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自由研究 

明日できることは、今日やらない。

匝はまさにこれを体現して、夏休みの宿題を毎年壊滅状態で新学期を迎えた悪い生徒でした。そして新学期が始まると「宿題を忘れました(本当はやっていない)」と時間を稼ぎながら友人のを写すこともするがいよいよ誤魔化しがきかなくなると、怒られて居残り補習です。

自由研究なんか、いまだとネットや本を探したりすればネタがみつかるし、やりかたも書いてある。おそらく匝が小中学生であればそれに頼っただろう。

だけれど、今、子どもがいたら絶対にそんなものに頼らずに匝自身が気になることを研究させるかも。だけれどネタから答えまで教えることはなく、研究の方法だけを指導するな。研究って自分が世界を知るのが目的なんだよね。教科書や本の通りの結果にならないことだってある。本に書いてある、先生が言っていた、などということはあまり意味がない。工学でいえばそこにノウハウはないし、失敗する経験はとっても貴重だ。そもそも世界を知ることは自分で解釈することなのだから。


もし来年自由研究をするのだったら、月と海の満ち引き(潮汐)を観測してみるとおもしろいことがわかるはずだ。教科書通りであれば、海の満ち引きは月の引力が原因であり、この原理でいうと月が一番高い時に海面も高くなるはず。しかし実際に観測するとそうはならない。つまり教科書通りではないんだな。教科書通りでないことを発表することは天動説から地動説くらいインパクトあるよ、きっと。

これってうふふな人や古にゃんとも話題になった。もとは古にゃんからのネタ。匝も驚愕の事実ってヤツです。

驚愕といえば、数年前にみつけた小学生のホームページで“カイコの自由研究”があった。現在では種紙(カイコの卵のついた紙)も入手できるし、法律が変わって卵を産ませてもよくなったのだそうだ。これも数年間研究を続けていた。

卵を産ませてカイコが孵化するといつものカイコと色などが違う。変種がうまれてしまうらしい。これに気づいたところが遺伝だったわけだ。さらに後期になるとサナギの中が気になって…、解剖までしてしまう。これ、匝には耐えられません…。

カイコがサナギをつくって蛾になるわけだが、その変身(変体)の秘密はサナギにある。このサナギの中では何が起こってるのだろうか…、という疑問に突き動かされたんだな。

サナギの中の出来事はそうそう書いていない。当時、ネットでも調べたけれどかなり検索しないとひっかからないし、みつかっても詳細はよくわからない。まして市販の本でもなかなか載っていない(蔵書にあったかな)。専門の本か大学のサイトであるくらいかな。今だと、どうだろう。

そんなわけなので、親もどうしていいかわからないレベルだから助言だけしていたらしい(既に教えるレベルではないな)。この子にとって幸せだったのは、ネットで調べた各研究機関の人たちがやさしく指導してくれたことだろう。こういうところがネットのいいところだし、基本的に研究者って人がいいんだよね。

結局は、結果が間違っていたっていいのだ。自由研究なんて“着目点”“考え方”“方法論”“文章力”などを見ているのだろう。前に紹介した「イモリの天気予報」は、そういう意味ではすばらしい。もっとも天気予報が本当にできるのかというと、小学生レベルの考察ではむずかしかったかもしれない。でも結果はどうあれ、内容はすばらしい。

そもそもはじめからうまくいく実験なんてそうそうないし、試行錯誤で思いがけないことをみつけるかもしれない。本の通りに実験してもうまくいかないことだってあるのは当たり前。だってうまくいった結果しか書いていないから。ノウハウや失敗まで書いてあるのは少ないんじゃないかな、見た限りでは。

科学に興味を示さない子もいるだろうが、観察や研究ははまれば絶対に楽しいって。

匝だったら小学校から数年は“水”の研究をやりたい。もうネタが盛りだくさんだし、「昨年まではこんなことがわかったが、今年は…」なんて文章があったらかっこいいじゃないか。

なので、小中学生のみなさんには自分のためにもがんばっていただきたい。
人間が世界全体を知ることはできないが、そのほんの一部でも奥が深く、興味深いことに気づくはずだから。

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