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新潟、巻の鯛車 

17日、18日と新潟に行きました。
18日は前回の9月訪問時に行けなかった巻になる鯛の蔵を訪問。
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「鯛車」とは、
新潟市西蒲区巻地区。古くはお盆の頃、浴衣を着た子供たちが引いて回ったもの。明かりを灯して夕暮れの町を歩いていた。

時代は高度成長期を迎え徐々に素朴な風習もなくなっていき、とうとう途絶えてしまったのだそうだ。
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そんな鯛車が今、なぜ話題になっているかというとそこには野口さんという方の存在があったのです。
野口さんとは出発前から電話で見学時間など問い合わせし、現地では解説もしていただきました。

大学の卒業製作の際に、小さい頃に引いて歩いた鯛車の事を思い出して作品にしたのだそうです。

お話しする中で印象的だったのは、鯛車をもう作れる人はほとんどいなかった。職人さんは既に亡くなっていた。自分がこの鯛車を復活するにしても若い人、特に子供たちの多くに作ってもらい、自分の後も末長く作ってもらいたい。というところだったかなぁ。

最近の日本のモノづくりの現状と重なってしまいました。
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鯛車はすべて手作り。人によっても、地域によっても少しずつ形が違う。
地域といっても巻という町の中でも結構違うのです。尾ヒレのあたりの形や色の塗り方、鯛の乗る車が二段重ねだったりします。教わった人によっても違うとか。
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作り方の説明ボードや製作過程のモノが置かれていました。

鯛のエラやウロコなど白い部分は白い絵の具で塗っているわけではなく、蝋を溶かしたものを塗ってそのあと塗る絵具をはじいているのだそうです。この蝋を塗るためには一定の温度で塗らないと広がりすぎたり固まってうまく塗れなかったりするそうなんですが、意外と子供の方が迷いがなくしっかり塗れるとのお話。
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個性的な鯛車たちと記念写真。
標準的な大きさはこのくらい。コレより一回り小さいものは東京でのワークショップで作られるらしいですが、やはり小さいほど作るのがむずかしいらしい。それは竹ひごが曲げづらいとか、口が小さくなり内側に手が入れられないとか。
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巻以外でも作られている。
伺った日はたまたまお祭り用鯛車の修復作業をしていて、みなさんが黙々と張り替えを行っているところだった。

その中の一人の方とお話をしたところ作られていたのは巻の鯛車ではなく、白根という場所の鯛車だそうだ。
巻のに比べると細身で口が開いておらず、ロウソクの熱を逃がす穴が尾びれに薄く開いている構造だ。

さらにお話を聞くと、巻の鯛車をアレンジして鯉車をつくった地区がありましてなぁ、と潟東の鯉車の新聞記事を見せてくれました。潟東は鯉の産地、さらに尾ヒレをみるとハート型で「恋」にもかけていた!(笑)
車が斜めになって鯉のぼりになっているのがいいところ。個人的には口は開いていた方がよかったな。

もともと巻の鯛車は三条から伝わったというお話だったので、こうやって広まるのはいいことではないでしょうか。

鯛の蔵1階には、野口さんたちが日本中でみつけた鯛車関連の民芸品が並べられている。
鹿児島の鯛車や青森の金魚ちょうちん、その他いくつか並んでいた。そのひとつひとつが独自に誕生したようなんですが、つながりはあったんですかね?
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鯛の蔵、これは巻文化会館の文書蔵だったそうですが、古くなったものの取り壊す予算もなく放置されていたのを鯛車復活プロジェクトの活躍で場所の提供をしてもらったのだそうです。

野口さんの卒業制作からはじまった鯛車復活の熱意は地域を動かし、日本の伝統文化の振興と地域社会の活性化に功績のある組織を顕彰するというティファニー賞も受賞されました。今後のご活躍にも注目して行きたいと思います。東京でも催し物があるようですので見に行きたいですね。

参考

鯛車復活プロジェクト

http://www.taiguruma.com/

ブログ:Project TAIGURUMA
http://taiguruma.blogspot.jp/

にしかん:潟東地区の新名物として 鯉車誕生
http://www.city.niigata.jp/info/nishikan/kouhou/nsk20110918/pdf/NSK107_1.pdf

第4回ティファニー財団賞
http://www.jcie.or.jp/japan/cn/tiffany/2011/

にいがたの元気人 野口基幸さん~鯛車でまちを赤く染めたい~



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