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さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 

さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)
吉本 浩二

新潮社 2012-03-09
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「さんてつ」…、それは岩手県の太平洋岸を走る三陸鉄道のことだ。

東北地方太平洋沖地震による大津波で三陸海岸は壊滅的に被災した。その被災の日から10カ月後までの「さんてつ」のできごとをマンガにしたものだ。

概ね三部に分けられると思う(目次では5話)。

1)被災
2)復旧
3)その後

中でも復旧の場面は、社員一丸となり早期復旧を目指し被災後わずか5日目にして一部復旧。
運転開始の日、あのローカル線の駅に多くの人が押し掛けたシーンはつい涙が…。
外部とつながった安心感なのか、とにかく列車がみえることが地域のみなさんに頑張りを与えたのだろう。
この復旧・開通の場面がとても印象的だった。

マンガでも紹介されていたが、原爆投下後の広島も3日後には路面電車が運行を始めたそうで、鉄道マンの熱意というものを感じる。


ただ一部復旧後は苦しい経営と被災地の状況がみえてくる。
「さんてつ」は二つの路線があるが、北リアス線は一部、津波で橋梁が落ち、また南リアス線は各所で線路が流出したり橋梁は流されたりと全面復旧には程遠い。南リアス線は未だに開通していない。

これらの復旧には108億円の巨費がかかると言われる。とても経営が厳しい「さんてつ」では用意できるような額ではない。また上述の通り南リアス線は開通せず北リアス線も部分開通のため、社員の一部は他の会社に出向したり、運転手が保線したりなど苦しい経営が紹介されている。
この境遇でも家庭や仕事に望みを持って働いている姿に、自分の日常を反省させられる。

日本各地の鉄道ファンからの応援で何百枚ものきっぷを買ってくれることもあるらしい。
また「さんてつ」社員が地方を回って「さんてつ」グッズを販売しているがそこでもかなり買ってもらっているようだ。

今は苦しいだろうけれど早く以前のような日常が取り戻されるようお祈りしたい。

マンガの一部で「?」と思ったことがある。
ある鉄道ファンの先生が「非常時には安全より安心だ」というところがあるが、これは同意できない。マンガの復旧の場面にもあるが「安全」を最優先して復旧・運行している。
言わんとしていることは全面的な復旧ではなく部分的にも運行すべし、ということなのだろうが、読み手によっては「安全」より「安心」が優先されるべしと勘違いしないだろうか。
そこは残念だった。


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