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国産航空機 世界の空へ 

昨日、防衛省技術研究本部に次期哨戒機試作1号機が引き渡された。
P3C対潜哨戒機の後継機だが、今回は次期輸送機共に開発された国産機なのだそうだ。

なんといってもジェットエンジンまで国産なのだから、ボーイングの下請けに甘んじていた感のする我が国の航空業界も、新規に1機開発できる能力が備わったことは喜ばしい。それも機体、エンジン、内装はもちろん、哨戒機器まで国産なのだ。

あと電子干渉を避けるためにコックピットから油圧システムへの信号は、電線(フライ・バイ・ワイヤ)を採用せず、光ファイバー(フライ・バイ・ライト)を採用したとのことである。これで携帯電話も安心(?)。まぁ、哨戒機ですし軍用機ですからなぁ。

そうそう三菱重工の旅客機MRJは国産だがエンジンや機体の一部は海外企業と分業だ。
油圧システムは、米国パーカー・エアロスペース社。
航空機用制御機器は、米国ハミルトン・サンドストランド社。
フライト・コントロールシステムは、米国ロックウェル・コリンズ社。
降着システムには、住友精密工業。
エンジンは、米国プラット・アンド・ホイットニー社。

旅客機は売らねばならないので開発期間も短く、信頼性があり、安価なパーツを選定しなければならないだろうからしかたない。それでも三菱が中型とはいえ旅客機開発のプロジェクトを行うということは日本にとってすごい進歩なのだ(コストも含めてね)。

哨戒機と輸送機の開発はそれだけにとどまらず、開発を請け負った川崎重工はこれを自社の旅客機や輸送機に技術転用する予定とされる。ここ数年で国産旅客機が複数世界の空を飛ぶのは旅客機好きとしては、まっこと喜ばしい。しかし川崎重工は鼻息荒いな。

よく高い開発費使うくらいなら外国の安いやつ買えばいいじゃん、などという声もあるが、技術というものは失うと復活は大変なのだ。戦前、世界でも有数の航空技術を持っていた日本も戦後、たった7年間の航空禁止期間でその後開発した旅客機はYS11だけ、その他航空機も国内くらいでしか飛ばず、ジェットエンジンの開発は遅れに遅れた。だから技術を維持するためにもある程度は仕方がないのだ。国産ジェットエンジンが今回採用されたことは匝的には感慨が深い。

安いものを外国から買えばいいじゃないかといった結果、安かった農産物の高騰や食の安全が脅かされていることも考えた方がよいと思うな。

防衛省技術研究本部:次期固定翼哨戒機の納入式典について
http://www.mod.go.jp/trdi/news/index.html

「朝雲」グラフ特集:待望の“日の丸兄弟機”P-X C-X オール日本体制で開発
http://www.asagumo-news.com/graph/070712/070712G.html

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