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カタツムリの殻はいつもきれい 

いま読んでいる「右利きのヘビ仮説―追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化 (フィールドの生物学)」は、ヘビだけでなく研究者の体験談やコラムが楽しい。特にコラムは今まで知らなかったことがわかりやすく書いてある。

読み進めていると、見つけたカタツムリに印をつける説明があった。
誰もが考えること、それは色落ちしないように油性マジックで殻に数字などを書けばいいだろうと…。

それが消えてしまうのだそうだ!

カタツムリの殻は縦横無尽に溝が走る微細な構造を持っているそうだ。溝の幅は数百ナノメートル!
そして谷の部分は親水性(水になじむ性質)があり、山の部分は疎水性(水をはじく性質)がある。

このためカタツムリの殻は常に保水されているそうだ。。
121016_01.jpg
油は水とはなじまないため、油性マジックのインキは親水性のある谷の部分からはじかれて不安定な山の上に集まる。ここで雨にぬれたり濡れた布で拭いたりすると、きれいさっぱり文字は消えてしまうとのこと。

カタツムリの殻がいつみてもきれいなのは、この親水・疎水性の微細構造のおかげだったのだ。

そしてこのしくみを解明して産業に応用したのが、INAX。

INAX:カタツムリの防汚メカニズムを生かしたタイルがあるのです。

雨水だけで汚れが落ちやすいタイルを開発してしまった。埃や排気ガスの汚れは親水性の部分に集まり、雨が降ると一緒に流れていくというしかけ。

話は戻りますが、ではどうやってカタツムリに印をつけるのか。

いったん殻を徹底的に乾かし(著者曰く心を鬼にして)、その後水性ペンで文字を書きマニキュアで保護するのだそうだ。水性インキは親水性のある谷に集まり、そこをマニキュアでコートすることでフタをする。マニキュアは肌につけるだけあって水と相性も良い上にはがれにくい。

男性の研究者がカタツムリの殻にマニキュアを塗り塗りする姿を想像してしまう(苦笑)

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