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素数ゼミの謎 

素数ゼミの謎
素数ゼミの謎吉村 仁

おすすめ平均
stars丁寧な内容
stars気軽に読むことができる進化の本。
stars妬みすら感じる
stars次は2007年
stars大自然の中で生き残るために進化していく生物の驚異を味わえる書

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今年の夏もアブラゼミやらミンミンゼミやら、けたたましく鳴いていた。やはり日本の夏にはセミがいないと夏じゃない。

アメリカのセミは毎年は出てこないという。17年または13年ごとに周期的に現われ、それも17年分もしくは13年分鳴き散らすのだというおもしろい習性の持ち主。本書はなぜ、17年という周期で大量発生するのかというのを進化と数学をからめてとてもわかりやすく説明している一冊。

普通に考えれば6年ごとでもよいし10年ごとでもよいと思う。さらになんでいっぺんに成虫になるのか?このことでセミにとってのメリットは天敵に襲われても天敵が喰いきれない。ちなみにアメリカではこのセミを揚げて食す。美味らしい。

なんといっても50億匹(!)も発生するのだそうだ。それもアメリカ全土にまんべんなくではなくかなり部分的に発生するため、あるところではセミはいないが、あるところでは電話もできないくらいの大音量で鳴き、その密集のすごさに木々は樹液を吸い尽くされて枯れてしまうというほどのようだ。6畳間(10平米)に400匹の密度!驚愕です。

17年間セミが現われないので、知らずに家を買うとセミの発生地だったということもあるんだそうな。

この本を読むと進化というのは自律的に起こるものでなく、それでいてまったく偶然というわけでもなく、数学的必然なのだろうか神の見えざる手を感じる。

氷河期を結果的に、周期的に大量発生することで乗り切った素数ゼミも、現代を17年間土中で過ごすうちに人間による開発で地上に出たら仲間がいなかった…という状況になりつつあるらしい。仲間がいなければ子孫を残せない。彼らは人間が関与した環境の変化をどう乗り越えていくのか。そんな考えさせられる言葉で締めくくられています。

ちなみに、wikipedia“素数ゼミ”でも簡単に説明されています。
またMATHEMATICA FORUM“素数周期ゼミの不思議”ではより詳しい説明があります。

ちなみに本書は小田原の社長からいただきました。感謝。

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