スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

田老訪問 

大変遅くなりました。5月の連休、三陸の被災地へ行ったお話。

大堤防のある田老。津波で町が流されましたが今では片付けられて道路からはその堤防がみえます。
全長1350m、高さ7.7m(海面高さ10m)、根幅最大25mという世界最大級の津波防潮堤。
道沿いから眺める堤防はどこも壊れていない。

20131020_01_sanriku.jpg

現地で現地防災ガイドさんによる当時の説明を聴きます。ちなみに宮古市の防災ガイドは予約すれば1名からでも案内してもらえるそうです。

まずは、町の作りについて。
明治と昭和に大きな津波被害を受けたため町の作りも考えたものになっている。
まずは道路の角は取ってあり、見通しを確保している。
下の写真でもわかるだろうか。

20131020_02_sanriku.jpg

googleMapsで見てみると、町のブロックが四角ではなく8角形になっているのがわかるだろう。
夜間避難する時に見通しをよくするためにこのようになっている。

また最短距離で山側に避難できるように、海側から山側までは一直線に道が作られている。

上のバスの写っている写真の奥が山側で中学校がある。googleMapsで左側の青い屋根のあるあたり。
Maps右に堤防がある。Maps右の赤い屋根の建物が次の写真の漁協の建物だ。

20131020_03.jpg

津波は大堤防を乗り越えて中学校の校庭にまで届いたそうだ。
低地のほとんどが更地になってしまった。その中で漁協はこの建物で再開され、近くに加工所もできていた。

20131020_04_sanriku.jpg

大堤防の上に上がる。海側は切り立っていて7.7mの高さは恐い。
堤防の海側にも町は広がっていたようで、よくみると大堤防から反対の高台に続く堤防は完全に倒壊していた。

防災ガイドさんによると、今立っている堤防は第1堤防。倒壊したのは第2堤防。
第1堤防は津波用の堤防で、第2堤防は高潮用の堤防だったそうだ。つまり第2堤防は津波を防ぐ堤防ではなかったと…。

20131020_05_sanriku.jpg

港内はどんどん水位をあげていたが、しばらくすると波しぶきをあげた津波が進入。第3堤防あたりにぶつかった後、それが第2堤防へと向かい一気に倒壊させ町を押し流しながら第一堤防へと向かった。
第一堤防は崩れることはなかったが水位はどんどんあがり7.7mの堤防を越流。町中心部も押し流される。

実は地震から津波到来まで40分あり、多くの町民は高台に逃げたそうだ。
しかし…40分は長過ぎた。
何も持たずに逃げたものの津波はこない。この日は雪が舞い寒く、貴重品の持ち出しもせずに逃げたひとたちが家に戻ってしまった。堤防が高すぎて海の様子をみることもできない中、地震で家の中がめちゃくちゃになった中を探しものするには短い時間だった。それで津波に飲まれた町民も多かったそうだ。

20131020_06_sanriku.jpg

バスで第一堤防から第二堤防内にある「たろう観光ホテル」へと向かった。
第一堤防の水門跡を通過。

20131020_07_sanriku.jpg

左手に見えるかつてあった第二堤防は水門だけを残して倒壊していた。
第一堤防は津波用として1934年から戦争などの中断もありながら1958年に完成。
第二堤防と第三堤防は高潮用として1961年から1966年に完成。
そして堤防による安心感、津波を防ぐ大堤防という言葉で高潮用であることを忘れてしまい、さらには津波堤防の外に人々が家を建ててしまっていた。過去の津波被害の大きかった田老でさえこの状況だったのかと。

20131020_08_sanriku.jpg

「たろう観光ホテル」も4階まで津波が到達したそうだ。6階で宿泊客と共に避難したオーナーさんはビデオ撮影をしていたそうで、その映像を見せてくれた。非公開映像だ。

うずまく港内。ホテル眼下の第二堤防。内側の人々。堤防の外では津波がこちらへ向かってくる。叫ぶオーナーさん。越流する海水。すぐあとに関を切ったような水量がみるみるホテルの沈めて行く。6階までくるのではないかと恐れたそうだ。

このホテルは保存される予定。田老地区は高台を造成し一部を移転させる計画が進められている。


参 考

歴史地震19号(2003):三陸海岸・田老町における「津波防災の町宣言」と大防潮堤の略史
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_19/25-Yamashita.pdf

学ぶ防災(岩手県宮古市) 防災ガイドからの配布資料



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://eniguma.blog85.fc2.com/tb.php/3041-c631aba0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。