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電力中央研究所 バイオマス発電編 

中央電力研究所の見学で興味を持ったのはバイオマス発電の研究プラント。
ここではバイオマス燃料をガス化してガスタービンを回すためのガス化施設だ。

バイオマス、つまり植物由来の燃料。空気中の二酸化炭素を吸収して生長した植物を燃やすので、大気の二酸化炭素濃度は変わらないという意味でエコ。

バイオマス原料としては、コーヒー粕、麦酒粕、パーム油の粕やナンヨウアブラギリから採ったジャトロファ油の粕、スギなどをチップにしたもので研究をしている。つまり産業のゴミを燃料にするわけだ。

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いわゆる火力発電所(汽力)のようにそのまま燃やして水を沸かし蒸気タービンを回すよりも、ガス化してガスタービンを回す方が小型で構造も簡単、発電量もすぐに変更できるというメリットがあるようです。

ちなみにガス化した後、改質器を通して直接燃料電池にガスを送り発電する方法も研究されているようです。

もうひとつのバイオマス発電のひとつは石炭火力でバイオマス燃料(チップ)を混焼させること。
こうすることで石炭の使用量を減らすことができる。
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説明を聞くと、バイオマス燃料を使った発電の研究は進んでいるが実際にはいくつかの壁がある。

その中でも最大の問題は、まとまったバイオマス原料の入手がむずかしいこと。

発電はある程度の発電規模にならないと発電効率が下がる。発電効率が下がるとは経済性が悪いということ。つまり事業化しても採算がとれない。ある程度の規模にするとバイオマス燃料をまとまった量を長期に安定して調達できないといけない。ここがむずかしい。

そんな話を聞いたので、質問してみた。
「川崎バイオマス発電所は大規模みたいですが…」
「いやぁ、あそこはすごいですよね。驚きました」

川崎バイオマス発電所は出力3万3000キロワット(3万8000世帯1年分)の発電量があり、1日に600トンのバイオマス燃料を燃やす。「すごい」というのはこの600トンのバイオマス燃料を集めるネットワークなのだそうだ。

首都圏から排出される建築廃材、製紙用に使えない廃材、川崎北部市場からの木製パレット、味の素川崎工場からの大豆の搾りかすなどが集められ、電力会社の火力発電所の効率(30%程度)と同レベルの発電効率を実現。ガスタービン発電ではなく汽力発電のようだが。

燃料は廃棄物のためタダ同然で入手できるようだから、そういう意味でも採算がしっかり取れているのだろう。

バイオマス発電も発電技術ではなく、こういう経済的な問題もクリアして行かないと事業化は厳しいようだ。


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