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温暖化の先の寒冷化 

日経サイエンスだったか、ニュートンだったかに、1980年代まで地球は寒冷化して氷河期に向かうと考えられていたと書いてあったっけ。

そうそう匝も幼少の頃にそんな話があって、寒くなるのはイヤだけれどストーブなどで暖をとればいいかって考えてました。暑いよりましって感じで。なんせまだ私鉄や国電にクーラーなんてない時代でしょ。子供心にそう考えたわけです。

しかし21世紀を迎えれば、温暖化になった。そして世界中が温暖化だと
騒ぎ立てている。たしかに温暖化は大変な影響があるわけですが、これが人間の活動のせいだとすると寒冷化を避けることができたということでしょうか。

気温は産業革命以降上昇しているとのことです。最近は北極やグリーンランドなどの氷河、シベリヤの永久凍土まで溶け出しています。そしてまだまだ上昇を続けると予測されています。

しかし冷たい水は大量に海に流れ込みます。グリーンランドなどの北半球の陸上の氷河が融けるだけで80cmは海面が上昇するといわれているほどです。さて、それほどの冷たい淡水が海に流れ込めばどうなるのか…。

現在はメキシコ暖流として温かい海水が北上し、北極圏に近づくにつれて冷やされて海底の深層まで沈んでいき、寒流となって深海を赤道方面に向かっているとされます。これを“熱塩循環(詳しくはwikipedia“熱塩循環”)”といいます。

匝は最近まで極地で融けた大量の冷たい“海水”が深海を通り、太平洋で湧き上がることで寒冷化になるのかなぁって、漠然と思ってました。しかし氷が融ければ“海水”ではなく“淡水”なわけで、海水と淡水の密度(重さ)からいって軽い淡水は深く沈むことができない。

そうすると早いうち(といっても100年とかもっとかかるか)に、大西洋上に冷たく塩分の薄い海水が浮いてきて、大きな気候変動を起こすかもしれませんよ。地球が予測通り氷河期に向かっていて、ただ人間の活動によって温暖化されているとすると、逆に温暖化と熱塩循環で一気に寒冷化に向かうことも予想できます。実際にそのような説もあって、この説を元(ネタ)に映画「デイ・アフター・トゥモロー」がつくられたようですしね。

「デイ・アフター・トゥモロー」のDVDを借りてきて鑑賞。うーん、事の発端が温暖化だというコメントがあるだけで、さらっと流しているのがやや不満。パニック映画としては、まぁまぁなのかもしれませんが、ちょっと無理があるかなぁ。でも及第点です。最新の日本沈没に比べりゃぁ、オケですよ。
次回は「不都合な真実」でも借りてこようか。
※11/11 20:20追記


地球の気候史では、12,000年前あたりのヤンガードリアス期の寒冷(wikipedia“ヤンガードリアス”)が似たような現象と考えられているようです。

この時は氷河期終了時の温暖化で北米の氷河が融けて大西洋に流れ込み熱塩循環を減衰させたため、ヨーロッパ大陸を再度寒冷化させたと考えられているようです。

温暖化の先には急激な寒冷化がくるのか…。バランスを保つのも大変ですが、もともと地球はそういう気候変動を繰り返してきたわけで、人間にはどうしようもないことかもしれません。

ちなみにヤンガードリアス期のような気候変動が起こる可能性は少ないと考えいる研究者が多いようです。IPCCの報告でも可能性が低いとされているようです。というのもヤンガードリアス期の前は先にも書いたとおり“氷河期終了時”の温暖化で大量の氷河が融けた。それは現在の氷河よりもはるかに多い量であったと推定されていて、現在の氷河の量では熱塩循環に影響はあまりないだろうと考えられている。
つまり、同じような温暖化でも陸上氷河の量が違うということにも着目しなければならないってことですね。
科学的な視点を持つっていうのは大変です。

では寒冷化が起きないのかというと、誰にもわからないでしょう。地球の気象メカニズムはまだまだわからないことばかりですし、気象観測だって100年くらいですからね。長期の気候変動について誰もはっきりいえない。

ヨーロッパ中世にも寒冷期(wikipedia“小氷河”)があり、火山の噴火の増大や太陽活動の低下が原因と推定されています。

こう考えると、温暖化からいきなりの気候変動も十分にあり得そうです。
ま、温暖化の先にはこんな考え方もあるよということで。


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