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動物の事は動物に聞いてみよう 

国立科学博物館で企画展「バイオロギング展」というのが3月4日まで行われているというので、19日に行ってきた。

バイオロギング…、生物行動記録というような意味。
120225_0219_01.jpg
動物のうち、水生生物の生態は観察の困難さからよくわかりません。
どの辺を泳いでいるか、それは平面的な海域の他に深さも知りたい。でも見ることができません。

そこで調べたい生物に記録計をつけて行動を記録から知ろうという研究がはじまります。

下の写真は初期の頃の記録計。
左から深度記録計(1980年)、速度記録計(1982年)。いずれもアナログ式。
曲っているのは、カメに取り付けたところ岩場にぶつかって曲ってしまったそうだ。
速度記録計にはプロペラがついているので、この回転数から速度を記録しているのだろう。
120225_0219_02.jpg
次の写真は最近のもの。小型化されているし測定項目も変化している。
左から小型加速度計(2007年)で長さは45mmだ。LED光源付カメラ(2000年代)で2本あるのは各々光源とカメラ。一番右が塩分ロガー(2006年)。
いずれもデジタル化されている。
120225_0219_03.jpg
デジタル記録ならデータを読みだしてパソコンで処理すればいいが、アナログ時代はどうしていたのだろう。
企画展では記録したマイクロフィルム、それを拡大して記録を人間が読みとっていったそうです。

詳しくは極地研サイトの装着型記録計の歴史をご覧ください。

極地研:装着型記録計の歴史
http://polaris.nipr.ac.jp/~penguin/oogataHP/others/history.htm

120225_0219_04.jpg
企画展では秘密道具がいくつか展示されていました。

まず白髪染め。
これは記録計をつけたペンギンがどのペンギンだかわからなくならないように、腹に番号を書いておくのにつかうのだそうです。写真では5と書かれていますね。こんなところで白髪染めが役に立っているとは。
ちなみに1年で毛が生え換わるのだそうです。

次はエポキシ接着剤。
毛皮にくるまれた動物にプラスチック台座を固定する時に使うそうで、アザラシの頭にアンテナ付の記録計をつけているのはこれか?
こちらも毛の生え換わりで取れるのだそうです。

吸盤。
自動車のルーフキャリア用だそうですが、クジラの背中につける時に使うのだそうです。

結束バンド。
鳥の背中に記録計を取りつける時の補強用だそうです。メインは防水テープらしい。

防水テープ。
こちらはこだわりがあるようで、ドイツ製のTesaテープが1ヶ月間の使用にも耐えられるそうです。
上述の通り鳥類に使います。

120225_0219_05.jpg
これらの道具を使って下の写真のように取りつけます。
鳥とクジラの取り付け方は写真からはみ出していますね。気になるようなら、ぜひ企画展に足をお運びください。
120225_0219_06.jpg
これらの道具を使って下の写真のように取りつけます。
鳥とクジラの取り付け方は写真からはみ出していますね。気になるようなら、ぜひ企画展に足をお運びください。

ところでこれらでどんなことがわかったのでしょうか。

5メートルくらいしか潜れないのに深海生物を食べているマユグロアホウドリ。
どうやって深海生物を捕らえているのでしょう。

何カ月も海の中で過ごすキタゾウアザラシ。彼らはどうやって眠っているのでしょう。

海鳥は餌を取りに行く時と戻ってくるときで羽ばたく回数は同じなのでしょうか。

のんびりそうにみえるマンボウは、見えないところでやる気をだしているのかも。

深さ、位置、速度、加速度などのセンサを使っていろいろなことが見えてきたようです。

いまはカメラまで内蔵され、どのように飛んでいるか。またどのように餌を捕らえているのかも観察できるようになりました。これらバイオロギングによって想像していなかった生態もわかり、また新たな謎が増えつつあります。測定器の技術向上が生物の知らない生態を明らかにしている。おもしろいです。

Booby Cams Capture Young Seabird Social Lives




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