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“ボー”と“bps” 

仕事で英文カタログを確認していたらデータ伝送速度単位が“ボー”で記載されていて、懐かしさを覚えた。最近、聞かないもんなぁ、ボー。

部長氏が「bpsに替えて」と言われたので
「ボーとbpsは意味が違うって、昔、読みましたけどいいですか?」というと
「そうなの?」という返事。

随分昔だったので何が違うか忘れましたが、改めて調べてみた。

最近はすべて“bps”表示となった。“bits per second”の略。
意味は、1秒間に何ビットのデータを送れるか。ビット/秒ですね。

“ボー(Baud)”は、電信コードのフランス人発明者のボドー(Baudot)氏の名前に由来。アナログ変調速度の単位なのだそうだ。

遠隔地とのデータのやりとりに電話を使うようになり、データ信号を音声で送る事をはじめました。データ転送の黎明期はコンピュータの処理速度も遅いことも合ってか300ボー、今で言う300bps程度の速度で伝送していました。この速度でチャットするとタイピングして相手のモニタには一文字一文字がポッ、ポッと現われる程度の速度。つまり遅いわけです。

そこで300ボーから600ボーへ、1200ボーへと速度がだんだん速くなっていきます。
そして順調に2400ボーまで達した段階で技術的な壁にあたってしまう。それはこれ以上の速度を電話回線で送ることができないという問題。

え?っと思うでしょう、ADSLなんかやっていると。1.5Mbps以上ですからね、ADSLは。
この辺は技術がまったく違うんですな。

電話線は銅線(メタル線)の減衰率や交換機などの仕様もあって、人間の声が聞こえる程度の音声帯域しか考えられていません。300~3400Hz(便宜上bpsと考えてもよい)の音しか伝えられないのです。つまり今までの300bps(Hz)の“ガー”っていう音は送れても、“ヒャラヒャラ”という4800bps(Hz)の音は相手に届かない(減衰が激しくノイズに埋もれる)のです。

そこで当時の人は考えた。モデムを改良し2つの信号を0.5秒(正しくは90°)だけ位相をずらして送信すればいいじゃないかと。波は合成されるので見かけ上1Hzの波だけれど、データとしては2bitつまり2bps分を送れる。あぁ、この辺は絵が必要なのだが、うまく描けない。
最後の参考ページを読んでください。

この方法で2400Hz(=通常は2400bps)なのに位相変調して2400ボーで4800bpsを送ることができる。
つまり位相変調も含めたアナログ変調速度“ボー”は周波数“Hz”を単純に読み替えた“bps”と一緒ではない、ということになる。

ま、今はデジタル圧縮技術によって“ボー”という単位自体を聞かなくなりましたがね。
54kモデムあたりから“ボー”は聞かなくなったかなぁ。

“ボー”はもう昔、ですかね。

そして部長氏からシリアル通信だから“bps”に書き換えてよし、との指示でございました。
最近、英文を和訳することが多くって、脳が疲れます。

【参考】エム・システム技研:計装豆知識「データ伝送速度の単位“bps”と“ボー”」
http://www.m-system.co.jp/mstoday/plan/mame/b_network/9311/index.html

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