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魚の群れ 

「進化しすぎた脳」(ブルーバックス)を読んで、ま、全体的に興味深い話ばかりだったけれど、その中のひとつ。

渡り鳥はリーダーがいて群れを導く。しかし魚の群れにはリーダーはいない。じゃ、イワシとかはどうやって群泳しているのか…。群れはちゃんと一定の方向を泳いでいるし、いっせいに向きを変えることもする。このいっせいに変化することが不思議なわけだ。どうやって何百匹も何千匹もいるのに瞬時に行動が伝わるのか…。

この本によれば、各々の魚が次の3つの性質があれば可能なのだそうだ。
1)群れから離れないように、隣の魚に近づく性質
2)近づきすぎてぶつからないように、一定以上近づいたら離れる性質
3)隣と同じ方向に泳ごうとする性質

魚の気持ちは分からないが、おそらくは本人達は群れになって泳いているつもりはなく、結果的に群れになっているらしい。群れの真ん中にいる魚は外側の状況がわからない。急に進行方向が変わっても隣が変わったから自分も同じ方向へ行こう…、ってな感じなのだろう。この理屈だと最後尾についていながら急に向きが変わって先頭になっちゃうこともあるね。そもそも泳いでいる位置も前になったり後ろになったり定位置ではないようだが。

向きが変わるのもランダムで本の内容を匝なりに解釈すると、先頭が向きを変えるわけではなく群れのどこかが気まぐれに向きが変われば全体も変わるらしい。

なんで脳の本なのにこんな話があるかというと『ものごとをバラバラにしただけじゃわかんない』(P248)という例え。つまりニューロン(魚)の働きを調べるとシンプルだけれど、ニューロンの集まりたる脳(群れ)の働きは複雑だ。木も見て森も見ないといけない。そしてものごとは物質ではない目に見えないルールを理解しなければならないってことなんだろうな。

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