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神奈川県西部地震と緊急地震速報 

本日2時21分頃に発生した箱根の地震の震源は、Hi-netの情報では下の地図の場所のようです。


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気象庁の発表をみると最大震度5強ではありましたが局地的であり、小田原市のほとんどが5弱。その周辺も震度4程度であったようです。

被害は、小田原市で2名搬送、小田原市内の配水池が遮断され一時214世帯で断水。箱根町の5軒で屋根瓦の落下。
東海道本線が点検のため始発から運転見合わせ。

小田原の会社へ電話したら、本棚の一部が落ちた程度だったそうです。よかったよかった。

放送による緊急地震速報が始まる時刻でなかったため放送による速報はありませんでした。ただ運用中の緊急地震速報は直下型であったため大きく揺れた地域では間に合いませんでした。規模についてもおそらくは発震時は揺れた地震計の数が少ないことから震度精度が悪かったのだと考えられます。

もっともこれは始まる前から技術的な限界としてわかっていたことで、一部報道による「不安な船出」というのはどうかと思います。まず技術的な限界を示し国民に知らしめつつ、精度向上を訴えるべきと感じました。

いずれにせよ、海溝型の広域に及ぶ大きな地震では震源付近では間に合わないにせよ、緊急地震速報は役に立つと考えられます。特に人間にお知らせするというよりも緊急地震速報を利用した設備、たとえば病院などの電源切り替えとか、プラントの自動停止とかでは、かなり有用だと思っています。

さて、今回の地震はフィリピン海プレートが陸のプレートにぶつかり裂けている部分。西相模湾断裂と呼ばれる部分の一部と思われます。小田原は関東地震(関東大震災)までは平均約73年ごとに大きな地震を繰り返していたとされ、想定神奈川県西部地震はいつ起きてもおかしくない地震です。もっとも関東地震の規模が大きすぎてエネルギーを解放してしまい遅れているという説もありますが…。

想定では小田原で震度6強、平塚あたりでも震度5強。現在の技術での緊急地震速報では平塚に速報が届いた時点で揺れ始めている可能性が高いです。藤沢から東部では速報の方が早くなりますが、横浜や川崎では震度4程度となると想定されます。速報が届いても揺れが小さいパターンですね。

では神奈川県で緊急地震速報が役に立たないかというと、東海地震では十分に間に合うはずです。
想定では神奈川県山間部で震度5弱、その他ほぼ県全域が震度5強ところにより6弱となりますが、東海地震発生後震度6弱の小田原でも地震発生から10秒近くありますから速報が届いて3秒程度は余裕があるでしょう。横浜では20秒近くあるでしょうから震度5強の揺れまでに十分に時間があるはずです(テレビを見ているか緊急地震速報の機器があればですが)。

南関東地震?どうでしょうね。速報機器の予測震度がもし“予測震度7”を表示したらそれだけで身動き取れないかも…。

ちなみに緊急地震速報は発生した地震であなたのいる場所が揺れる前にお知らせするシステムです。ですから発生した地震の揺れの予測であって、まだ起きていない地震を予知することではないことに注意してください。限界としては大きな揺れとなるS波は秒速4キロメートルの速さがあるため、震源計算や信号のやりとりの時間だけS波が進んでしまいます。

予知といえば神奈川県の温泉地学研究所では地震の前駆現象を調査しています。GPSやレーザーを使った地殻変動や地下水の変化などを定期的に調べていますが、さて、今回はどうだったのでしょうね。過去の報告書ではなかなか興味深いこともありましたが、予知というレベルにはむずかしいようです。

明日は小田原なんだよなぁ。ちょっとイヤだなぁ…。

参考:神奈川県地震被害想定調査

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