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周期的な地震を考える その1 

一部の地震は周期的に起きるとされています。
特に国を挙げての予知を目指す東海地震(唯一、地震発生前から公式に命名されている地震)は過去の記録や調査によって繰り返し同地域で地震が起きていることと、その再来が近いであろうと考えられています。

大陸移動説の根拠となったプレートテクトニクスによれば、太平洋プレートやフィリピン海プレートがベルトコンベアのように日本列島を押しつつ列島下へともぐりこんでいるので、ある時期が来れば列島側が耐え切れずに押し返す、つまり地震が起きるというのはとてもわかりやすい。

しかし実際は数年から十数年とぶれながら周期的に地震が起きています。周期を表すと○○年±○年という感じですね。このぶれは、地震が一種の破壊なので前回と次回とで条件が変わってしまうことが大きな原因なのだと思います。

1978年に東海地震に備えた大規模地震対策特別措置法が制定されてまもなく30年。前回の地震である1854年安政東海地震から152年が経過。周期は100~150年といわれているようなので、大震法制定後からいつ起きてもおかしくはない。でも今や周期の遅い方になっているのは、昭和の東南海地震(1944)と南海地震(1946)の前に起きた濃尾地震(1891)が原因ではないかとされている。押し返す方の列島側がずれてしまって、東海地震の地域の歪を減らしてしまった…ということらしい。

同じく小田原地震ともいわれる神奈川県西部地震には70年周期説(石橋克彦)があって、次は周期的に1998.4年±3.1年と推定されたが未だに発生していない。過去には79年後に起きた例もあり遅れているのか、前回(1923)の関東大震災の後に発生した北伊豆地震(1930)の影響もあるのではと議論されているようだ。

アメリカのサン・アンドレアス断層のパークフィールド地震は22年周期で発生していて1966年の次は1988年頃と推定され1983~1993年の±5年内に起きることを前提に観測体制を整えたものの結局は2004年に推定と離れた場所で地震が起きている。

周期的で同じ地域での地震は地震波形も似たような形になるようだけれど、2004年パークフィールドは地震波形も違っていたようだ。測地的な予測、周期性からの予測の難しさは地震が破壊によってまわりの力場の条件を変えてしまい、条件の変化が大きいと周期性が変わったり発生地が変わってしまうからなんだろうね(相転移になる熱と圧力、摩擦などが複雑に作用するのも問題なのだろうけれど)。

あと、地震予知と地震電波観測とを別カテゴリにします。

参考
「地震予知を考える」茂木清夫/岩波新書
「阪神・淡路大震災と地震の予測」深尾良夫・石橋克彦編/岩波書店
「科学」Vol.75 No.8 2005年8月号/岩波書店
「NATIONAL GEOGRAPHIC」2006-4号

「パークフィールドの地震について」防災科学技術研究所
http://cais.gsi.go.jp/KAIHOU/kaihou73/11_07.pdf



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