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ボイジャー、がんばれー! 

唐突にボイジャーのことだ。

月探査機“かぐや”を知っていても惑星探査機“ボイジャー”を知らない人もいるだろう。知っている人も忘れてしまっているだろうなぁ。

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このボイジャーは、1977年にアメリカから打ち上げられた探査機。既に30年以上が経過しているのだが現在も運用中…つまり、観測は続いている。

2007年12月7日現在のボイジャーは、1号が太陽から約156.7億km、2号が126.4億km彼方を飛行中だ。この距離だと「はいそうですか」って簡単に納得できない距離。地球から光の速さでも1号まで約15時間もかかってしまう距離だ。なので地球から命令を送信しても、返信があるまで1日以上もかかってしまう。

そして1号は2006年にヘリオシースという太陽風の届く限界付近まで到達。電池寿命などで通信ができなくなるであろう2020年頃までに太陽の影響圏から星間空間へ到達できると期待されている。まもなく電力の低下ですべての観測機器を同時に起動できなくなるそうだ。

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惑星観測は2号の方が多い。1979年木星、1981年に土星、1986年には天王星に至る。1989年に海王星を探査通過し、太陽系外へ向かっている。
1号は、1979年に木星、1980年に土星を通過し、2006年にヘリオシースまで到達。

磁気系やプラズマ系の観測機器が今もって正常に動いているのも驚きだが、微弱な電波による通信が送受信できているのは驚愕だ。当時の技術では既にノイズに埋もれてわからないはずなのだ。今日の地上局の受信は通信技術でカバーできるとしても、ボイジャーの受信機は1970年代のままだからなぁ。

そして電源。我が国だけではないが、探査機を火星まで四苦八苦しながら飛ばしているのは、それは太陽電池を使用しているから。つまり太陽電池で発電できるだけの明るさがないと観測機器が動かせない。だから陽のあたるところまでしか行けないのだ。

ボイジャーが搭載しているのは“原子力電池”。別に発電所のような原子炉を積んでいるわけではなく、放射性元素(プロトニウムとか)が一種の核分裂(α崩壊)をした時の熱を熱電対(ゼーベック効果)を使って発電するもの。熱源さえあれば何でもいい。長い期間でボイジャーの発電力は半分になっているそうである。

ま、核物質を使っているので地球を回る衛星には使って欲しくないものだが…。

しかしタフな探査機だ。30年も宇宙空間で稼動できるとは…。

おまけ:1990年ボイジャー1号が後ろを振り返って撮影した「太陽系の家族写真」
http://nssdc.gsfc.nasa.gov/photo_gallery/photogallery-solarsystem.html


※α崩壊って、不確定性原理がからむんだよぉ~


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コメント

科学系の記事は
食べ物ブログと言われないように
入れているのですか?
ここまできたら
100%食べ物ブログと
分けた方が良い気がする・・・

休出、お疲れ様です。
食べ物記事を書いても、検索で来る人はあまりいないんですよ。検索なら科学系ですかね(最近はMV2も多い)。

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