがいかがだろう。

最後に本書で興味深いヤドカリの実験については、先日ブログにアップした。

ヤドカリの寝巻と外着
http://eniguma.blog85.fc2.com/blog-entry-2386.html


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://eniguma.blog85.fc2.com/tb.php/2419-95102998