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周期的な地震を考える その3 

2007年1月15日のブログ記事「周期的な地震を考える その2 」で紹介した周期地震が先月11日に発生したという記事が日本経済新聞にあった。

----引用ここから
岩手県沖の地震、02年時点で予測・東北大
日本経済新聞 2008年2月9日
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080209AT1G0802Z09022008.html

先月11日に岩手県沖で起きたマグニチュード(M)4.7の地震を、東北大学の研究チームが2002年に正確に予測していたと、政府の地震調査委員会が9日までに発表した。同海域では1950年代以降、約5年半の周期で同規模の地震が繰り返し発生している。同調査委は「ここまで規則的なのはこの付近だけ」と話している。

予測に成功したのは東北大の松澤暢・准教授らのグループ。01年11月に岩手県沖のプレート(岩板)境界でM4.8の地震が発生後、09年2月までに次の地震が起きると予想した論文を発表していた。

この海域はM4.7―5.0の地震が57年以降、10回発生。間隔は約5年半とほぼ一定で、地震波の形も似ていた。地震調査委は「プレート境界のアスペリティー(固着域)が毎回同じだけ破壊するのが原因ではないか」と分析している。同種の周期的地震は日本付近の複数の場所で知られている。(09日 21:37)

----引用ここまで

東北大学の特集ページ:「2008年1月11日 岩手県釜石沖の地震(M4.7)の特集ページ」
http://www.aob.geophys.tohoku.ac.jp/info/latest/20080111_news/index_html


特集ページ中の「Matsuzawa et al. (2002) が2009年2月までに発生すると予測していた期間内に発生しました。」という赤字の記載は個人的にはどうかと思う。同ページからリンクされている内田直希氏のページでは2007年8月10日掲載で「本年12月までに発生する可能性が高いと考えています」とある。

同じような地震(規模や地震計に記録される波形まで)が周期的に起きていることがまた確認されたのであって、誰の予測があたったとかというレベルではないと思うんだ。自分の予測がはずれたから言っているんじゃないぞ(苦笑)。

むしろ、今回の地震は周期的に遅れていたといえるだろう。内田氏も規則性から2007年中に発生すると予測していたようだし。平均と誤差の範囲から外れており、過去でも遅い部類に入る。むしろ傾向としては最近になるほど周期が遅れてきているように感じる。

平均発生期間からしても2009年2月までに発生との予測は周期地震を知っている人から見れば守りに入りすぎの予測だろうと思う。むしろパークフィールドの実験みたいに遅れに遅れた場合は、それはそれで大騒ぎになったろうが。周期地震を予測といっても、これほどにむずかしいということなんだ。まして…。

ま、それはそれとして、また周期地震が発生、観測したことは地震の解明に役立つことだろう。詳しくはサイトを読んだりしたあとに書いてみたい。


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