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蛍光灯のおわり? 

蛍光灯がなくなる?…
報道によれば、
「体温計や血圧計、電池や蛍光灯など9種類の水銀含有製品も2020年までに製造や輸出入を禁止する」と書かれている。それはなぜかというと…

「水俣条約」という、水銀を国際的に管理しようという条約が議論されているためだ。

水銀を国際的に管理・規制する理由は、それが有毒であり環境破壊を引き起こすためだ。条約名は、日本での水銀汚染による水俣病に由来する。

水俣病は工場排水に含まれる水銀が河川に流され、それによって河川から水俣湾にいたる魚介類が水銀汚染。それを食べた人々が水銀中毒になったものだ。

それほど水銀は有毒なのだが、産業では途上国での金鉱山や触媒としての使用。また石炭火力発電では石炭に自然に含まれる水銀が問題となる。実生活では蛍光灯や乾電池に水銀が含まれている。そこで報道が蛍光灯などの水銀含有製品の製造禁止を書いているようだ。

しかし実は規制されるだけで全部が禁止されるわけではないのだ。
例えば40Wの一般的な直管蛍光灯の場合、水銀封入量が10mgを超えるものは規制されるが、日本電球工業会によれば国内生産の蛍光灯は7mg程度と規制値以下であり、規制が強化されない限り2020年以降も製造、販売がされる見通しだ。

白熱電球はLED電球にどんどん置き換えられているが、蛍光灯とLED照明を比べるとそれほど節電に差が見られない。水俣条約を意図的に騙ってLED照明を売る詐欺に注意が必要かもしれない。注意したほうがよさそうだ。

ちなみに蛍光灯よりはるかに水銀量の多い水銀体温計などはすでに電子体温計に置き換わっているようだ。

もうひとつ問題は水銀の回収とその処理だ。
今まで日本は回収などした水銀を輸出していたのだが、これは条約で禁止されるので国内で保管する必要がある。水銀は元素なので分解などはできない。そのままでは有毒なので化合物にして安定化させる方法もあるが日本にはその技術がない。(水銀を極力使わないような製品づくりは世界でもトップレベルなのに)

世界的にもアメリカなどは水銀そのままを保管したり、ドイツでは硫化水銀に変えて廃岩塩鉱山で保管する例があるようだが、日本は自然災害が多く長期間に渡り安全に保管できるところがほとんどない(ん?放射性廃棄物と同じだ)。そのため国内の水銀を輸出することで減らしていたのが実情。

まだまだ課題が多いが、水俣病を世界で繰り返さないためにも日本こそ、水銀規制の先駆けに慣れればと思う。

参 考

NHK:時論公論 「"水俣条約"今後の課題は?」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/169951.html

(一社)日本電球工業会:水銀に関する条約の制定について(PDF)
http://www.jlma.or.jp/information/20130125UNEP_Suigin.pdf

(一社)日本電球工業会:蛍光ランプ及び使用済み蛍光ランプに関するQ&A
http://jlma.or.jp/anzen/pdf/environment05.pdf
上記Q-16 蛍光ランプの封入水銀量を教えて下さい。

日経新聞:水銀の安全な保管技術を早く
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51104290Z20C13A1EA1000/

環境省資料:環境上適正な水銀廃棄物の管理について
http://www.env.go.jp/chemi/tmms/seminar/kokusai/mat05.pdf



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