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地震予知の最新科学 

地震予知の最新科学 発生のメカニズムと予知研究の最前線 (サイエンス・アイ新書 39)
地震予知の最新科学 発生のメカニズムと予知研究の最前線 (サイエンス・アイ新書 39) (サイエンス・アイ新書 39)佃 為成

ソフトバンククリエイティブ 2007-10-16
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科学的な地震前駆現象(前兆現象)を取り上げた本で、匝が思うに前駆現象を取り扱った一般書としては内容充実の本だと感じる。また著者は地震学者で地震予知研究も行っている方だ。

今までの地震、特に兵庫県南部地震(災害名:阪神・淡路大震災)での前駆現象の例をいくつか挙げ、発光現象や明石海峡の海水変色などを取り上げている。これらを仮説ながらもデータに基づき科学的に説明しているところが共感できた。またこれらがあくまで仮説であることを述べている姿勢も評価できる。匝のお勧めする本だ。

数年前に地震予知の本が出版されたり雑誌の記事になったりしたけれど、多くが根拠のないものだったり、科学的というよりも思い込みであったりした。研究者や国はまともに予知もできないとまで書かれ(少なくとも研究者は直前予知ができるとは考えていないだろう)、怪しいサイトが人気になるという状態だった。

そのためだろうか、この本のはじめは地震ではなく「予知」という言葉の意味と科学的な考え方が書かれています。前駆現象に関心のある方も序章を読まれてから前駆現象のページを読むことをお勧めします。

半分以上は「地震とは何か」ということが述べられているので、マグニチュードや震度の違い、地震発生のメカニズムも知ることができるでしょう。

読んでみると、著者は地震の前駆現象の主たる原因は地下での水やガスの挙動と考察されているようで、匝が考えていることに近いというか、もっと突っ込んで詳しく研究されている印象を得ました。そして、地震予知は絶対的な日時や場所に規模を予想できず、もっぱら確率的なものとなるだろうことが書かれており、まったく同感でした。その確率的な予測ももっと観測点が必要でその観測内容も書かれていましたが、これは長尾先生が2001年に出版した「地震予知研究の新展開」と同様のもののようです。

現場の研究者も前駆現象をまじめに取り上げ研究されていることを知って安心できました。


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